November 13, 2023
娘成長記021:発達支援施設に通う
どこかで書いたかもしれないが、娘は保育園で「発達の遅れ」を指摘されてから、発達支援施設に通所している。
初めは区の施設で月いちで始まったのだが、「月いちで一体何が変わるんじゃ」ということで、民間の施設も探して、民間の方は週いちで通っている。ちなみにこれは絶対に記録しておくが、妻は全く乗り気ではなかった。彼女は正常化バイアスが強くて都合の悪いことには気づかないか、都合よく解釈しがちなので、私の危機感はほとんど理解されなかったらしい。なので、通う場所も私が探し出して通所まで段取りをつけたことは、しかと書き留めておきたい。なお、彼女の名誉のためにいっておくと、今では協力的になってくれて、通所も半々くらいになっている。
もちろんゲームやアニメではないので、通わせたからと言って劇的に何かが変わるわけではないのが現実で、いまのところ、とりあえず通わせて様子をみてみようという段階だ。ちなみに、どういうことをやるのかというと、一応「発達支援」というくらいなので、知能テストのようなものをやったりする。たとえば、雨のカードと傘のカードを組み合わせたり、食べ物や生き物のカードをグループ分けしたりするのだ。これを見ている親の気持ちは、試されているような気持ちになったりもするし、できない娘を見ているのは辛いものだ。
娘の場合は、言葉で理解することが苦手なところがあって、ゲームのルールが理解できなかたりすることがあったり、理解できないまま周りを見て合わせているだけだったりする。その伝わらなさに、私も苛々してしまうこともあって、反省することもしばしばである。
要するに娘も私もいろいろ苦労しながら成長していくのだ。
初めは区の施設で月いちで始まったのだが、「月いちで一体何が変わるんじゃ」ということで、民間の施設も探して、民間の方は週いちで通っている。ちなみにこれは絶対に記録しておくが、妻は全く乗り気ではなかった。彼女は正常化バイアスが強くて都合の悪いことには気づかないか、都合よく解釈しがちなので、私の危機感はほとんど理解されなかったらしい。なので、通う場所も私が探し出して通所まで段取りをつけたことは、しかと書き留めておきたい。なお、彼女の名誉のためにいっておくと、今では協力的になってくれて、通所も半々くらいになっている。
もちろんゲームやアニメではないので、通わせたからと言って劇的に何かが変わるわけではないのが現実で、いまのところ、とりあえず通わせて様子をみてみようという段階だ。ちなみに、どういうことをやるのかというと、一応「発達支援」というくらいなので、知能テストのようなものをやったりする。たとえば、雨のカードと傘のカードを組み合わせたり、食べ物や生き物のカードをグループ分けしたりするのだ。これを見ている親の気持ちは、試されているような気持ちになったりもするし、できない娘を見ているのは辛いものだ。
娘の場合は、言葉で理解することが苦手なところがあって、ゲームのルールが理解できなかたりすることがあったり、理解できないまま周りを見て合わせているだけだったりする。その伝わらなさに、私も苛々してしまうこともあって、反省することもしばしばである。
要するに娘も私もいろいろ苦労しながら成長していくのだ。
September 26, 2023
娘成長記020:ピー助を探す
「ピー助がいないよ」
電車はすでに走り始めていた。
ピー助がいない。これは参った。夕飯の時間に合わせて出たのだから今から探しに行っては夕飯にはとても間に合わないだろう。妻なら間違いなく一蹴したであろうが、なんとも寂しそうな娘の顔を見ていると無碍にもできない。
「30分だけ探して、なかったらもう無理だからね」
30分という時間感覚が娘にあるとは思えなかったが、なんとなく雰囲気で娘はうなずいた。私はベビーカーを押して、逆のホームで電車を待ち、間もなく入線してきた電車に乗った。そして、再び羽田空港第1・2ターミナル駅で降りた。
