2007年01月14日

科学的競馬投資コメント20070114

先週、新科学的競馬投資ソフト:ADINPICK4をリリースさせて頂いております。
2004年4月にAdinpick3をリーリースして3年近く経過しておりますが、adinpick3は私にとっての初めての競馬ソフトということもありAdinpick3は私くし自身不満な点も見られ、色々と新しい科学的競馬投資ソフトを模索していましたが、使用するユーザーがより科学的に競馬を実践できるソフトを私なりに考えた結果が今回のADINPICK4というソフトになっております。
従来のAdinpick3やAdinautobetという両ソフトのよい点は引き継いでおりますが、Adinpick4の最大の特徴は新規機能の分析・シミュレーション機能です。
分析・シミュレーションは膨大なデータに多くの計算を繰り返す必要があるために3年前は不可能な機能でしたが、パソコン能力が大幅向上した今は可能になった機能と判断して、Adinpick4をリリースさせて頂きました。
競馬の実態をユーザー自身で確認し、独自データの影響度等の予想要因の影響度をユーザー自身で確認して、最適な設定にしてAdinpick4を有効活用できるようにする為に分析・シミュレーション機能が競馬ソフトには必須と考えた結果がAdinpick4というソフトになっています。
予想アルゴリズムもAdinpick3とは異なっておりますが、基本的な予想の考え方はほぼ同じです。
画面は、同じような画面もありますが、ほぼ新規に開発しています。
新科学的競馬投資ソフト:ADINPICK4はAdinpick3とAdinautobetのバジョンアップソフトではありませんのでご留意お願い致します。
ちなみに、Adinpick4はAdinpick3のデータ構造とは全く異なっており、保有するデータ内容も異なりなりますので、Adinpick3のデータを取り込むことはできません。

Adinpick4を先週リリーして約1週間ですが、実は既に7回ほどバージョンアップをしております(ほぼ毎日改訂しておりました)。
Adinpick4では、最長7年間のデータを保有できますが、7年分のレースデータ件数は約57万件にもなります。
ADINPICK4リリースに当たっては相当なテストを繰り返しましたが、やはりカンペキには問題(バグ等)を潰しきれていないようで、リーリス後1週間で7回に及ぶバージョンアップになった次第です。
膨大なデータを扱うパソコンソフトの難しさは、1万件位のデータでテストが成功しても50万件のデータではエラーになることは日常茶飯事ですし、又、搭載メモリー等のパソコンスペックにによって動かなかったりエラーになることもあり、大変な苦労をした先週1週間でした。

さて現在、Adinpick4に更なる分析・シミュレーション機能を追加すべくテスト運用を行なっております。
先週は、騎手・調教師分析や馬券種類別の平均配当金額分析等のテスト結果をこのブログにて情報提供させて頂きましたが、今週は現在テスト中の新しい分析機能の一部を報告させて頂きます。テスト結果がよければ順次Adinpick4の新規機能としてバージョンアップしていく予定です。

まずは、入着順位に関する分析で、過去5年間のデータ分析です。
近走や前走の着順位が良い馬が人気になることが多いですが、本当に近走や前走の着順位は予想要因としてどの程度の影響があるのでしょうか?又、配当妙味はあるのでしょうか?
過去5年の分析では、10頭立て換算で、前走1着から3着までの馬が1着に来る割合は62%近くあります。又、前出走のみではなく過去3走の平均順位でみても過去3走平均順位が1着から3着までの馬が1着に来る割合も56%近くあります。10頭立て換算で1着に来た馬の半分以上が、前走や過去3走平均で1着から3着の馬なのですが、問題は配当です。
前走や過去3走平均で上位に来ている馬は人気になることが殆どで、特に1・2着に来ている馬(10頭立て換算)はかなり人気になり配当妙味が低いのが実態です。
もうひとつ近走や前走の着順位に注目する場合に、注目すべき事実があります。
近走や前走の着順位が4着以下の馬が1着に来るケースはそれほど多くないのですが、実は2着にくるケースが非常に多いという事実があります。
10頭立て換算で前走が4着以下の馬が1着あるいは2着にくる割合はどのくらいあると思いますか? 実に、58%のレースで前走4着以下の馬が2着以内にきています。
このことは、前走3着以内の馬どおしの2頭で決まることは少ないということです。
そして、重要な点は配当ですが、10頭立て換算で前走が4着以下の馬が1着あるいは2着に来た場合の馬連の平均配当は、いくらだと思いますか?
実は、10頭立て換算で前走が4着以下の馬が1着あるいは2着に来た場合の馬連の平均配当は8958円で馬連の平均配当金額5543円の実に1.62倍もの高額配当になっています。

次は、予想要因についての発生率と配当金額の分析結果を見てみます。
科学的競馬投資では、高額配当になる要因を的確に把握することが重要です。
どんな場合に、どのような発生率で、高額配当のレースが発生するかを分析する必要があります。
私は、低い配当の事例はあまり興味がないので、あまり分析・研究しません。同様に、高額配当でも発生率が低い事例もあまり分析・研究したりしませんが、高額配当がかなりの確率で発生している事例は徹底的に分析・研究します。

