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このブログは、韓国で研究者として働く一科学者が、時に、科学者として、一日本人として、国際結婚した一人の女性として、一人の母親として、様々な分野にわたる個人的に関心深い話題(生命科学、歴史、戦争、ニュース、世界情勢、韓国、日本、歴史、スピリチュアルなことなど)について語るブログです。ライブドアブログのランキングでは「日記」と「国際結婚」、人気ブログランキングでは「社会・政治問題」「韓国(海外生活・情報)」「国際恋愛・結婚」「生命科学」「スピリチュアル」のカテゴリーに登録されています。話題が多岐に広がりますので、それぞれのカテゴリーからやって来ても全然違うカテゴリーの話題である場合があります。特定のカテゴリーの記事をお読みになりたい場合は、関心のあるブログ記事カテゴリーを右に表示の「カテゴリー別アーカイブ」からお選びになってから、記事にお進みくださいませ。


 

皆さま、今日も、このブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。


私は一科学者ですが、久しぶりに科学のお話。
こんなものを見たら、やはり悲しみや憤りを感じてしまう私。
今の日本科学の現状は暗い。
 

京都大学iPS細胞研究所CiRAのページで、iPS細胞研究基金において、「ご支援のお願い」が。

山中伸弥先生のお写真付きでメッセージがのせられている。

https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/index.html 


山中教授がiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞されたのは2012年。iPS細胞研究所の設立、医療への実用化に向けて順調に動き出したと思っていた。それから5年、まさかの支援金のお願い!

とはいえ、実は、ノーベル賞受賞以前からも、山中教授はお好きなマラソンを通してカンパを募っておられる。

何と言っても、民主党政権時代の蓮舫とか名乗る議員がやった事業仕分けによって、日本の科学研究の多くが予算カットされ、日本の科学界に暗雲が立ち込めたのを感じたのは、山中教授だけではなかったはずだ。


iPS細胞研究所の教職員は何と9割以上が非正規雇用だという。研究は長期的であるのにもかかわらず、人はとどまることなく流れていく。

基礎研究は長期的で、どこへ転がっていくかわからない。ましてや実用化となればさらに時間もお金もかかり、十年単位の長期的プロジェクトとなる。長い目で一つ一つ進めていかねばならない地道な作業であるが、研究者が立ち代わり入れ替わりになると、研究がスムーズに行かず、若手を育てることも難しい。

なんで、そんな要領の悪い事態となっているのかと言うと、それは、財源がほとんど期限付きであるためだ。


今、日本でポストを探している私たちにとっても、期限付きのポストが多いことに呆れている。

三年や五年で次を探すとなると、任期が終わる前から転職活動もしなければならず、三年や五年以下で論文を一つ書けるような程度の小さめプロジェクトにしか従事できなくなってしまう。そんなことでは、科学は「無難な問い」にしか挑戦できなくなり、研究費を当てるための無難な研究に呈してしまうのだ。これでは本末転倒だ。

前述した通り、研究には、どこに転ぶかわからない、どこにも転ばないかもしれないギャンブル的な要素がある。無駄のように思える研究にも、将来の芽を見出し研究費がもらえた時代があった。そこから、ノーベル賞を受賞した先生方も育ったのだ。
しかし今は、当たるかどうかわからないものにはお金はださないという傾向になっている。

しかしながら、科学は、わからないから地道に研究するものであり、去年2016年にノーベル賞を単独受賞された大隅先生も、この傾向に苦言を呈しておられた。

若手が育たない、理系離れが進むという理由は、おそらく理系が苦手なのではなく、この道に進んでも就職できないし、研究費を取るためのプロジェクトになってしまって生気を失った研究者たちの姿を見ているからだろう。

ノーベル賞受賞者が「募金のお願い」をする日本。iPS細胞研究なんて、アメリカでは何千億円と予算つくのに、こんなんありえへん。

そこで、こんなニュースが舞い込んできた。

ノーベル賞大隅氏、基礎研究助成の財団設立

http://www.asahi.com/articles/ASK9D671VK9DUBQU01Q.html

大隅良典先生、素晴らしい!

何と、ノーベル賞とブレークスルー賞(米財団)の賞金から一億円を出して、基礎研究を支える財団を設立されたというのだ。

公式サイトhttp://www.ofsf.or.jp

素晴らしい。素晴らしすぎる。感動で涙が出ます。

以前から大隅先生を存じ上げておりますが、やはり人徳のあるお方です。

てか、ノーベル賞受賞者に一億円も出させるって、どうよ!文部科学省、厚生労働省!

どうか、文部科学省、厚生労働省、国益を考えてくださいよ。その場限りのものではダメなんですよ。科学研究費を増やし、長期的財源を基礎研究に与えてください。

さもなくば、今後、ノーベル賞の層は薄くなり、次第に消えていくこと必至。

日本の科学研究者、科学研究費要求のデモ起こすしかないのかな。

こちらは参考までに。【ノーベル賞】受賞は本当に「国の支援のおかげ」なのか。資金難にあえぐiPS細胞研究の実態のまとめ


今日もお読みくださりありがとうございました。 

 


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「韓国に住んでいるのに韓国の悪口を言っている」と思う方がいるかもしれない。私の言葉をどうとるかは読者の皆様次第。私は、韓国という国の、そして韓国人の生の姿を現地から伝えている。そこに美しいものを見ればそのまま伝える。出来れば、美しいものにたくさん出会い、紹介したいところだ。日本にとっても、韓国にとっても、現実から目をそらさず向き合い学ぶことが必要だ。両国のためにも、私は生の姿を語り続ける。それがいかに耳が痛いことでも。これが私が韓国に住まわせていただいている私なりの韓国に対する恩返しでもある。