逆方向に向かう人々を避けながら元来た道を戻った。とにかく元来た道を戻るしかない。念のためインフォメーションにもよったが、このなんとも説明のしようのないものをわかってもらえたかどうかは、いささか心もとない。少なくともオレンジ色の動物のぬいぐるみのようなものは落とし物には届いていないらしかった。
私は係りの女性に礼を言って、記憶をたどりながら歩き始めた。視点は床に下としたまま。もしかすると、わきによけてくれる人もいるかもしれないから、ちょっとした高まりにも気を配らなければならないが、100%は無理だろう。ベンチの背もたれの裏に入ってしまったらもうあきらめるしかないかもしれない。
娘は手を口に当てて「ピー助―」と呼び掛けている。確信したが、この4歳児はまったく役に立たない。
飛行機を見た後はお店によったりトイレに行ったりとうろうろしてしまったから正確にたどれるかは自信がなかったが、見覚えのあるお店、自動販売機を頼りに歩いていると、意外とその前にどこから来たかは覚えている者だった。そして、見覚えのあるトイレにたどり着いた。そのとき、ちょっと「ここかもしれない」と思った。トイレはベビーカーから降りるし、ズボンを脱いだりするから、落としそうではないか。
残念ながらそのトイレにはなかったが、実は電車に乗る前にトイレに行かせようとしていた私は、トイレに何か所も回っていた。もちろん焦ってはいけない。その一つ前のトイレは、たしか地下一階のタリーズのあたりだった。記憶では次はエレベーターに乗ったはずだからその順路をたどらなければ。遠回りだが、元に戻る経路から逸脱するわけにはいかない。娘はあいかわらずか弱い声で「ピー助ー」と呼び掛けたりしているが、あきらめつつあるようにも見えた。上の階に行ってから、メインの通路を歩いて、おそらくこれだというエレベータに乗って、地下一階へと降りた。
すぐそばの多機能トイレのボタンを押す。ドアが開く隙間から、私は床をなめるように見た。しかしドアが完全に開いて、全体を見回してもピー助は落ちていなかった。
ここにいないともう残りはあまりなさそうだ。あきらめるしかないかと顔を上げたとき、目の前の高さのところに、オレンジ色の汚い布の塊が目に入った。
ピー助だった。
「ピー助いたよ!よかったね!いやほんとよかったね!」
観光地に忘れ物をして探し回る父親のエピソードは日々繰り返されているだろう。
見つからなかったという話も聞くが、ここに、見事発見した例があったことを記す。
電車はすでに走り始めていた。
ピー助がいない。これは参った。夕飯の時間に合わせて出たのだから今から探しに行っては夕飯にはとても間に合わないだろう。妻なら間違いなく一蹴したであろうが、なんとも寂しそうな娘の顔を見ていると無碍にもできない。
「30分だけ探して、なかったらもう無理だからね」
30分という時間感覚が娘にあるとは思えなかったが、なんとなく雰囲気で娘はうなずいた。私はベビーカーを押して、逆のホームで電車を待ち、間もなく入線してきた電車に乗った。そして、再び羽田空港第1・2ターミナル駅で降りた。
逆方向に向かう人々を避けながら元来た道を戻った。とにかく元来た道を戻るしかない。念のためインフォメーションにもよったが、このなんとも説明のしようのないものをわかってもらえたかどうかは、いささか心もとない。少なくともオレンジ色の動物のぬいぐるみのようなものは落とし物には届いていないらしかった。
私は係りの女性に礼を言って、記憶をたどりながら歩き始めた。視点は床に下としたまま。もしかすると、わきによけてくれる人もいるかもしれないから、ちょっとした高まりにも気を配らなければならないが、100%は無理だろう。ベンチの背もたれの裏に入ってしまったらもうあきらめるしかないかもしれない。
娘は手を口に当てて「ピー助―」と呼び掛けている。確信したが、この4歳児はまったく役に立たない。
飛行機を見た後はお店によったりトイレに行ったりとうろうろしてしまったから正確にたどれるかは自信がなかったが、見覚えのあるお店、自動販売機を頼りに歩いていると、意外とその前にどこから来たかは覚えている者だった。そして、見覚えのあるトイレにたどり着いた。そのとき、ちょっと「ここかもしれない」と思った。トイレはベビーカーから降りるし、ズボンを脱いだりするから、落としそうではないか。
