人気ドラマ「下町ロケット」が最終回となり、少し「下町ロス」となった森です。

終わってしまうと寂しいですね。このドラマを見ながら、「情熱を燃やす」
「諦めない」「仕事の目的観」「チームワーク」など、様々なことを考えさせ
られ、月曜日からの仕事の活力としていましたので・・・。

このドラマの前半パート(ロケット編)で、金融機関や一部の社員から
「先が見えない研究開発費はもうやめよう」。また、佃社長が「当社の
原点は研究開発なんだ!」と何度も口にした”研究開発”。

「研究開発」という言葉を聴きながら、ふとわが国の研究開発費は
いったいどうなっているんだろうと思い、少し調べてみました。


経済産業省の「我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向」の
第1章に、主要国の研究開発投資額の推移が掲載されています。

日本は2007年をピークに、3年連続で減少。2011年度に若干回復し、全体で
17.4兆円が研究開発費として使われているそうです。

「2007年をピークに・・・」というくだりは、2008年に起きたリーマンショックが
引き金になっていることは言うまでもないでしょう。

ここで世界に目を向けますと、2008年まで堅調に増加。2009年横ばい、
2010年から再び増加しています。リーマンショックがあり、各国の伸びが緩い
なかで目立つのが中国の伸びです。2008年以降も大きく増加していることが
わかりました。


この文章を書こうと思ったもう一つのきっかけは、先日行われたノーベル賞の
授賞式です。

生理学・医学賞を受賞した大村氏は、1970年代に土壌の微生物から薬の
もととなる物質を発見したことが「イベルメクチン」開発のきっかけと
なりました。

観測装置「スーパーカミオカンデ」で物理学賞を受賞した梶田氏は
1998年の発見がきっかけです。

梶田氏で17年、大村氏でおよそ40年の研究開発の月日を要しました。

先の研究開発とノーベル賞をひも付けするのは無理があるかもしれませんが、
何かを生み出すには、研究開発がやっぱり必要。

大きな発明や発見、またそれを軌道に乗せるのに20年かかると仮定するならば、
日本において研究開発費が減少した2000年代後半と、逆に大きく伸ばしている
中国とで、この差が現れるのにもうそこまで来ていると言っても言い過ぎでは
ないかもしれません。

これまで数々のノーベル賞を取ってきた日本。長い時間コツコツと研究を積み
重ねてきた日本企業。目の前のことももちろん大事ですが、将来のことも考えた
投資をしなければ、中国に追い越され、世界から取り残されてしまうのでは、
と思うのは私だけでしょうか・・・。