私の遺体 提供します 
〜増える献体 それぞれの選択〜

献体1

遺体を医学部の解剖実習などのために提供する「献体」。
解剖への抵抗感などから従来少なかった登録希望者が
今増え続けているそうです。
背景の一つが、人口減少が進むなかで深刻になっている
墓の問題があるとも。
大学の中には、献体した人の遺骨を納める納骨堂を用意
しているところもあるので、墓の管理で家族に迷惑を
かけたくないという人たちが献体を選ぶケースが
出ているとか。

医学への貢献という目的だけでない献体の増加に、関係者
の戸惑いも広がっているようです。
一方、献体することにより死後のあり方を決めたことで
人生が前向きに変わったという人もいるのです。
献体希望者を追い、日本人の死生観や地域社会、家族意識
の変化を見つめます。

これは、12日のNHKテレビ「クローズアップ現代」の
まとめです。

この番組を観て、献体に対する認識を改めました。
てっきり献体の申し出が少なくて、大学は困っているもの
とばかり思っていましたが、それは大きな思い違いでした。

よくよく考えてみればそうですよねぇ。
お墓を作っても、あとあと墓の面倒をみてくれる人が
いなくなるんだったら、献体を申し出て少しでも世の中の
お役に立ち、そのうえ丁重に慰霊をして頂ける大学内の
納骨堂に・・・
と、思うのは至極当然のことでしょう。

献体2

ところがところが、うまい話は長くは続かないものです。
昨今の複雑な世の中ではそれぞれに事情があって、
それならと献体を申し出る人が引きも切らず、
大学側の需要を大きく上回っているらしいです。

こうなると、今頃仙人が申し込んでも、
「お申し出まことにありがとうございます。
 でもまことに恐縮でございますが、最近はご高齢の方の
 申し出がとても多く、今のところ受付を停止しております
 のでご了承下さい」
ということになるのだろうか?

ああ、死んだあとのことも大変だなあ・・・・
 

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5.7 霧雨の中の花I
5.7 霧雨の中の花I posted by (C)杜の仙人