残念ながらそのトイレにはなかったが、実は電車に乗る前にトイレに行かせようとしていた私は、トイレに何か所も回っていた。もちろん焦ってはいけない。その一つ前のトイレは、たしか地下一階のタリーズのあたりだった。記憶では次はエレベーターに乗ったはずだからその順路をたどらなければ。遠回りだが、元に戻る経路から逸脱するわけにはいかない。娘はあいかわらずか弱い声で「ピー助ー」と呼び掛けたりしているが、あきらめつつあるようにも見えた。上の階に行ってから、メインの通路を歩いて、おそらくこれだというエレベータに乗って、地下一階へと降りた。
すぐそばの多機能トイレのボタンを押す。ドアが開く隙間から、私は床をなめるように見た。しかしドアが完全に開いて、全体を見回してもピー助は落ちていなかった。
ここにいないともう残りはあまりなさそうだ。あきらめるしかないかと顔を上げたとき、目の前の高さのところに、オレンジ色の汚い布の塊が目に入った。
ピー助だった。
「ピー助いたよ!よかったね!いやほんとよかったね!」
観光地に忘れ物をして探し回る父親のエピソードは日々繰り返されているだろう。
見つからなかったという話も聞くが、ここに、見事発見した例があったことを記す。
September 07, 2023
娘成長記019:ピー助を探す
前回の日記からだいぶ日にちが経ってしまった。記憶はあやふやになりつつあるが、一応ピー助を見つけなければ、収まりもわるいだろう。
駅から空港に入って、正面にあったエレベータにまっすぐ乗り込んで5階に着いた時点で、娘はすでにピー助を紛失していた。4歳児の注意力の散漫さよ。
こういうときは、元来た道を戻るのが一番。人込みはすごいが、あんな人形とも布の塊ともわからないようなものを、ネコババする人もいないだろうと思って、さっそくエレベータで降りることにした。もちろん、今乗ったエレベータで(2基あった)。
到着したエレベータに乗り込みながら、床を注意深くみたがどうやらないようだった。元来た階まで降りて、来たばかりの道を戻ろうとしたのだが、なんと、すぐ近くの植え込みの縁にオレンジ色の物が置いてあったのだ。ピー助だった。拍子抜けするほどすぐ見つかって胸をなでおろした私は、再びべビーカーを押して展望台へと向かった。
展望台はまあまあの人がいた。娘をベビーカーから下して飛行機を見せようと思ったが、その日は不安定な天気で風が強く、娘はあまり見ようとしない。さらに急な雨が降ってきてしまったため、展望台からは早々に撤退して、屋内で飛行機の離着陸をしばらく見ることになった。
少し娘も飛行機が気になってみるようになったので、「あれがJALだよ」「あれがANAだよ」教えて、通り過ぎる飛行機を見せて当てっこなどを結構な時間していた。途中で虹も少し見えたりしたので、いろいろ見せられてよかった。
3時くらいに喫茶店でおやつを食べて、娘をトイレに行かせて帰ろうと思ったのだが、困ったことに娘はトイレを拒否。これから1時間近く電車で帰らないといけないので、トイレに行かせないと途中下車か最悪おもらしの可能性もあるので、ここは譲れない。しかし、4歳時は「行かない」の一点張りなのである。なぜこんなに強情なのか。
しかたないので、娘がトイレに行ってくれるまで空港内を少し回って、お店を見ていたりしていた。20分くらいしたらようやく娘もトイレに行ってくれた。ずいぶん歩いたけど、これでようやく帰れる。駅に向かいながら何件か店を周り、地下道から改札に入って、電車に乗ったときに、娘が言ったのだった。
「ピー助がいないよ」
駅から空港に入って、正面にあったエレベータにまっすぐ乗り込んで5階に着いた時点で、娘はすでにピー助を紛失していた。4歳児の注意力の散漫さよ。
こういうときは、元来た道を戻るのが一番。人込みはすごいが、あんな人形とも布の塊ともわからないようなものを、ネコババする人もいないだろうと思って、さっそくエレベータで降りることにした。もちろん、今乗ったエレベータで(2基あった)。
