陸上100mの選手において、特に試合のレベルが高くなればなるほど腸腰筋が優位につかうことができるようになることが必須条件になります。


なぜなら、大腿四頭筋優位による動作は自身のスピードを殺すことになるからです。


大腿四頭筋は初速に最もパワーを発揮します。そして大腿四頭筋の性質上、止まる時にブレーキをかける時に優位に働きます。


なので、大腿四頭筋による走りは確かに力強い見栄えのいい走りになりえますが


実際はスピードが出ない、形だけの走りとなってしまうんです。



そしてさらに言えば、走り終わった後の疲労感も、大腿四頭筋が優位に働いた場合の方が強いです。


アクセルとブレーキを両方踏み込みながら走っているようなものです。


だからこそ余計な力を使うし、場合によっては身体を壊してしまいます。



だからこそ僕たちスプリンター(特に世界レベル)は

スタート以外は、表層筋と言われる大腿四頭筋ではなくて


同じく足を上げるための筋肉であり、深層筋である腸腰筋を使い


ブレーキ動作をなるべき減らした滑らかな走りが要求されます。



なので今回の動画では、腸腰筋を使うポイントについて話をしました。




結論から言えば、大腿四頭筋の役割をハムストリングと同じ収縮の幅が長く、速いスピードを生むことが可能になる平行筋である内転筋に任せてしまえばいいわけです。


内転筋 走り 短距離


また、腸腰筋を意識していく上で、骨盤についても理解しておく必要があります。

骨盤は一つの固まりだと思っている人もおおいですが、実際には腸腰筋と意識していくとなると、2つの骨の存在を意識しておく必要があります。

陸上短距離骨盤
陸上短距離腸腰筋

1つは腸骨です。腸骨から大腿骨頭に向かって伸びている筋肉が腸骨筋と言います。

2つめは仙骨です。仙骨の上にある腰椎1~5番と胸椎12番から大腿骨頭に向かって伸びている筋肉が大腰筋と言います。

そして腸骨筋と大腰筋を合わせて腸腰筋と言いますが、より2つの筋肉を意識して動かすためには

骨盤は一つの骨で出来ているのではなく、少なくとも仙骨と腸骨が組み合わさって出来ていると認識するべきです。

なぜなら、仙骨と腸骨のお陰で仙腸関節が生まれ、仙腸関節は3~5mmの可動域を持っているので

骨盤周りの筋肉が緩み、仙腸関節の固定が無くなることで、腸腰筋がより意識して動かしやすくなるからです。

もちろん、目に見えない部分なので鮮明には意識しにくい部分ではありますが

イメージの中で関節が一つ増えることで、周辺の筋肉に意識が通りやすくなるので

腸腰筋優位の走りになりやすいのは間違いありません。


ちなみに、よく腸腰筋が肥大してるといわれている人は骨盤の外側の筋肉が丸く膨らんでいるといわれていますが

上の図でも分かるように、その部分には腸腰筋は存在していません。

多くの人が勘違いしている部分にあるのは大腿筋膜張筋になるので、トレーニングをする際は注意が必要です。




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