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学会から帰ってきて、この2週間、書類提出+韓国のギリギリ文化に振り回されっぱなしである。


韓国では、出張という名目で遊び呆けてた教員が数え切れないほどいる。これまでは見て見ぬ振りをしていたようなのだが、朴槿恵政権時、やばすぎる腐敗っぷりに、やっとあかんと思ったのか 、ようやく(まじでようやく)出張について厳しくするようになった。

厳しくして腐敗が減るのはいいのだが、悪用しない私たちにも厳しくなるわけで。(-_-)

  1. 出張の日程を3ヶ月前に報告せねばならない。(私たちの場合、3ヶ月前に決まらない場合がほとんどなので、いつも面倒なことになる。)
  2. 出張から帰ってきたら、その証拠を提出しなければならない。
  • 移動交通機関のチケット(飛行機や新幹線など)
  • 海外ならパスポートの出国・入国のスタンプのコピー
  • 学会のプログラムやアブストラクトのファイル
  • 参加した学会とわかる会場で自分が写っている写真(発表中の写真があればさらによろしい)
  • 他の研究者との写真
  • セミナーであれば、セミナー中の写真
  • 研究者とのディスカッション中の写真
  • 訪問したラボのメンバーとの写真

などなど

どんだけ信用あらへんねん。


出張だけではない。腐敗や賄賂を防止するために、食事でおごるのは一人3万ウォン(約三千円)以下、贈り物は5万ウォン(約五千円)以下、それ以上になると、賄賂とみなされる。
それは学生からの贈り物や、学科長・学部長・学長などへの贈り物がまさしく当てはまる。それ以外にも、例えば、病院でお世話になった医者に渡す贈り物も同じである。5千円以上だと賄賂だ。
韓国の法において、厄介なのが、公私の違いが線引きできない恐れがあることだ。プライベートであればこのような金額の制限はないはずだが、公私の線引きがはっきりしないので、結局、完全にプライベートであっても、公で交流のある相手には5千円以上の贈り物は事実上できないのだ。


朴槿恵政権では、科学分野でも、研究費削減、削減、また削減で、私たちエリックラボは痛手を受けてきた。その傾向は、新大統領になってもまだ変わっていない。


しかし一方で、セウォル号の教訓もあり、交通違反の取り締まりが少し厳しくなった。と言っても、大したことないが、スピード違反をちょろっと取り締まる程度だ。しかし、全くないより断然マシだ。


大学内でも、ラボ内の安全やモラル教育、モデル生物管理について、数年前からようやく動き出した。これもセウォル号以降だった。いやいや、遅いっちゅうねん。日本やアメリカ、ヨーロッパなどでは、何十年も前から管理されてますよってに。

せやけど、管理する方が、実はあまりよくわかっておらず、やりすぎで意味不明なところが多々ある。


大腸菌や酵母菌など、生物を他国から取り寄せる場合、研究機関の間で書類を作成せねばならない。それはどこの国の研究機関もするので問題ないのだが、韓国では(というか韓国に限り)、その後、生物が配達された際の書類が必要で、そこには配達時間、配達人の名前と配達した車やトラックの車号(プレートナンバー)を記入せよ、とあるのだ。Σ(`□´/)/

配達してくれるのはただの宅配業者さんや郵便配達員なので、一体何が知りたいのか、こんな意味のないことを聞かれたのは初めてで、ハァ??q|゚Д゚|pとしか言いようがない。なんでそこまで知りたいのか。


また、ラボ内の試薬を全て、個数と場所とともに記入しなければならない。かなりの数があるのでめちゃくちゃ大変なのだが(またどんどん増える)、仕方ないがやるしかない。
問題は、記入後、大学のラボ安全管理サイトに毎日アクセスし、これらの試薬やラボの安全点検について、全ての項目をチェックせねばならないことだ。Σ( ̄ロ ̄|||) そんなすぐに状況は変わらへんし、項目は何十個もあるので、一ヶ月に一度のチェックで十分のはずだが、なんで毎日チェックしなあかんのか意味が全くわからん。

私たちは、実際、忙しすぎて毎日チェックなどできない状況だ。


また、ラボ内の試薬についても、普通ラボには様々なキットがある。キット内容も様々だが、中にはスクリーンキットと言って、合計何百もの違った試薬が入っている場合もある。

試薬を記入する際、このスクリーンキットはどうするのかを尋ねると、「(よくわかりませんので)全部書いてください。」との返答。何百も書くんかよ・・・。Σ(´д`;)


また、私たちのラボには、酵母菌のライブラリー株がある。ざっと約4000株ほどになる。一株ずつ、一つの遺伝子が破壊されているのだが、これについて、「ライブラリー」と書いていいかと聞くと、「(よくわかりませんので)全部書いてください。」との返答。4000株やぞ。(; ̄Д ̄)

仕方なく、コピペだったが、約4000株の遺伝子型を記入した。


そんなこんなで、実験以外に、ほぼ毎日何かやらされる。


今日も、昼12時までにリストを提出しろと言われた。(これは結局、庶務を問い詰めてみると、明日の朝までに提出でもオッケーということがわかったので、明日の朝提出することにした。それでもリストを仕上げるのに、業者とのやりとりをせねばならない。)

また、今朝突然、ラボ安全についてのサプライズ視察が来ると言われた。それはサプライズなのでいいとして、問題は、学生たちが「私たちのラボの遠心機に、使い方と使用予約シートをつけるように言われました。」と言ってきたことだ。この遠心機は私たちの研究費で買ったもので、学部の共通機器でもない。なぜに使用予約シートをつくらなあかんねんって話だ。意味がわからん。ブツブツ文句を言いながら、学生たちが何ヶ月も遡って使用予約シートを作り上げた。

私が実験していると、デスクの方から、パンッ!パンッ!ドスッ!などと聞きなれない騒音が聞こえて来るので、

「何してんの?」と近寄ってみると、

「古い使用予約シートを作ってるんです。」とシートを踏んだり叩いたりして、アンティーク調に仕上げていたのを見て、思わず吹いた。


なんというのか、この韓国の大学での取り締まり。

ものすごく非現実的なんやな~。

研究したことない人が研究室内の安全管理を任され、付け焼き刃で早急にルールを作ったという感じだ。

どの研究室も、この非現実的な管理と、ギリギリ文化のおかげで、一日の計画が何度も邪魔され、不必要なエネルギーと時間を費やすことになり、非常に大迷惑を被っている。


ほんま、韓国の大学での研究環境は、まだまだだなぁ、と思う今日この頃だ。とはいえ、少しずつでも、安全管理面においては、前進はしている。しかし、この非現実的状況は、なんやかやと永遠に続きそうな気もする。もちろん、韓国が存在する間だけではあるが。 


今日も、お読みくださりありがとうございます。


明日も、皆様が平和に過ごせますように。





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「韓国に住んでいるのに韓国の悪口を言っている」と思う方がいるかもしれない。私の言葉をどうとるかは読者の皆様次第。私は、韓国という国の、そして韓国人の生の姿を現地から伝えている。そこに美しいものを見ればそのまま伝える。出来れば、美しいものにたくさん出会い、紹介したいところだ。日本にとっても、韓国にとっても、現実から目をそらさず向き合い学ぶことが必要だ。両国のためにも、私は生の姿を語り続ける。それがいかに耳が痛いことでも。これが私が韓国に住まわせていただいている私なりの韓国に対する恩返しでもある。