到着したエレベータに乗り込みながら、床を注意深くみたがどうやらないようだった。元来た階まで降りて、来たばかりの道を戻ろうとしたのだが、なんと、すぐ近くの植え込みの縁にオレンジ色の物が置いてあったのだ。ピー助だった。拍子抜けするほどすぐ見つかって胸をなでおろした私は、再びべビーカーを押して展望台へと向かった。
展望台はまあまあの人がいた。娘をベビーカーから下して飛行機を見せようと思ったが、その日は不安定な天気で風が強く、娘はあまり見ようとしない。さらに急な雨が降ってきてしまったため、展望台からは早々に撤退して、屋内で飛行機の離着陸をしばらく見ることになった。
少し娘も飛行機が気になってみるようになったので、「あれがJALだよ」「あれがANAだよ」教えて、通り過ぎる飛行機を見せて当てっこなどを結構な時間していた。途中で虹も少し見えたりしたので、いろいろ見せられてよかった。
3時くらいに喫茶店でおやつを食べて、娘をトイレに行かせて帰ろうと思ったのだが、困ったことに娘はトイレを拒否。これから1時間近く電車で帰らないといけないので、トイレに行かせないと途中下車か最悪おもらしの可能性もあるので、ここは譲れない。しかし、4歳時は「行かない」の一点張りなのである。なぜこんなに強情なのか。
しかたないので、娘がトイレに行ってくれるまで空港内を少し回って、お店を見ていたりしていた。20分くらいしたらようやく娘もトイレに行ってくれた。ずいぶん歩いたけど、これでようやく帰れる。駅に向かいながら何件か店を周り、地下道から改札に入って、電車に乗ったときに、娘が言ったのだった。
「ピー助がいないよ」
August 09, 2023
娘成長日記:ピー助を探す
今、娘にはお気に入りの「物体」がある。「物体」とは何かというと広い意味ではぬいぐるみだと思われる。
ところで、ドラえもんの映画に「のび太の恐竜」がある。その中でのび太は恐竜の卵の化石を掘り当てるのだが、それをタイム風呂敷で当時の状態に戻して孵化させた恐竜の赤ちゃんが「ピー助」である。
娘はそのピー助がいたく気に入ったらしい。その娘がピー助ピー助言っていたのを見かねた妻が、余っていたフェルトで作ったのが「ピー助」のぬいぐるみのような「物体」である。サイズ感は10センチもない。そう、恐竜の赤ちゃんと言ってもかなり小さいのだ。フェルトと糸の色もあっていないので、縫い目がフランケンシュタイン感すらあるのだが、娘はディティールには寛容で、寝るときも部屋に持ち込んだり、保育園に行くときも一緒に連れて行ったりしていた。
そして、それは先週の日曜だった。外も暑いし、どこか連れていくにも屋内がいいなと思っていた私は、空港に行って飛行機でも見たら喜ぶのではないかと思って、羽田空港に二人で行くことにした。娘はわかっているのかどうかよくわかっていないようだったが、わかったような感じで準備を始めたのだが、外に行くならこの子もとばかりにピー助を持ち出そうとした。私は「落とすからやめなさい」と説得を試みたが娘は断固拒否。もうこのやり取りがフラグでしかないと思いつつ、説得をあきらめて羽田空港へ向かった。
羽田空港は夏休みでとても混みあっていた。私は娘をベビーカーに乗せて、さっそく5階の展望室へ向かうことにして、エレベータの列に並んだ。エレベータはガラス張りで、娘は「ちょっと高いね〜」などと言っていた。まあまあご機嫌なようだ。
5階に着くと、暑い。熱い空気が上に溜まっているのだろうか、もわっとするのである。
レストランの方へ行けば涼しくなるだろうと、ベビーカーを押し始めたときそのとき、娘が「ピー助いないよ」と言った。
「もう?」
私は慌てて娘をベビーカーから下した。ピー助はいない。座席の下のかごのようなところにもピー助はいなかった。まだ何にもしていないのに・・・
ところで、ドラえもんの映画に「のび太の恐竜」がある。その中でのび太は恐竜の卵の化石を掘り当てるのだが、それをタイム風呂敷で当時の状態に戻して孵化させた恐竜の赤ちゃんが「ピー助」である。
娘はそのピー助がいたく気に入ったらしい。その娘がピー助ピー助言っていたのを見かねた妻が、余っていたフェルトで作ったのが「ピー助」のぬいぐるみのような「物体」である。サイズ感は10センチもない。そう、恐竜の赤ちゃんと言ってもかなり小さいのだ。フェルトと糸の色もあっていないので、縫い目がフランケンシュタイン感すらあるのだが、娘はディティールには寛容で、寝るときも部屋に持ち込んだり、保育園に行くときも一緒に連れて行ったりしていた。
