今日はブロックチェーンゲームと税金についておおまかに書いてみたいと思います。

注)収支計算に関して大まかな考え方を書いているだけなので、税法的に個別具体的に疑問がある場合は管轄の税務署または税理士に相談してください。

1.ブロックチェーンゲームで儲かった場合に税金はかかるのか?

 仮想通貨(暗号資産)を売って利益が出た場合はもちろん、ブロックチェーンゲームで儲かった場合も例外なく税金がかかります。
 
①ゲーム内のアイテム、ゲーム内通貨を購入した場合

「仮想通貨(主にETH)を売却してゲーム内資産を購入した」ことになるので、それまで保有していたETHの値上がり益が課税対象となると考えられます。

 例)1ETHを1万円で購入。その後1ETHが2万円に値上がりした時に1ETHでゲーム内資産購入
 「1万円で購入したETHを2万円で売って、2万円でゲーム内資産を購入」

 ・ETHを売却したことによる雑所得 20,000円-10,000円=10,000円

2018-12-26

 
 ・ゲーム内資産の取得費 20,000円(+取得に要したgas代)
 ここではまだ経費とすることはできず、最終的にこの資産を売却した時の取得費として計算します。
(後述③参照) 
 
 2018年に買ったからと言って2018年の経費となるわけではなく、売れた年の経費(取得費)となります。

②バトルやクエストに使ったgas代
 必要経費となると考えられます。
 ただ、1回1回のgas代を正確に記録するのは非常に面倒臭いので、ウォレット内の通貨の増減から逆算して「gas代はだいたいこれぐらい使った」ぐらいでいいのかな、と思います。

③ゲーム内のアイテムを売却した場合
 ①のゲーム内資産を1ETH=15,000円の時に5ETHで売却した場合、

 収入 15,000円×5=75,000円(-売却時のgas代)
 取得費 20,000円(+取得時のgas代)
 売却差益 75,000円ー20,000円=55,000円

 となり、アイテムを売却した75,000円で5ETHを買ったことになります。

 同一年中に売買が行われた場合は
 ①の+10,000円と②のgas代と③の+55,000円を通算した金額
(+65,000円-gas代の合計)がブロックチェーンゲームに関する所得となります。


2.ブロックチェーンゲームで損した場合は?
 
 損した場合は税金はかかりません。

ただし、
①他の総合所得の雑所得とは損益通算できる
(例)
・仮想通貨を売却した利益
・XMなど海外FXの利益
(国内のFXとは損益通算できません!!)
・事業規模でないアフェリエイト収入
・公的年金収入

②取引所から多額の仮想通貨を送金している場合は税務署から「お尋ね」がくる可能性がある。
 
 その時になってから収支を計算しようと思っても途方に暮れることになるので、どのゲームにいくら使って、ゲーム資産をいくら売却して、gas代をいくら使ったかはいつでも説明できるようにしておいたほうがいいです。

 なお、ゲーム自体がSCAM(詐欺)で、ゲーム内のアイテムが売るに売れない場合は、そのアイテムに使った費用は「経費」にできないと考えられます。

 【関連記事】仮想通貨ゲームのSCAM(詐欺)と税金について

 このため、「ブロックチェーンゲームで大損したのに税金を払わないといけない」という悲惨なケースが出てくる可能性はあります。

3.まとめ 
 
 この記事で書いたことは「おおまかな計算方法」なので、「参考程度」にしておいてください。
 
 ブロックチェーンゲームで多額の利益が出た方で、税金の申告の判断について不明な点が出てきた場合は仮想通貨に強い税理士、または管轄の税務署に相談したほうがよいでしょう。

 
 ただ、仮想通貨はともかく、ブロックチェーンゲームともなるとその内容について知っている税理士・税務署員はまだまだごく少数だと思います。
 
 相談しても「ブロックチェーンゲーム?なにそれ?」とか「gas代?は?」という反応が返ってきてもなんら不思議ではないと思います。


 法整備も当然なされていませんが、収支計算をきちんとしておけば、最悪税務署が調査に来ても調査を早く終わらせることができますし、申告漏れや計算誤りがあったとしても最小限の修正で済ませられると思います。

 面倒臭いですが、できるだけ1回1回の取引を記録して自分の収支を説明できるぐらいにしておいた方がいいでしょう。

 ありがとうございました。