2012年03月

2012年03月29日

「震災をふり返って」

47f4968c.jpg 東北という言葉が随分活字になりました。残されたガレキの山を見るにつけ「絆」は言葉だけだったんだと気づき、「不安です」という一言が黄門様の印籠のごとくその前にはすべてひれ伏してしまうという現実、東北人のひとりとしてもう疲れました。ズカズカと部屋に入り、食事中だというのにレポーターがマイクを突き出し、「食事、食べることできているんですねー」ですって。けっ飛ばしてやりたくなります。目に余るマスメディアと学者という怪物。「○○大学の○○先生、もういらしていたんですか? それは残念」。何なのですか!データー集めですか!情けなくなりました。そんな時テレビで観たのです。高齢の男性が亡くなった奥さんの話しを淡々としていたのです。ご主人が孫さんと車で逃げるとき、大きな波が来て、車に乗ろうとしたおばあさんが流されてしまったそうです。その時、流されながらおばあさんは「こっち見るな!あっちさイゲ!」と叫び、そして「バンザーイ、バンザーイ」と手をあげたというのです。もう駄目です。おいおい泣きました。それからというもの、台所にいてもそのことを思い出しぼろぼろ。お風呂に入りながらぼろぼろ。参ったなあ。余震らしきものがこのごろ頻繁に起きています。いざというとき、私はあのおばあさんのようにリンとして最期を終えられるだろうか。おばあさんの気持、残されたおじいさんの気持。これを書きながらまた涙です。アーア。

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2012年03月22日

「おめでたい話し」

659da4e9.jpg なぜかバタバタと三件の結婚話が飛び込んできました。姪が再婚です。結婚式の打合せの報告で「前の時の経験でムダなものがわかったから大丈夫」とケラケラ笑っていました。それを言えるということは、よほどふたりの関係が信頼しきっているのでしょう。東京で落ち合った時の彼のやさしい笑顔が思い出されました。知人が親子ほど年の離れた嫁をもらうことになりました。彼女の父親と彼とは一つ違いだそうで、「いいのかなあ?」としきりに気にしています。そのたび彼女をチラリとみるのですが、やはりイザという時は女の度胸が勝ることはこのお二人をみて納得。おもいやる気持があればすべて乗り越えられます。大丈夫。急に「結婚することになりました」のメールが友人からきました。何年も前から来てくれている我が家のおなじみさんです。当日の結婚式に呼ばれているという彼の友人が「披露宴でサプライズしたいからビデオで一言を」とカメラをセットしてくれました。もう我が家を出発しないといけない時間ギリギリです。半天を着たまま、髪ボサボサのまま「おめでとう」と連呼。彼を想い、彼のために必死でカメラをまわしている友人を想い、ジワーッとしてきました。幸多い人生を! そしてこころからおめでとう!おめでとう!

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2012年03月15日

「避難訓練」

94a2b332.jpg 避難訓練が行われました。一ヶ月前からその日のスケジュールが発表され用意万全。サイレンの合図で愛宕山公園に集合することになっておりました。当日は朝からの雪。長靴を履いて待機。サイレンと同時に歩いて一分。着いてあれ? なんともうみんな集合しているのです。「実行五分前だべ」の声に「ソダ、ソダ」のマスクの下からもぐもぐ。おもわず「いやー遅くなりましたー」と頭をぺこり。何かおかしいぞ? 隣にたっていたばあさんの背中に大きなリュックが。「重いべ」と声をかけると「軽い、軽い。何か入れねばと思ってハー、テッシュの箱ばいっぺぃ入れてきたじゃ」、さわるとゴツゴツした箱の感触が伝わってきました。腕章を巻いた役場の人たちの方が、参加者よりも多い訓練でしたがそれでも20名ぐらいは集まっています。みんなの体が雪で真っ白になっていくのですが、いっこうに「終わります」がかかりません。「寒いじゃー」「まだだが?」、あっちこっちから悲鳴です。ひとりう薄着で帽子も手袋も無いおばさんがいました。「ナシテ(どうして)ソッタダ(そのような)格好してきた?」と問われ「シタタテ(だけども)とっちゃがすぐ逃げろって」。「男性参加は3名ですね」の役場の係の人が叫びます。間髪入れず「他のおどご、みんな海さ流されてしまったじゃ」大爆笑。もう、寒くてみんなやけっぱちです。「コイダバ(これなら)避難前に風邪で死ぬベー」後ろのばあさんがぼそり。30分以上立ったままの寒―い避難訓練でした。

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2012年03月08日

「イフリ」

eb4c9c11.jpg 今朝の新聞におもしろい記事が載っていました。「雁風呂」という言葉は津軽が発祥もとで、俳句では春の季語にもなっているそうです。雁は枝を口にくわえ飛んできて、その枝にとまって長旅の身体を休ませ、又帰る時はその枝を持って帰るというのです。それで浜に残っている枝は帰ることが出来なかった雁の死の数。それを拾って薪にして風呂を炊き、その雁の供養をするのだというのですが・・。筆者いわく、これは津軽人のミエであり、拾ってきた木々を薪にすることのバツの悪さをごまかすための創作だというのです。笑ってしまいました。すんなり納得です。方言で「イフリ」という言葉があります。「良いふりをする」という意味で「いやー、イフリコイデ(ミエを張って)」とコイデと後につけて使います。同じ紙面に全国の死亡人口数が出ており、青森が男女ともワースト一位だと書いてありました。数日前には個人の一年収入額が全国の最下位が青森だとも載っていました。とすると、全国で一番貧しく、死んで逝く人も一番ということ。それはあんまりでしょ。「せめてイフリコイデ、生きていかないと」。冬の映像で今年はよく青森が出ていました。駅に張られた大きなポスターには「こんなところでも人が・・」と太文字で書かれた下北の温泉が宣伝されていました。方言に「ジョッパル」という言葉もあります。辛抱強く頑張るという意味。イフリコイデ、ジョッパルベシ。ケッパルべ!

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2012年03月01日

「余暇?」

18b2007e.jpg 義弟の嫁からの電話で「ところで毎日なにしているの?」と問われました。雪に囲まれ、旅人がいないユースはひっそりとして・・と想像するのはバリバリ働いている彼女からすると最なこと。ではお答えしまーす。私はいつもの通り古本とお友達。問題はダンナです。これが忙しいというかバタバタの毎日。この間、私がお風呂に入っていると、床とゴムが擦れ会う奇妙な音が聞こえました。なんと、自分のヘソクリで買ったという自転車が届き、試乗していたのです。女子廊下から男子廊下まで「いいぞー」と叫びながら半天をなびかせて。アノー、もちろん外は吹雪です。これで三台目ですゾ。その彼が津軽のサル調査報告書作りで、最後の追い込みらしく、五日ばかり座りっぱなしでパソコン、地図、計算機と格闘しています。髪がバサバサ。九時には目がショボショボ。居間のふすまには天井まで届くほどの地図が張られ、おかげでふすまの開け閉めにはコツが必要とされています。そんな彼に四月からの新聞連載の打合せに本社からお客さんが来るとの連絡が入り、小学校からはカモシカ観察の子ども発表があるから是非と招待があり、屋根からはどっさり雪が落ちてきました。片づけです。さっき、休憩に来たダンナが「おれ、今、何がしたいと思う? 大工」ですって。結果、分かりました。彼は自ら忙しくしているのです。

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