杜人の会のブログ

仙台・宮城を中心とする超党派の勉強会・交流会「杜人の会」のブログです。

杜人の会は昨年夏、県議会議員への陳情により仙台空襲のあった7月10日に、戦争の犠牲者への追悼と平和の誓いのための半旗掲揚を、宮城県庁および仙台市で行うことを呼びかけました。

県議の働きかけの結果、一度は宮城県庁から半旗掲揚の実現がほぼ確実とのご連絡を県議よりいただきましたが、前日の9日夜、仙台市役所が半旗掲揚を行う予定にないことなどを理由に、宮城県庁も半旗掲揚を見送った旨を、ご連絡いただきました。

仙台市も宮城県も、空襲の日の半旗掲揚を行った前例がなく、仙台市と宮城県の連携が不十分であることが、今回の大変残念な結果となりましたことを、ここに報告いたします。

実現のためにご尽力下さいました県議からは引き続き、実現のため努力する旨をご回答いただきました。ここにあらためて感謝申し上げます。

仙台市民の多くは、7月10日が仙台空襲のあった日であることを忘れています。決して戦争の記憶を風化することのないよう、杜人の会は今後も仙台空襲の日の半旗掲揚の大切さを、訴えて参ります。

平成30年7月10日

杜人の会

2018年6月30日、杜人の会は東京事務局より、東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例(仮称)の概要への意見を、パブリックコメントとしてEmailにて提出しました。

東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例(仮称)の概要の公表及び意見募集について
東京都(2018.06.04)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/06/04/04.html

東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例(仮称)の概要(別紙)
東京都(2018.06.04)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/06/04/documents/04_01.pdf

オリンピック憲章
公益財団法人日本オリンピック委員会(2017.09.15から有効)
https://www.joc.or.jp/olympism/charter/
https://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2017.pdf

本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律
e-Gov
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=428AC1000000068

大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例
大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/cmsfiles/contents/0000339/339043/170601zyourei.pdf

----------
杜人の会によるパブリックコメント
東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例(仮称)の概要への意見

該当箇所:
一.
「3 本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進 (1)定義 ○不当な差別的言動 『本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律』第二条の規定と同義」について。
二.
②同「(2)都が保有する公の施設の利用制限①不当な差別的言動が行われる蓋然性が高いこと」について。


意見内容:
一.
 「不当な差別的言動」の定義における対象は、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」に定められる「本邦外出身者」ではなく、オリンピック憲章の「オリンピズムの根本原則」第6項に定められる「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別」とするべき。

二.
 「蓋然性が高い」ではなく、条例の施行後、実際に不当な差別的言動が行われた場合にのみ適用するべき。


理由:
一.
 「本邦外出身者」への「不当な差別的言動」のみを対象とした場合、邦人に対する本邦外出身者からの不当な差別的言動については条例違反にあたらないという内容となり、オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現との間に齟齬が生じるため。参考として、大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例では、ヘイトスピーチの対象を「人種若しくは民族に係る特定の属性を有する個人又は当該個人により構成される集団」としている。

二.
 「蓋然性が高い」とした場合、条例の施行後に不当な差別的言動を行っていない場合でも、それを行う可能性が高いという理由で公の施設の利用制限を行うことになり、日本国憲法第19条が定める思想・良心の自由、および同21条が定める集会の自由・結社の自由・表現の自由に反しかねないため。

2018年6月30日
杜人の会 東京事務局
----------
今回パブリックコメントで寄せた意見の内容を解説します。
東京都の条例案のままですと、不当な差別的言動を受ける対象が本邦外出身者、すなわち外国人に対するものにのみ限定されてしまうため、オリンピック憲章とは内容がかけ離れた内容になってしまいます。
また、「蓋然性が高い」とは、可能性が高いということを意味しているため、条例の施行後に実際に差別的言動を行っていない場合についても、東京都が保有する公の施設の利用制限が一方的に課せられる可能性を有しています。

例として、「蓋然性が高い」と判断された場合、たとえば
・慰安婦問題などの歴史的な問題
・外国人観光客による医療費の未払い問題
・パチンコに関する問題
・外国人への生活保護の支給の問題
こうした勉強会を、都の公共施設で行おうとした場合でも、外国人への不当な差別的言動が行われていないにも関わらず、主催する団体や個人が一方的に利用を制限される懸念があります。
また、日本や日本人に対する不当な差別的言動は条例の対象外となるため、そうした団体は従来どおり自由に施設を利用できます。

オリンピック憲章には、「オリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない。」とあり、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」とオリンピック憲章は、異なる性格を持つものです。

日本の首都である東京都の、理性と良心ある審議を希望いたします。

2018年4月22日に仙台市で開催された、羽生結弦選手の金メダル2連覇おめでとうパレードにて、杜人の会は羽生結弦選手と来場者、特に羽生選手とフィギュアスケートを愛する方々と地元の住民が、羽生選手を祝福し羽生選手と共に喜びを分かち合うことを目的に、地元市議・主催者・警察などに下記の内容を事前に提言させていただきました。

