cycletrain1レスターブラウン「エコ・エコノミー」には、輸送手段として鉄道と自転車の組合せた活用を提言している。
ところがオジサンの知人である「持続ネット」のTさんのブログでは、さらに一歩進んだ活用法として養老鉄道(桑名―大垣―揖斐)のサイクルトレインの体験記を紹介している。
http://ameblo.jp/jizokunet/entry-10532794275.html
サイクルトレインとは、自転車が持ち込み可能な電車で、通常生活で利用する場合もあろうが、大半は乗車前後の区間をサイクリングで楽しむものである。どうしてそんなことが可能なのかと言うと、要するにお客が極めて少ないローカル(=田舎)路線だからである。少しでもお客を増やしたい鉄道会社と駅から先で自転車を利用したい乗客との利害が一致した所から生まれたのである。(しかし、田舎路線といって馬鹿にしないでほしい。養老はオジサンの出生地なのだ)全国では18の私鉄や第3セクターの路線で実施されているようだが、ラッシュの通勤通学時間帯を除くとか土日限定など、さらに自転車持ち込みに際しての追加料金の有無等、それぞれ多少の違いはあるようだ。
養老鉄道の場合は、桑名駅のみを除く区間で、土日の全列車と、平日と春夏冬休み期間中の昼間は、追加料金なしで利用できるとのこと。
詳細は、http://www.yororailway.co.jp/cycle/cycle.htm
さらに、ここにはお勧めのサイクリングコース5つのマップも掲載されている。
しかし、問題はあるのだ。それは何かと言うと、地元以外の人は養老鉄道まで自転車をどう運ぶかである。車で運ぶか、自転車で行くか、それとも折りたたみ式自転車を電車で運ぶか?車内持ち込み可能な折りたたみ自転車ならば、特にサイクルトレインに拘る必要はないのかも・・・
そして、これらのサービスは自転車愛好家にとっては優れたサービスではあるが、その背景にあるものは決して明るくないのだ。涙ぐましいサービスの裏には、これらの路線の大半は、廃線の危機にさらされているのだから・・・