そして、それは先週の日曜だった。外も暑いし、どこか連れていくにも屋内がいいなと思っていた私は、空港に行って飛行機でも見たら喜ぶのではないかと思って、羽田空港に二人で行くことにした。娘はわかっているのかどうかよくわかっていないようだったが、わかったような感じで準備を始めたのだが、外に行くならこの子もとばかりにピー助を持ち出そうとした。私は「落とすからやめなさい」と説得を試みたが娘は断固拒否。もうこのやり取りがフラグでしかないと思いつつ、説得をあきらめて羽田空港へ向かった。
羽田空港は夏休みでとても混みあっていた。私は娘をベビーカーに乗せて、さっそく5階の展望室へ向かうことにして、エレベータの列に並んだ。エレベータはガラス張りで、娘は「ちょっと高いね〜」などと言っていた。まあまあご機嫌なようだ。
5階に着くと、暑い。熱い空気が上に溜まっているのだろうか、もわっとするのである。
レストランの方へ行けば涼しくなるだろうと、ベビーカーを押し始めたときそのとき、娘が「ピー助いないよ」と言った。
「もう?」
私は慌てて娘をベビーカーから下した。ピー助はいない。座席の下のかごのようなところにもピー助はいなかった。まだ何にもしていないのに・・・
July 18, 2023
「君たちはどう生きるか」を観たよ(ネタバレあり)
私は宮駿監督が老骨に鞭打ってもう一本作品を作ってくれただけで十分だと思ってしまう方なので、あまり参考にはならないかもしれませんが、本作もまた宮駿の傑作のひとつになるといって良いと思います。
本作は特に後期の個性が濃くなって以降の集大成のように思います。トンネルやドアを通って異世界に迷い込んで成長して戻ってくるというのは、宮駿の定番中の定番で、ほかにも迷い込んだ主人公を導く者、世界の崩壊など宮駿的な内容がてんこ盛りのように思いましたが、特に今回は「千と千尋の神隠し」を想起することが多かったように思います。
そして、改めて宮崎駿監督の作品は主人公の動きが良いと感じました。それは序盤から、夜の空襲で階段を這い上がる動き、素早く着替える動き、そして走る姿など、動き一つ一つがとても気持ちいいし、意思を感じるものだと思います。
ちなみに、「風立ちぬ」では東日本大震災の直後の公開で関東大震災のシーンを描いたり、今回はウクライナ戦争のさなかで戦争のシーンを書いてしまったりするあたりは、因縁を引き寄せているような気すらします。
本作は特に後期の個性が濃くなって以降の集大成のように思います。トンネルやドアを通って異世界に迷い込んで成長して戻ってくるというのは、宮駿の定番中の定番で、ほかにも迷い込んだ主人公を導く者、世界の崩壊など宮駿的な内容がてんこ盛りのように思いましたが、特に今回は「千と千尋の神隠し」を想起することが多かったように思います。
そして、改めて宮崎駿監督の作品は主人公の動きが良いと感じました。それは序盤から、夜の空襲で階段を這い上がる動き、素早く着替える動き、そして走る姿など、動き一つ一つがとても気持ちいいし、意思を感じるものだと思います。
ちなみに、「風立ちぬ」では東日本大震災の直後の公開で関東大震災のシーンを描いたり、今回はウクライナ戦争のさなかで戦争のシーンを書いてしまったりするあたりは、因縁を引き寄せているような気すらします。
May 06, 2023
娘成長記:18 ドラえもんに嵌る
今、娘はドラえもんにはまっている。前にテレビで放送されたリトルスターウォーズ(リメイク版)を試しに見せたら、それ以来ご執心らしい。ちなみに、私が1年くらい前に新・恐竜を見せたときは非常に食いつきが悪かった。
子どもらしいなと思うのが、彼女が気に入ったフレーズを頻繁に口にするところだ。今、彼女の中で絶賛流行中なのが、「僕は狸じゃない!」だ。意味を理解しているのかもよくわからないが、なんとなくここがギャグポイントだということを直感しているのではないだろうか。