・パレード開催時における日の丸手旗の配布の提言を市議に依頼
理由:
仙台市は2014年のパレード開催時、
「前例がなかった」
「時間がなかった」
「次回同じことがあれば検討したい」
と回答していたため。
結果:
郡和子仙台市長は仙台市議会の質疑における渡辺拓市議からの提案を受け、実行委員会に進言することを答弁しました。
その後、市のスポーツ振興課の努力で、2万本の手旗配布が決定されたと同市議が発信されました。
・転売を目的とした手旗の大量取得者の対応を提言
koushikitebata02
理由:限定2万本の手旗の軸に、記念のシールがついたため。
結果:1人原則1本の配布を、ボランティアスタッフの皆様が徹底されました。
追記:記念のシールはパレード終了後の会場での投棄を防止する目的でつけられました。1本1本、丁寧にシールが貼られています。その真心はとうていお金では買えません。
・朝10時台から11時台にかけての、前列で待つ来場者への優先配布の提案
理由:配布時の混乱防止。
結果:ボランティアスタッフの皆様が、ほぼ全会場における朝10時半からの手旗配布を実現されました。混雑前に手旗の配布をスムーズに行い、パレード開始前に安全柵につく、スムーズな連携がなされてました。
staff
手旗を入れた紙袋を手に移動するボランティアスタッフの皆様。朝10時頃撮影。
staff02
ボランティアスタッフ(許可を得て撮影)。公式の手旗の配布、安全柵の管理、撤収、ゴミ拾いまで行う彼らの献身に、パレード後、来場者から惜しみない拍手が送られました。

・日の丸手旗の配布に関する告知を主催者の公式Webに掲載
理由:公式Webに掲載されておらず、コールセンターでは当初「手旗の配布については何も聞いていない。市議の独断」と案内されたため。
結果:18日夕刻に案内文が挿入されました。コールセンターもまた、手旗の配布が行われる旨の案内を行うようになりました。
・ゴール地点でもある仙台市役所の国旗掲揚塔における日本国旗・仙台市旗の掲揚
理由:前回は、土曜日であるという理由で、国旗・市旗ともに掲揚されていなかったため。
結果:掲揚されました。
kokki
日本国旗と仙台市旗を掲揚する仙台市役所
shiyakusyomae
パレードのゴール地点に立つ羽生結弦選手。
・羽生選手の乗る車上における、ライオットシールドを用いた警備

理由:テロ対策(主に投擲や飛行体によるもの)。
結果:警備がしっかり配備されました。
追記:車上へのプレゼントや紙ふぶき等の投げ込みを行わないよう、日本語・英語・中国語で複数回アナウンスされました。
keibi
ライオット・シールドで警備するスタッフ。毎日新聞記事より。

また、当会はパレード当日、有志の皆様と共に国産日の丸手旗1,000枚を配布させていただきました。
理由:
公式に用意された2万本の手旗は、10万8千人の来場者全体に配布されるため、どうしても前列1~3列の来場者に限定した配布となるため。
結果
仙台・三越前の仙台方面の車線と歩道のブロック限定で、公式の手旗の配布後、約50メートルの区間で1,000本の国産手旗を追加配布させていただきました。
kaishimae02
主催者が公式に準備されたものではない手旗ですが、皆様に快く受け取っていただき、最後列のご来場者様まで皆で日の丸手旗で羽生結弦選手を祝福しました。

杜人の会が配布したエリアにおける、日の丸の旗波の映像。炎絡@夢日記様のtwitterより。

仙台放送のライブ中継より。
2018_04_22_06
当会が手旗の拡充配布協力を行ったエリアに向かい、"SEIMEI"のポーズを取られる羽生結弦選手。
2018_04_22_08
2018_04_22_09
2018_04_22_10
当会の協力による、密度の高い日の丸手旗の「旗波」(写真左)

当会が用意した千本の日の丸手旗は、公式の手旗の配布後、主に後方の観客の皆様に配布させていただきました。
ご来場者様の皆様に喜んで受け取っていただき、迫力のある「旗波」をもって、羽生選手を共に祝うことができました。
パレード終了後も手旗をはじめとするゴミのチェックをしましたが、特になかったため、有志はここで現地解散いたしました。

2018_04_22_04
大会主催者様、ボランティア様、スポンサーの皆様、ご出演者、ご来場者、何より、羽生選手とフィギュアスケートを愛する皆様、そして羽生結弦選手に、当会は心より感謝と御礼を申し上げ、皆様のますますのご発展と健康を、心より祈願申しあげます。

金メダリストの地元の凱旋パレードで、地方自治体を含む主催者による日の丸手旗の準備と配布を、仙台市が日本で先がけて実現しました。その実現のためにこれまでご尽力されてきた、渡辺博市議、渡辺拓市議、和田政宗参議院議員、郡和子仙台市長、仙台市役所スポーツ振興課の皆様、ボランティアスタッフの皆様には、あらためて深く御礼申しあげます。

2018年4月23日
杜人の会

このページのトップヘ