2016年11月10日

「隣のガヤ」

 ソイという名の魚をご存知でしょうか。色が真っ黒で頭がでっかくて、身が少ない。ゆえにソイの刺身はよほどでなければお目にかからないという高級魚です。やっと、養殖に成功しました。その結果、大きさが揃うことで宴会にも焼き魚で並ぶようになったのです。ある日、30人ばかりの宴会があったそうです。ほとんどが漁師。食事を準備する方がよほど困ったのでしょう。ソイが一匹足りなかったそうで、ソイのかわりにガヤをお膳に乗せたのです。ソイとガヤはそっくり。わたしはジーッと比べて、頭を傾げながらやっと分かるかなあ。それがみなさん座ったとたん「この魚ガヤだべ」とひとりが大きな声で叫んだのだそうです。事情を言った女将さんの話にみなさん大笑いしたそうで、それから「隣のガヤ」がここだけに通用する言葉として生まれました。小さなごまかしをした時「隣のガヤだべ」といってニンワリ。それだけでオーケーです。その養殖も赤字でストップ。ソイの姿が消えました。ソイとガヤ並んでいる姿なつかしいかぎりです。DSC_6995


morinonakade at 11:28│Comments(0)

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