小保方さんの記事を書かせていただいたが、
(3月18日過去記事はこちら「STAP細胞小保方さんの天国と地獄」)

記事を公開した後、
私は、大先輩科学者(女性、大学教授)とこの一連の騒ぎについてお話をした。

これが、私に、小保方さんの他の論文に手を伸ばすきっかけとなった。

そして、私の解釈が変わった。

前回の記事で、私と共感してくださった読者の方々にとって、
悲しいお話となるかもしれない。



私は、

彼女は間違いなく不正をした。

と、残念ながら思うに至った。(´・ω・`)


しかし、

だからといって、私は、
マスゴミや関係のない人(事情を良く知らない人)が不当に小保方さんを
バッシングするのは許せないし、許さない。


アイドルのように持ち上げてチヤホヤした挙げ句、
何か雲行きが怪しくなって来ると、今度はどん底に突き落とし、
犯罪者のごとく陥れ、ネタにする。

「詐欺」だの、「リケジョ転落」だの、
「不思議ちゃん」だの、「ずさんな才女」だのと面白おかしく書き立て、
彼女の取り組む研究がいかに凄いものかも勉強しないで、
彼女の人生やご家族までもを好き放題罵倒する。

それこそ、犯罪だろーが。

STAP細胞の勉強もろくにせず(というか勉強という苦労から逃げて)、
「国民は馬鹿だから低俗な話が好きなんだ」とでも思っているのか?
低俗なのはどっちだ。
国民はそんな話望んでない。マスゴミが思うほど国民は馬鹿じゃない。
関係ない事ばかり質問するくらいなら、専門家に取材をまかせて、
引っ込んでおけ。



ーーーー(瞑想)ーーーー(- _-)


さて、話を戻して、
私は、必要性を感じて、小保方さんの過去の論文に遡ってみていたが、

正直に言わせていただくと、

事実を知って、腰が抜けた。Σ(`□´/)/


が、彼女の不正に対する多くの厳しい批判があるにも関わらず、
それでもまだ、彼女を「悪」とは言えない私がいる。



私はこの記事で、
小保方さんのこれまでの論文と不正について、
小保方さんの研究者像、
STAP細胞論文取り下げについてとその後、
そして、私なりの小保方さんへの希望を綴りたいと思う。


小保方さんのこれまでの論文と不正について

私は前記事を書いたとき、
小保方さんのネイチャー誌に掲載された2報の論文だけに注目していた。

そのときすでに、彼女の学位論文引き下げ云々に関する報道は出ていたが、
私は故意に無視していた。
なぜなら、この問題となっているSTAP細胞の論文とは関係ないと思っていたからだ。

私は、大先輩と話をした後、
他の論文にも目を向けないといかんと思ったが、
彼女の論文を検証するなど、忙しくて時間がないのに、
どうやって時間を作ろうかと思っていたところ、
すでに検証をおこなっている有り難いサイトを見つけた。

小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑

このサイトには、しっかりとソースのリンクも載せてあり、信憑性があると判断した。


前記事には、
私はネイチャーの論文に対する彼女のデータへの指摘についての理研の中間報告から
このように述べた。

「そんなん、ただの間違いやん。マテメソのコピペだってよくあるし、
引用文献を載せ忘れただけで、付け足せばええ話やし、
切り貼りしたゲルの写真も生データがあるのだから作り直せばいいし、
間違って載せた図は、正しい図と差し替えれば良いし。
なんで論文の引き下げが必要なのか?
若い女性研究者に嫉妬して潰そうとしているのか?」



普通のまともな科学者なら、まずは私と同じように感じるはずだ。


が、実は、

普通のまともな科学者には考えも及ばない事実がわかってきたのである。


我々研究者が常に使うNCBIデータベースの論文検索Pubmedで、小保方さんの論文を検索すると、今回のネイチャー論文2報を含む9報が出て来た。
その内訳は、
ファーストオーサーが5つ、
セカンドオーサーが1つ、
サード以降が3つ。

