2011年05月

2011年05月26日

「叔母の老い」

7b681866.jpg 101歳で亡くなった叔母の夢を見ました。叔母の草を刈るカマの音がカツカツと起きてからも聞こえていました。ユースの敷地内に二間の小さな家を建て、住み始めて45年。晩年数年は施設にお世話になりました。今思うと、叔母の様子がアレッと感じたのは、自分でカレンダーにマジックでしるしがいっぱい書き込み、それがなんのしるしか分からなくなり、カレンダーを真っ黒にした時からだったと思います。あれよ、あれよという間に分からないこと、出来ないことが多くなり、イライラし始めたのもその頃でした。自分でもおかしいなあと察したのかもしれません。とうとう認知度の検査を受けることになりました。お医者さんが叔母の家に来るというその日、なんと叔母が変貌したのです。玄関で三つ指をついてお迎えし、雑談をし、試験である6ケタの数字を逆からスラスラと言い、自分の名前、生年月日はもちろん、あげくのはてには「先生はおいくつです?」と質問までしたのです。「お元気で」と見送った叔母はみなさんの姿が消えたとたん、自分が何をしていたのかも分からなくなりました。人のイザという時の秘められたパワー、その時のことを思い出すと今でもドキドキします。結果、介護度2。デイーサービスを受けることが出来るようになったのです。残念ながら亡くなる3年前からは最高の介護度5になりましたが、最期まで誇りの高い人でした。秘めた力? わたしにはありませーん。



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2011年05月19日

「下北の春」

7d8885e1.jpg 我が家の桜はまだつぼみのままでーす。春はどこにいるのでしょう。毎日の雨が続き、畑ではジャガイモを植える時期を外してしまいそう。湿っている土は根腐れをおこすのだそうです。むつ市の大型スーパー前田にでかけました。いつものお寿司コーナーで20パーセント引きのシールが張ってある寿司があります。時間がたっているのでしょう。こういうの大好きです。ただ、シールには「わさび抜き」の表示が。手を出そうとした時声をかけられました。「何て書いてラ?」小さなおばあさんが手に泥をつけたままその寿司を指差しています。詳しく説明しました。「孫の寿司だバテ、わさびネバ、マイネジャ(ダメだ)、わさび付けテケサマイ(付けてください)」と私にいいます。買い物かごには高いイチゴひとパックが入っており、それをひきずりそうに持っていました。きっと、お孫さんのイチゴかもしれません。少し前までは、ご自由にどうぞというわさびと醤油の袋を置いてあったのですが、今はないのです。すぐ、係の人を呼び相談しました。その方がいい人でねー。真新しく出来たお寿司に値引きのシールを張って渡してくれたのです。何度もお礼を言うおばあさんをふたりで見送りながらお互い「どうも、どうも」とニンワリ。春が近いようなそんな気持になりました。

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2011年05月12日

「被災」

3c2b8bff.jpg どのくらい涙を流したでしょう。いまだにご苦労されている方々をみるたび、涙ぐんでしまいます。青森では八戸が津波にやられました。他県と違い、死者の数が少なかったことが幸いですが、そう言うのもはばかれるほど東北の仲間がひどい目にあいました。メディアの方が八戸で被害をされた方にインタビューした時のことです。静かに答える被災者の方に「どうしてそう、冷静なんですか? 腹が立たないのですか?」と言い、「やっぱり、東北の方は辛抱強いのですね」とコメントしておりました。それからはよくこの辛抱という言葉を耳にするような気がします。同じ東北人として考えてしまいました。決してそういうことはありません。腹も立てるし、わめきたいのです。ただ、昔からお上のいうことには逆らえなかったという歴史や、自分の気持ちをどう言っていいのか分からないのです。目の前にマイクを出し「どうですか」と詰問されても正直な気持ちはいえません。「大変だったのー、大丈夫ダカ?」と方言でやさしく言葉をかけてみてらどうでしょう。寝ているのにたたき起こして「生でテレビに映るから」とか、「一分時間をあげますからコメントを準備してください」とか不愉快なこともあったと聞いております。こんな非常事態ですから、持っている人間性のすべてがさらけだされます。日頃、ダラーッと生活している我が身のことを考え、反省することしきりです。

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2011年05月05日

「特訓」

ac496b7d.jpg ここから一時間の所が我々の言う都会のむつ市です。合併でここもむつ市なのですが、やはりここは村であり、「ケンタッキーフライドチキン」があり、スーパー「ユニバース」、レンタルビデオショップ「ツタヤ」があるのが都会の象徴なのです。そこに二件目のミスタードーナッツがオープンしました。偶然、買い物でむつ市までいった時にまさに開店30分後。ガラーンとして誰も入っていない店内に冷やかしに入ってみました。「いらっしゃいませ」とかん高い声が心なしか裏声になったのは気のせいかな? レジでドーナッツを箱に入れる手がプルプルふるえています。それも、たった10個のドーナッツをふたりがかりでやるのですから、手と手がぶつかりそのたびお互いにらみ合います。レシートの上におつりを乗せて渡してくれたのですが、落とさないよう指導されたのでしょう。片手でグーッと、まさにおにぎりの具のように10円玉をくるんでくれました。「ありがとう」と品物を受け取り、まさに自動ドアが開くと同時に声がかかりました。「あのー、飲み物をご一緒にいかがでしょう」ふり返るとほっぺを真っ赤にして直立不動でこちらをみていました。きっと、レジで声をかけるのを忘れたのでしょう。初々しいとはこんな感じなんだろうと久しぶりに楽しくなりました。もうすぐ慣れ、いつものワンパターンな「いらっしゃいまーせ」になるのでしょうが、しばしこのままであってほしいものです。ちなみにその彼女、若いと思うでしょう。ブー、おばさんです。

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