例えば、前回芝のレースに出走した馬が今回ダートレースに変更して出走してきて1・2着になった場合に高額配当になっていて、かつかなり多くのレースで発生している事が分析の結果わかったら、その芝ダート変更に関して徹底的に分析・研究するということです。
まんべんなく分析・研究するというのでなく、私の場合は高額配当に重点を置いて分析・研究することにしております。
どんな要因で配当金額が高くなっているか分析してみると、意外な事実がわかってきます。
競馬の予想をする場合、まずは前走の入着順位を参考にするのが一般的ですが、さきほど説明いましたように、10頭立て換算で前走が4着以下の馬が1着あるいは2着にくる割合は58%のレースで発生しており、前走が4着以下の馬が1着あるいは2着に来た場合の馬連の平均配当は馬連平均配当金額の1.62倍もの高額配当になっているわけです。

同様に、競馬は芝とダートという2種類のレースが混在しています。
芝のレースで成績が悪かった馬がダートに変わって1・2着にきて高配当になる場合があります。その逆にダートで成績が悪かった馬が芝のレースに変わって1・2着にきて高配当になる場合もあります。
では、ダートから芝あるいは芝からダートに変更になった馬が1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額を分析してみましょう。
該当レースは約24%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に対して8650円と1.57倍もの高額配当になっています。
このことは、芝・ダート変更馬に着目すると儲かるチャンスが高いということです。

また、休養明けの馬が1着あるいは2着にきて高配当になることがあります。
レース間隔90日以上の休養明けの馬が1・2着に来た場合の平均配当金額を分析してみましょう。
該当レースは約17%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に対して約1.38倍もの高額配当になっています。
このことも同様に、休養明馬に着目すると儲かるチャンスが高いということです。

ところで、競馬解説者や競馬評論家等の解説を聞いていますと、「芝からダートの変更出走してきた馬や休養明け馬などに関して、「走ってみないと分からないですね!」といった発言も多く聞かれます。パドック解説で休養明馬について「明らかに太め残りです。今日はいらない馬です」と断言した馬が1着にくることもよくあります。
現在の競馬の世界では、芝ダート変更出走馬や休養明け馬についての知識がないというか研究をしていない人が多いような気がしています。
芝ダート変更出走馬や休養明け馬は発生率もかなり高く多くのレースの出走してきており、非常に重要なポイントとして配当妙味が非常に高いにもかかわらず、競馬をされる方があまり研究をしていないということは不思議なことと私は思っているのですが、、、、

又私は、前走で余力を残してゴールした馬を余力馬として注目しています。
これら余力馬が1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額も分析してみると。
該当レースは約9%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に比べて約1.16倍の高額配当になっています。
余力馬に着目することも競馬投資では重要と思っております。

ここで、血統適性が良い馬に関しても発生率と平均配当を見てみましょう。
血統適性は、芝ダート適性・距離適性・競馬場適性・格適性という4つの適性から、最優秀を◎、優秀を○、良を▲としており、血統適正◎・○・▲の馬が、1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額も分析してみますと。
該当レースは約30%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に比べて約0.76倍という低い配当になっています。
血統適正◎の馬に限定して、血統適正◎の馬が、1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額も分析してみると、該当レースは約6%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に比べて約0.68倍という低い配当になっています。
当然の結果ですが、血統がよい馬はかなり人気になるようです。

最後にもうひとつ。
前走下位条件で1着だった馬いわゆる昇級馬が1−2着に来る事が多く発生しています。
これら前走下位条件1着馬が1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額も分析してみると。
該当レースは約14%発生しており、馬連の平均配当金額は全レース平均に比べて約0.86倍です。単勝の平均配当金額でも平均に比べて0.82倍です。
前走下位条件1着馬は別の呼び方で昇級馬といいますが、昇級したばかりの馬が意外と人気になっていることには驚かされます。
しかしながら、タイム理論においては、昇級馬は要注意馬です。
下位条件で1着になっても、下位条件はメンバー全体の能力が低い為、1着になっても能力が低めに算定されていますが、実は、前走下位条件1着馬は潜在的に、もっと強いメンバーと対戦しても上位入着する可能性が高いようです。
弱い相手と対戦していたため、低い能力でも勝ってしまっていたのですが、実際の潜在能力はもっと高く、強い馬と対戦すれば、もっと高い能力で走ることができる場合が多いという事です。
「前走下位条件1着馬」の注目する事も非常に重要です。

今回のブログでお話させて頂いた入着順位分析や各独自データの発生率・配当金額分析の分析・シミュレーション機能は、逐次Adinpick4のバージョンアップというかたちで機能追加していく予定です。
私が言っていることを鵜呑みにするのではなく、ご自身で各種分析・シミュレーションをして頂き、競馬の実態や予想要因の影響度などご自身で確認して、Adinpick4を有効に活用して頂ければ幸いと思っております。

今後も、回収率向上に貢献できるような色々な分析・シミュレーション機能をテスト運用して、回収率向上に貢献すると判断した分析・シミュレーションプログラムは出きれば1−2ケ月毎に1機能位はADINPICK4に機能追加してバージョンアップというかたちで公開させて頂くつもりです。

科学的競馬投資ソフトは、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


この記事へのトラックバックURL