このサード以降の論文は、彼女があまり手をつけていないと考えて良い。

学位(博士号)を取得後3年で、これだけの論文があるというのは、
私から見てかなり優秀だと言える。

そして、ネイチャー以外のファーストオーサーうち、
1報は、博士号を取得するために必要な論文で、
アメリカのハーバード大学医学部のヴァカンティ博士のもとで出したもの。
2報は、株式会社セルシード社の製品の細胞シートの性能に関する論文。


このうち、株式会社セルシード社の製品の論文では、

今の所実験データに指摘は出てないようだが、金銭的利益相反問題が存在するにも関わらず、「そのような問題はない」と虚偽記述をしていたことが指摘されている。


そして、博士号を取得するためにハーバード大学医学部のヴァカンティ博士のもとで出した論文がこの中で最も問題だ。


The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers.

Obokata H, Kojima K, Westerman K, Yamato M, Okano T, Tsuneda S, Vacanti CA.

Tissue Eng Part A. 2011 Mar;17(5-6):607-15. doi: 10.1089/ten.TEA.2010.0385. Epub 2011 Jan 10.


博士号を取得するための論文というのは、
大学院によってことなるのだが、
「学位論文発表当日までに、少なくとも1報は国際的な科学雑誌に論文を掲載もしくは受理されていること。」
というのが、一般的な博士号を取得する条件だ。(この条件がない大学院もある)


この論文で指摘されている不正疑惑とは、

データの流用。

同じデータを、別の実験で得られた結果だと言って何度も使い回ししているのだ。

つ、使い回し!?(゚∇゚ ;)エッ!?

実験結果の写真はどれも似ているので、これに気がついた人は実に凄いと言わざるを得ない。
普通は気がつかない。というかそういうことをやる人がいるということが考えにくいので、そんな目で見ないからだ。

例えば、
中学校1年生の時に写生会で描いた絵があるとする。
その絵を彼女は、
日本の展覧会で、この絵は中1のときに写生会で描いた◯◯寺の絵だと言い、
フランスの展覧会で、この絵は小5のときの写生会で描いた◯◯神社の絵だと言い、
アメリカの展覧会で、この絵は中1のときに旅行で描いたXX寺の絵だと言い、
また別の展覧会で、この絵は中3遠足で描いた△△寺の絵だと言う。
一体どれが本当なんだ?

こんなことを、国際科学雑誌の論文でやったのだ。

彼女のデータ流用の一例を示すと、

このデータは電気泳動ゲルの写真。
おそらく、左に書かれてあるの遺伝子の発現を見たものだが、
この横にならんだ一列の4つの白いバンドはPCRで増幅したDNAだ。


(写真は、「小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑」より)
53 AM







一番上の写真を上下反転させて二番目に貼り、
二番目と三番目は全く同じ写真なのに、別の遺伝子の名前で説明している。
そして、三番目の左2つのバンドは、別の図で、別の遺伝子として説明している。

普段、論文を読んでいて、バンドの有無や濃さを確認することはあるものの、
バンドの幾何学的な形までには普通は意識は及ばない。
が、これは明らかに、同じゲルの写真で、上下反転させたりの操作をして
全く同じものを別の遺伝子の発現として示しているというのがわかる。
このような流用は、この論文内の他の図にもあった。

がくがく・・・。(((( ;゚д゚)))
せーへん、せーへん、こんなこと。普通は。


他にも、この論文には、ネイチャー誌の論文で指摘されたのと同じ、
学位論文の画像をつかって、上下反転させたりし、
学位論文の解説とは違うものとして使用されている。


このような指摘は、Pubpeer(パブピアー)という科学論文の不正を暴くサイトで
世の中の科学者がコメントし、明らかになることが多い。
(パブピアーについては、Hashigozakuraというブログで紹介しておられるので参照していただきたい)


はぁ~、これは、もうほんまに、有り得ません。(; ̄Д ̄)


常識ですが、
同じデータを複数使って、その度に別物だという記述は、
科学界では犯罪と呼べるべき悪質なもので、
残念ながら研究者倫理に欠けていると言わざるを得ない。 


