2007年05月

2007年05月21日

免疫

東京都内の大学生に麻疹(はしか)が流行しているという。
麻疹とは小さな子供の時に罹るものだと思っていたのでちょっとばかり驚いた。
麻疹は1度罹ったら免疫が出来るから2度と罹ることはないとか、大きくなって麻疹に罹ると症状がとても重いとか、そんなことを子供の頃に大人からよく聞かされていた。
仲良しの子が麻疹に罹ったとき「早くお前にもうつして貰った方がええ。どうせ1度は罹るものなら早い方がええ」などと、昔お袋が言ったことがある。
だから、遅くとも小学生のうちに全員が麻疹に罹るものだと思っていた。
ところが大学生になって麻疹に罹る人がこんなにもいると言うことは、その歳まで麻疹を何とかすり抜けて来た人が多いというわけだ。
そうか、今は昔と違ってワクチン等が開発されているからそういうこともありなのだ。
先日テレビで、スーダンで難民救済に当たっていたNGOの男性が話していたが、現地ではきれいな飲料水がないので、子供たちは道端に溜まった泥水を啜っているそうだが、その割には病気にならないのだという。
それは長年そのような水を飲んでいたために、身体に免疫が出来ているからだと言っていた。
先進国の人間はきれいな水で育っているから、もし世の中が激変して泥水を飲まざるを得なくなったら、恐らく100パーセントの確率で病気に罹るだろう。
話は変るが、免疫というのは肉体のみならず精神面でも同じようなことが言えるのかも知れない。
子供と言うのはあまりにきれい過ぎる環境で育てると免疫が出来ないまま大人になってしまう。
その結果、他人からきつい言葉を浴びせられたり、仕事が少しばかりきつくなったり、お金が無くなったりすると、我慢することなしに直ぐに短絡的な行動に出る。
免疫とは試練に出逢えばより強くなるものだが、同様に相手もまた以前よりも強くなるのだから、決着をつけようとすると両者ともに益々強大になって、最後には手が付けられなくなるだろう。
両者は決着をつけることなく、将来に亘って適当な間合いを保ちながら共存していかねばならない宿命にあるのだろう。


2007年05月04日

五月連休

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五月の連休は、
人があまりいない堤防沿いの道や
田畑の脇道などを自転車で走っておりました。
春風を受けて走るのは気持ちがいいですな。

しかし昨日は、なんでか人の気のある所に、
出かけてみたくなりました。
本町商店街です。
行ってみましたら思ったほどの人影はなく、
開いてる店はまばらで期待した賑わいはなし。
少々がっかりしながら、
昔からある饅頭屋に行ったら、
チマキを売っていた。

この店では、この時期しかチマキは作りません。
なにしろオヤジが「こだわり屋」さんなんでね。
竹皮や布袋に詰めたのを大小様々並べている。
竹皮入りの小さいのは100円、
店先で食ってみたら、
これが、ひじょ〜に美味かった。
「おやじさん、こりゃうまか〜」と言うたら、
日頃無愛想なのがニヤ〜ッとした。

更に500円分追加注文して万札を出したら、
つり銭がないから今度来た時でよい、という。
饅頭屋にそう再々来るわけではないので、
近くで買い物をして、細かくして払ってきた。
爺さんの連休の過ごし方、
まあ、こんな程度です。
             @蓑虫爺さん
自転車






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2007年05月02日

敵襲!毒ガス戦に備え〜

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敵の装甲車が轟音を立てながら間近に迫って来る。
装甲車は赤い色をして芋虫のようにうねうねとしながら、こちらに向かってかなりのスピードで突進して来る。
よく見ると、装甲車には防毒マスクを付けた完全装備の操縦手が乗っていて、真っ直ぐ前方を見ながら装甲車を走らせている。
装甲車は、仙人たちが息を潜めて隠れている近くまで来ると、急にスピードを落とし柿畑の中へ方向変換した。
装甲車の後輪が畑の中に入るや否や、エンジンをフル回転させるとお尻から猛烈な勢いで水霧を噴射しながら、畑の中を縦横無尽に走り始めた。
この間、我らはなす術もなくじっと窓を閉めて敵の装甲車が引き揚げて行くのを唯待つだけである。
耳納の郷は、昔から果樹栽培が盛んなところである。
仙人の家の近くにも柿畑が多いので、柿木が芽を吹き始める4月の終わり頃になるとこの赤い装甲車(正しくは、Speed Sprayer と呼ぶらしい)が活躍を始める。
わが家も北側が道路を挟んで柿畑に面しているので、この畑に時々装甲戦車がやって来る。
装甲車の操縦手はとても親切で、敵であるにも拘らず装甲車が出撃して来る時刻を前もって報せてくれるのだ。
この報せを受け取ると、わが家では直ちに柿畑に面した北側の窓を閉め、更に雨戸まで完全に閉鎖して敵の攻撃に備える。
作業が終わると「毒ガス警報解除」の号令で、わが家もお隣も一斉に雨戸を開ける。
装甲車が引き揚げた後、柿を栽培している近所のおっちゃんが「近頃の害虫は抵抗力が付いて、薬をかけてもなかなか死によらん、ほんにしぶとか〜」と、柿畑に向かって呟いていた。

装甲車






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