aij「AIJ投資顧問の破綻」の記事が新聞・TVを騒がせている。

実情は、途中から破綻したのではなく、知ればしるほど最初から全くの詐欺である。
投資顧問業は、アメリカからのごり押しで、橋本内閣以降の規制緩和から始まったはずだが、もともとうさんくさいとは思っていた。
しかし、今まで当局の立入検査等は一切されておらず、管理監督体制が全くずさんであったことが露呈した。

そして今朝の新聞を見てさらに驚いた。被害を受けた94の企業年金・法人リストの中に、なんとオジサンの年金の名前も入っていたのだ。
ひょっとしての予感はあったものの、こうして活字になればもはや他人事ではないのダ!
早速、基金から送られてきている季報を取り出して見た。
どうやら、今回のAIJへの預託額は、運用総資産の約4%のようである。
しかし、投資顧問・信託などへの運用委託率は、全体の88%にもなっている。

オジサンの年金基金は、近年業界の規模も大きく縮小し、少子高齢化が著しく進んでおり、今年度からすでに年金を収める加入人数よりも受給者の方が上回る、逆転現象が起こっている。
いつかは基金が解散に追い込まれる可能性も、強いのだ。

このような危機的な時に、今回の事件である。
他の投資顧問は果たして問題ないのであろうか?

4%と比率が少なかったのは幸い(?)だが、老後に向けてオジサンの不安は募るばかりである。