これは、小保方さんが、
本当になかったものをあるように見せようとしたのか、
きちんと示したデータはあるが、ゲル写真が汚かったから同じような結果のものを使った(から結果としては嘘はついていないと思っている)のか、事実は本人しかわからないが、いずれにせよ、どちらもやってはいけないことは、常識だ。

ゲルが汚ければ流し直せば良いし、
サンプルがないならば汚いゲルのまま図を作るしかない。

大体、一つの実験結果を世に出すのに、再現性を取るため、
必ず2回以上は同じ実験をしているはずで、
使える生データが1つしかないということは有り得ないのだから。
持っている中で一番奇麗なゲルの写真を使えば済む話だ。

フラフラ・・・(; ̄Д ̄) 私の想像を絶する不正ぶり。


この論文の不正が、STAP細胞の論文から派生し、大露呈して
(本当は前からあったとは思うが)、
つい最近、2014年3月13日に、ハーバード大学のヴァカンティ博士によって、
この論文は、Erratum(誤り)として報告されていた。

Tissue Eng Part A. 2014 Mar 13. [Epub ahead of print]

Erratum: The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers.

Vacanti CA1Obokata HKojima KWesterman KYamato MOkano TTsuneda S.

Abstract

In our paper entitled; "The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers", published in the journal, Part A Volume 17, Numbers 5 and 6, 2011, some errors have been identified in the figures published. Some very similar appearing PCR bands displayed in Figure 3, are incorrectly placed or redundantly used, either within Figure 3 or between Figures 2 and 3.


アブストの日本語訳:
Part A Volume 17, Numbers 5 and 6, 2011のこの科学雑誌で掲載された我々の論文 "The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers"で、図にいくつかのエラーを認めた。図3に示されたPCRのバンドのいくつかが間違って配置されてしまったか、もしくは複数回使われていた。いずれも図3内か、図2と図3間のバンドである。

しかし、
この「Erratum(誤り)」とは、
「うっかり間違えちゃった」的なミス(エラー)のことで、
上下反転させたりと意図的な不正を「うっかりミス」と報告するのは、
到底正しいとは思えないのだが・・・。(・ε・)ムー


前述したとおり、この論文は、
小保方さんが博士号を取るために重要な論文だったわけで、
当然のことながら小保方さんの博士論文にも密接に関係がある。

そして、小保方さんの博士論文を見てみると、

これがまた腰が抜けるほどの不正ぶりで、
いくら私でも、失神しそうになった。(゚ロ゚;)


論文自体が、ほとんどコピペで埋まっている。Σ(`□´/)/

オリジナルの文章は、ごくごくわずか。
テキスト比較ツールでの比較を見てみると、
左が引用先の文献、右が小保方さんの博士論文。
違う文章が水色でハイライトされている。
つまり、右枠内の水色部分が、小保方さんのオリジナルの文章というわけだ。
ほとんど真っ白である。(; ̄Д ̄)

う~ん・・・こ、これはちょっと・・・。(_´Д`) アイーン
博士論文でこれだけのコピペは・・・。( ̄▽ ̄;)!!ガーン
小学校の作文でもあかんのちゃうかな・・・。
マテメソならコピペもありだが、その他の部分でオリジナルがほとんどあらへんのは、
博士論文と言えるのか?
と思ってしまう。φ(.. )


図の部分では、

- ゲルの写真で、同じくデータの流用(上下左右反転を駆使)が見られる。

- NIHのホームページから図をコピペ。引用先を書いていないので、自分の図として使っている。

- コスモバイオ株式会社のウェブサイトからコピペした画像を、実験結果として使っている。

- 幹細胞研究会のホームページからコピペした図を使っている。

- ZenBioのホームページからコピペした画像を、実験結果として使っている。

- Hrlan Laboratories, Inc.のホームページからマウスの写真をコピペ。

- 実在しない国際特許の記述。

- ヴァカンティ博士の肩書きの間違い。

- 本文中の引用文献が抜けている箇所が多く、引用文献自体もコピペ。

などなど、驚くべき実態があがってくる。


他のウェブサイトからの画像を貼付けて、
実験結果として論文に載せるて、



ふっ・・・(魂飛んだ)。(T-T)~o



これはもう、誰かの子供を拉致ってきて、
「これ、私の子供です~」て言ってるようなもん。(T_T)



