ま、たまには陸上以外の話題です。
これ、一度書いたような気がしないでもないんですが……
ある年のクリスマス、25日の出来事。
待ち合わせまでの時間つぶしで入った駅のファーストフード店で、私の隣の席に小学3、4年生くらいの男の子が座っていました。彼が漫画を読みながらジュースを飲んでいると、女子高生がその向かいに座ります。
姉弟であろうと思われましたが、女子高生は座るなり携帯を開き、二人の間にしばらく会話はなし。席に着いてだいぶ経ってから、女子高生は弟にぶっきらぼうに問いかけました。
「今年はサンタに何もらったの?」
弟は一度顔を上げましたが、すぐにふてくされたようにまた漫画に目を落とします。
「……なかった」
「え?」
「今年はサンタ来ないんだって、お母さんが言ってた」
すると、女子高生はニヤニヤ笑い、
「普段悪いことばっかするからだよ。あーあ」
と、弟の顔を覗き込みました。弟は漫画から視線を上げずに、口を尖らせます。
「俺、知ってるよ」
「何が?」
女子高生はポテトをつまみながら、弟を面白そうに見やります。
「サンタじゃなくて、プレゼント置いてるの、お母さんとかだって」
ドキっとしたのは隣の席にいた私の方。
女子高生は表情ひとつ変えずに弟を見ていました。
「何、それ」
「お母さんが夜にプレゼント置いてたんでしょ」
女子高生はそのままポテトに手を伸ばしながら、弟をまっすぐ見つめると、
「バカじゃないの」
と一刀両断に切り捨てました。
「サンタが送ってきたやつをお母さんがアンタのところにおいてんだよ」
「……」
「だって、サンタはフィンランドにいるんだよ。サンタが直接来たら不法入国になるじゃん」
「あ……」
弟は漫画から顔を上げて、姉をまっすぐ見つめます。
「だから航空便で送ってくるの。それをお母さんが置いてるんだよ。この前ニュースでやってたし。『今年もサンタからのプレゼントが届きました』て空港からの映像」
「……そっか」
女子高生はにやにや笑いながら、弟を斜に見やり、
「バッカだねぇ。そんなこと言ってるからサンタが来なくなるんだよ」
とどめをさすように言い放ちました。
弟はがっくり肩を落としましたが、
「あーあ」
などとからかう姉の言葉に、どこかホッとしたような目を一瞬したのでした。
その後、どこからかかかってきた電話に、
「え? なんでそっちにいんの? 東口って言ったじゃん」
と文句をつらつら並べると、弟に、
「お母さん、西口行っちゃったんだって。ほら行くよ」
乱暴に促して席を立ちました。
弟はそれに黙って従っていたのでした。
一見乱暴そうな言動のいまどきの女子高生は、家族思いなのだろうなあ、と思えたし、ふてくされながらも納得して自分のその年の行動を反省していたのであろう小学生は、きっととても素直でいい子なんだろうなあ、と勝手に想像したのでした。
数年経って、小学生はお姉さんの優しさにそろそろ気づく頃かな、と思ったり……
まもなくクリスマスですねぇ。
25日は全国高校駅伝。その前に18日には全日本実業団女子駅伝と全国中学駅伝。
そして年の瀬が近づくとともに、年明けの駅伝も近づきますね。
これ、一度書いたような気がしないでもないんですが……
ある年のクリスマス、25日の出来事。
待ち合わせまでの時間つぶしで入った駅のファーストフード店で、私の隣の席に小学3、4年生くらいの男の子が座っていました。彼が漫画を読みながらジュースを飲んでいると、女子高生がその向かいに座ります。
姉弟であろうと思われましたが、女子高生は座るなり携帯を開き、二人の間にしばらく会話はなし。席に着いてだいぶ経ってから、女子高生は弟にぶっきらぼうに問いかけました。
「今年はサンタに何もらったの?」
弟は一度顔を上げましたが、すぐにふてくされたようにまた漫画に目を落とします。
「……なかった」
「え?」
「今年はサンタ来ないんだって、お母さんが言ってた」
すると、女子高生はニヤニヤ笑い、
「普段悪いことばっかするからだよ。あーあ」
と、弟の顔を覗き込みました。弟は漫画から視線を上げずに、口を尖らせます。
「俺、知ってるよ」
「何が?」
女子高生はポテトをつまみながら、弟を面白そうに見やります。
「サンタじゃなくて、プレゼント置いてるの、お母さんとかだって」
ドキっとしたのは隣の席にいた私の方。
女子高生は表情ひとつ変えずに弟を見ていました。
「何、それ」
「お母さんが夜にプレゼント置いてたんでしょ」
女子高生はそのままポテトに手を伸ばしながら、弟をまっすぐ見つめると、
「バカじゃないの」
と一刀両断に切り捨てました。
「サンタが送ってきたやつをお母さんがアンタのところにおいてんだよ」
「……」
「だって、サンタはフィンランドにいるんだよ。サンタが直接来たら不法入国になるじゃん」
「あ……」
弟は漫画から顔を上げて、姉をまっすぐ見つめます。
「だから航空便で送ってくるの。それをお母さんが置いてるんだよ。この前ニュースでやってたし。『今年もサンタからのプレゼントが届きました』て空港からの映像」
「……そっか」
女子高生はにやにや笑いながら、弟を斜に見やり、
「バッカだねぇ。そんなこと言ってるからサンタが来なくなるんだよ」
とどめをさすように言い放ちました。
弟はがっくり肩を落としましたが、
「あーあ」
などとからかう姉の言葉に、どこかホッとしたような目を一瞬したのでした。
その後、どこからかかかってきた電話に、
「え? なんでそっちにいんの? 東口って言ったじゃん」
と文句をつらつら並べると、弟に、
「お母さん、西口行っちゃったんだって。ほら行くよ」
乱暴に促して席を立ちました。
弟はそれに黙って従っていたのでした。
一見乱暴そうな言動のいまどきの女子高生は、家族思いなのだろうなあ、と思えたし、ふてくされながらも納得して自分のその年の行動を反省していたのであろう小学生は、きっととても素直でいい子なんだろうなあ、と勝手に想像したのでした。
数年経って、小学生はお姉さんの優しさにそろそろ気づく頃かな、と思ったり……
まもなくクリスマスですねぇ。
25日は全国高校駅伝。その前に18日には全日本実業団女子駅伝と全国中学駅伝。
そして年の瀬が近づくとともに、年明けの駅伝も近づきますね。


