実験結果でさえも、これだけコピペしているとなると、
実際やった実験てどれ?って話にもなってしまう。



だから、学位論文取り下げの問題が起きていたのだな~と、今更ながら認識した。

これを通して博士号を与えた早稲田大学側にも大いに問題あるが。


このように、いくらなんでもここまでとは思っていなかったもんだから、
私は非常に驚き、自分でもアホっぽい顔してるんやろな、と思いながらも
開いた口がふさがらなかったのだ。(; ̄Д ̄)





小保方さんの研究者像

上記の不正を考えると、
小保方さんは、残念ながら、
やってはいけないことをやっている研究者となってしまう。

不正というのは、とかく、分かりにくいように慎重に操作して偽造するのだが(そんな暇あったら実験せえよと思うが)、小保方さんの場合、あまりにも大体で、無邪気に、隠す事なく堂々と不正しているのだ。

むしろ、やってはいけないこと、
ということを知らないような印象を受ける。


このような研究者倫理は、普通、一般的に持つ倫理観に、専門的な倫理観がプラスされていくものだと思うが、研究者としての倫理は主に、大学院時代・博士研究員(ポスドク)時代に育てられると思う。

が、

小保方さんの場合、この研究者倫理がごっそり抜け落ちている

ような印象を受けるのだ。

つまり、大学院時代に、この研究者倫理が育たなかった。


もしかしたら、小保方さんの所属していたラボでは、こういう研究者倫理に反したことが普通にあったのではないだろうか。だから、小保方さんは、してはいけないことが、してはいけないこととして認識されなかった。とはいえ、20代半ばの大人なら、研究者倫理がなくても、他のウェブサイトからコピペして「これが実験結果だ」などということをするのかというと、それも疑問なので、もともとの常識も少しズレていたのかもしれない。何にせよ、あっちこっちから取って来た画像を張り合わせて出来上がった博士論文を、大学側が通してしまった事に、小保方さんの研究者倫理の欠如を決定的にしたのだと思う。

博士号取得後、
小保方さんは、始めは共著者の若山博士の理研のラボに研究員として加わったようだ。が、若山博士が理研を出られたあと、STAP細胞の研究を継続させるために、理研が小保方さんをユニットリーダーにしたのだろう。STAP細胞の研究は、うまく行けば、将来のノーベル賞確実とまで考えられる研究だ。何が何でも続けなくてはならない。そこで、本来ならば公開セミナーをしてリーダーを選出するところを、公開セミナーを免除して小保方さんをユニットリーダーにした。自然な流れだったかもしれない。大学院時代に培ったコピペ・画像操作のノウハウは熟知しているものの、研究者倫理や論理の立て方・チームのマネージメントなどを習得せずに来てしまったのではないかと思う。あれほどまでに外から取って来たデータ満載の博士論文を見ていると、科学的な話題のディスカッションが出来るのかどうかも疑問だが、竹市先生や他の理研の方々がそこを見落としていたのは、理研にも小保方さんにも不幸だったかもしれない。小保方さんは、この理研での研究者生活の中で、もちろん必死に努力して一生懸命実験をしていたのだと思う。だが普通にコピペ・データ流用を繰り返していたのだろうと考えられるが、彼女には全く悪気はなかったのだ。

悪気はなかったからと言って、許される類いの不正ではないが。

私は小保方さんと仕事をしたことがないので、彼女がどのような性格でどのような研究態度を持っておられるかはわからない。
最近、私のブログで「自己愛の強い韓国人」の話をしているが、彼女がこの「自己愛の強い」人には見えない。なぜなら、理研や共著者が勧めるままに「取り下げ」を承認し、画像の流用をしたことも素直に認めている。ただ、それがやってはいけないことだとは知らなかったという印象だ。

彼女に聞く耳があれば、この研究者倫理を学べるのではないかと思う。

ただ、今回のことで、彼女はリーダーを降ろされるだろう。これでは、リーダーとなって研究を進める能力は期待出来ない。今後、理研が彼女をどう扱うのか注目したいが、これほどまでの画像改変をやっていて、どれが本当の結果かわからないくらいになっている研究者を雇いたいと思う人がいるかどうかだ。彼女は学生のように、一から指導されねばならないだろう。全てを監視し、全ての生データを確認し、作成した図がどのデータからのものかを逐一確認しながらでないと、誰も信じてくれないのは目に見えている。



STAP細胞論文取り下げについてとその後

共著者や、理研も、誰も、 私も、普通の科学者であれば、
まず、ここまですごい無茶苦茶なレベルの画像改変をやってるとは、
夢にも思わなかったと思う。

特に共著者や理研のその驚きと呆れ方は、私以上だっただろう。

ネイチャーの論文は、小保方さんが約3年前、理研の若山研究室に博士研究員として研究をはじめ、そこで小保方さんが出したSTAP細胞関連のデータが(それは本物であると願うが)かなり面白くなりそうだったので、これはネイチャーを狙えるかもと、かなり気合いを入れて、その論文の主文をサードオーサーの(めちゃくちゃ優秀な)笹井博士が書かれたようだ。

(ここからは私の推測だが)小保方さんはほとんど執筆せず、おそらく、ネイチャー論文で指摘されていたマテメソのコピペ部分を担当していたのではないかと思う。この論文、主文ではコピペなどの不正は全く見当たらない(それどころか、素晴らしく書き上げてある)。各自著者は担当の実験のデータをネイチャー用の図に仕上げ、最終的に笹井博士に渡し、笹井博士が書き上げたのだろう。笹井博士を含め、誰もここまでの大胆な画像操作をしているなどとは、全く疑わなかっただろう。

この驚くべき凄いレベルの画像操作をやっていた小保方さんの論文の事実を知り、
それと同じ手法の不正がネイチャーの論文で見られると知った理研や共著者が、

「論文の引き下げを検討する」と発表したのは、私は正しいと思う。

つまり、これはもう「うっかり間違えました~」のレベルでは全然ないからだ。

始めは、共著者も理研も、私と同じように「うっかりミス」だと思っていただろう。
が、私のように過去も遡って彼女の研究者倫理にかけた不正を見るに付けて、
これは、やばるぎる・・・
と愕然としたにちがいない。

エリックラボで、もしそんな論文が見つかったら、
同じく、直ちに撤回要求するだろう。
が、私達のラボでは、絶対起こらないという自信がある。
というのは、学生達や私の生データを全てチェックし把握することができるからだ。
論文に使う図は、どの生データからどのように作って来たかを全てチェックする。
普段から、ラボミーティングで生データを見て、実験方法を確認しているので、
見慣れない写真があれば、一瞬で気がつく。

なので、普通ならこのような不正は起こらない。

残念ながら、小保方さんにも、理研にも、不幸だったのは、このような不正を防ぐような機会がなかったことだ。ネイチャー論文を書く段階では、すでに小保方さんはチームリーダーとなっていたため、小保方さんの生データをチェックする人がいなかったのだ。
と言っても、まともな科学者なら、生データをいちいちチェックしなくても、そんな無茶苦茶なことをするとは、普通想像できない。


私は、始めは、
おっさんたちが寄ってたかって若い女性研究者をいじめていると思っていたが、これらの事実を目の当たりにしたときの反応だと思うと、納得できる。

記者会見での理研が「未熟な研究者で、有り得ません」と発言したこと。
共著者の若山先生が「信用出来なくなった」と態度を豹変させたこと。


私は、小保方さんをサポートするはずの方々が、
彼女1人に責任を押し付けるような言い方酷過ぎる、と思ったが、
この一連の小保方さんがやってきたことを知ると、

これは責任転嫁でもなく、純粋に、腰が抜けるほどの衝撃と驚きと失望で、本当に信じられない、と言った表現だったと思うと納得できる。

この「未熟な研究者」というのは、年齢のことではなく、研究者倫理を知らないという意味だろうと解釈できる。この方たちは、私以上に、本当に呆れ果てて、そうとしか言えない、という状況だったのだと思う。

多分、私もそうなるだろう。


そして、小保方さんの
「引用先を覚えていません」「やってはいけないこととは知りませんでした」
という発言も、これで合点が行くのだ。


それじゃ、STAP細胞はどうなるんや?

ということだが。

どっかから写真をコピペするような人が出して来た実験結果を、
どこまで信用出来るのか、かなり難しい問題なので、
STAP細胞の研究を続けるならば、まず、この論文の図、一つ一つを調べ直すことから始め、必要なら再実験してデータを取らなければならない。
なので、非常に時間と手間がかかることとなる。
それをすると、もう論文の図差し替えのレベルではなく、ごっそりと内容を書き直さねばならないので、「論文引き下げ」はかなりまっとうな意見なのだ。

「理研は小保方さんを軟禁している」とかなんとか言っている人がいるが、
私は、決してそんな状況ではないと思う。
このネイチャーの論文を全て再確認する作業は、彼女なくてはできない。
彼女の実験記録を洗いざらい調べて、どの図がどの実験のものか、
全てを把握するには、彼女が責任を持って全てを明確に提示しなければならない。
この途方もない作業をすぐさまやらねばならない時に、
馬鹿な記者相手に、記者会見などやってられるか。


そもそも、この「酸性溶液に付けたら万能細胞になっちゃた~」という発想は誰から出て来たのだろう?

小保方さんが共同研究をしていたハーバード大学医学部のボス、チャールズ・ヴァカンティ博士は、このネイチャー論文でもコレスポンディングオーサーとして載っている。
さらに、もう1人、マーティン・ヴァカンティ博士の名前が共著者として上がっている。

この二人が、「引き下げに反対」している。

ところが、もう1人、ヨセフ・ヴァカンティ博士という著名な科学者がいて、

実は、この3人は兄弟なのだ。

さらにさらに、このヴァカンティ兄弟、

実は4人兄弟だった。(4人目はフランシス・ヴァカンティという。)

発案者は、小保方さんなのか、ヴァカンティ兄弟なのか???

このヴァカンティ兄弟をめぐる陰謀は他のブログ「Kazumoto Iguchi's blog」の記事「新たな万能細胞の開発の黒幕!?:ヴァカンティ兄弟!?」で、詳しくディスカッションされているので、ご覧いただきたい。


STAP細胞がまだ他の細胞で再現性が認められていないのだが、
STAP細胞が嘘だったという証拠もなく、
実際、STAP細胞は存在するのではないかと、私は思う。

理研はおそらくSTAP細胞を続けるのだろうが、チームリーダーは別の人となる可能性が高い。もしくは若山教授がチームリーダーとなって、理研と協力し合って進める可能性もある。小保方さんがそれに関わるか否かは、はっきりとは言えないが、この発案者が本当に小保方さん本人であれば、もしかしたらチームの一員に残すかもしれない。後は、ヴァカンティ兄弟とどういう共同研究となっていくかは、理研とヴァカンティ兄弟のビジネスであるので、私は何も言えない。


私の小保方さんへの希望

小保方さん自身、不正だとは思わずに不正をしていた。
知らなかったでは済まされないのは、本人ももう分かっているだろう。

もし、小保方さんが、研究者人生あとわずかのご老体であれば、このまま干されていくだろう。

しかし、彼女はまだ30歳。

そして、私が確信しているのは、

彼女は、名声を得るために不正をしたのではない。

彼女は再生医療を目指し、
昼夜熱心に実験をしていたのは嘘ではないだろう。
このような研究に対する姿勢は、私は素晴らしいと感心しているし、世代を問わず見習わねばならない「好奇心・やりたい事を諦めずに突き進む姿勢」であると思う。


彼女がこれから、研究者倫理を身につけ、正確な研究結果を論文に出来るならば、私は優秀な科学者になると思うのだ。まだ30歳。もし、この「STAP細胞」のアイデアが彼女からのものであれば、この独創的で斬新なアイデアを産み出す事のできるフレキシブルな頭をこのまま捨てるのはもったいないとさえ思う。

私の希望として、彼女をサイエンスの世界に残して欲しい。

確かに、彼女のやった不正は、
もうほんまに信じられないほど驚くべきレベルだったが、

彼女に、セカンドチャンスを与えるべきではないかと思う。



私は今回、裏にどんなことか潜むものを探る前に、
このような事件が起きた事で、日本は大学・大学院のシステムを考え直すきっかけになると期待している。

私が恐れているのは、
このような一般的な常識や倫理観、専門的な倫理観がごっそり抜けた人間を育ててしまうような教育システムになってはしないか?
ということである。

この小保方さんの研究者倫理にかけた研究姿勢は、大学院での指導教員に責任の一旦がある。

とんでもなくえらい大学院生以外、ほとんどの大学院生は、指導教員の指導が必須である。彼女のような学位論文の欠陥は、指導教員が常日頃、実験データを見てディスカッションしていれば防げたことである。あまり見てあげれなくても、学位論文を読みアドバイスなどをしていれば容易に防げたことで、小保方さんも、その時点で「サイエンスでやってはいけないこと」というものを学ぶ事が出来たのだ。もちろん、全てをその指導教員の責任とは言わないが、責任の占める割合は大きい。まず、大学も、このような欠陥学位論文を書くような人に博士号を与えてるのだから、未熟で悪癖を持った科学者を世に放ったことになり、今回の不正は起こってもおかしくなかったということになる。一体これまでに、どれだけの研究者倫理の欠けた博士を世に放って来たのだろうか。そう思うとそら恐ろしい。

大学院生なんて、賢いエリートと思うかもしれないが、まだまだ修行中の学生だ。
驚くほど非常識な子もいれば、何も言わなくてもほぼ完璧にやっていける子もいる。
だが、それでも、必要な事は厳しかろうが教えなければならない。

残念ながら、少子化で学生不足、大学側が学生獲得のため、学生達のご機嫌取りをやっているため、本来ならば自然に学ぶ専門的倫理が身に付かないという事態が起きている。

教育改革が必要。

それも、大学院・大学レベルから始めてくれ。


そして、

少子化を解決するために、子供を作りたくなる政治をしてくれ。
子供達が将来、日本の大事な労働力となり、日本を支えるのだ。
まともな日本人を増やす、ということが一番大事なのだ。
そのためには、子供を産みたい女性や夫婦をケアするシステムを充実させるべきであるし、年々増えている不妊の問題にもっと真剣に取り組んでもらいたい。
不妊は、政治家が想像にも及ばないほど深刻な問題だ。
不妊問題で悩むご夫婦は、肉体的・精神的・金銭的に崖っぷちに追いやられている。
具体的には、私は、不妊に対する保険制度と精神的ケアのシステムが必要だ。
心理カウンセラーや遺伝カウンセラーを病院に設置し心のケアは常に必要だ。
(この遺伝カウンセラーを私は目指しているのだけどね。)
この労働力不足(ほんまは日本の労働力は不足していないと思うが)とやらを大量移民などで、数だけ満たしたところで、出てくるのは在日外国人とのいざこざと、彼らから生まれて来る2世・3世の子供達で溢れた日本だ。
自分たちの国を、自分たちで救わずしてどうするんだ。
足りない日本人は、日本人で埋める。
それくらいの社会的倫理を持ってないのか?
それで良く小保方さんを罵倒できるな。
呆れてものも言えん。(言ってるが)


同じような事をや、違った視点でこの問題を考察し、社会の秩序と倫理を語っておられるブログがあったので、興味がおありな方は一読ください。
世に倦む日日小保方晴子の不正事件が問うもの - 格差社会の分配と秩序と倫理
 

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