子どもが目をつけるのはよくわからなくて、他の彼女の心にささったセリフは、たとえば、リトルスターウォーズの宇宙人パピがのび太たちと食事する場面で発した「地球の食べ物はどれもおいしいです」だ。これをアレンジして「地球のバナナはどれもおいしいです」などと誇らしげに言ったりしている。たぶん、保育園かなにかで一回行ったら受けたので調子に乗っているのだと思う。
いずれにしても、嵌ったのがドラえもんだったので、これにはまだ付き合えるなと思う。プリキュア大好きとか言い出したら、もはやついていくのは困難と言わざるを得ない。
子どもらしいなと思うのが、彼女が気に入ったフレーズを頻繁に口にするところだ。今、彼女の中で絶賛流行中なのが、「僕は狸じゃない!」だ。意味を理解しているのかもよくわからないが、なんとなくここがギャグポイントだということを直感しているのではないだろうか。
子どもが目をつけるのはよくわからなくて、他の彼女の心にささったセリフは、たとえば、リトルスターウォーズの宇宙人パピがのび太たちと食事する場面で発した「地球の食べ物はどれもおいしいです」だ。これをアレンジして「地球のバナナはどれもおいしいです」などと誇らしげに言ったりしている。たぶん、保育園かなにかで一回行ったら受けたので調子に乗っているのだと思う。
いずれにしても、嵌ったのがドラえもんだったので、これにはまだ付き合えるなと思う。プリキュア大好きとか言い出したら、もはやついていくのは困難と言わざるを得ない。
April 24, 2023
娘成長記017:ラムネ記念日
今日娘が初めて駄菓子のラムネを食べた。気に入ったらしく、シャカシャカ振りながら家まで帰った。
まだ、容器から粒のラムネを出すのがあまりうまくないので、たぶん3,4個くらい道に落としていた。
人生初がまだたくさんあってうらやましい。
次はチョコボールかな。
まだ、容器から粒のラムネを出すのがあまりうまくないので、たぶん3,4個くらい道に落としていた。
人生初がまだたくさんあってうらやましい。
次はチョコボールかな。
April 13, 2023
娘成長記016:療育センターへ行った
今日は療育センターに娘のことを相談に行った。1時間30分みっちりやったので疲れてしまった。
まず待っていたのは娘の知能テストだった。田中ビネーというタイプのもので、絵を見て物の名前を言わせたり、間違い探しをさせたり、指示をして言われたとおりにするのかを見たりする。初めのころは、うまく答えられられたり答えられなかったりするのを心の中で一喜一憂していたけど、だんだん頑張っている娘の姿にジンと来てしまった。
結果については娘のプライバシーにかかわるので回答は差し控えるが、いずれにしても発達に遅れがみられるので、施設を利用してみてはどうかということだった。ただ、施設を利用するといっても毎日通うというのではなく、月に1回個別支援を受けに通うか、週に1回集団の支援に通うかをという選択肢を出された。どちらが良いともなかなか言ってくれなくてやきもきしたが、なんとなく話の流れで保育園に通えているなら、個別の支援の方がよいのではないかということになった。
月に1回で何がかわるのだろうかという気持ちもあるのだけど、やることが決まったという点では、ほんの少し不安は解消されたかな。
まず待っていたのは娘の知能テストだった。田中ビネーというタイプのもので、絵を見て物の名前を言わせたり、間違い探しをさせたり、指示をして言われたとおりにするのかを見たりする。初めのころは、うまく答えられられたり答えられなかったりするのを心の中で一喜一憂していたけど、だんだん頑張っている娘の姿にジンと来てしまった。
結果については娘のプライバシーにかかわるので回答は差し控えるが、いずれにしても発達に遅れがみられるので、施設を利用してみてはどうかということだった。ただ、施設を利用するといっても毎日通うというのではなく、月に1回個別支援を受けに通うか、週に1回集団の支援に通うかをという選択肢を出された。どちらが良いともなかなか言ってくれなくてやきもきしたが、なんとなく話の流れで保育園に通えているなら、個別の支援の方がよいのではないかということになった。
月に1回で何がかわるのだろうかという気持ちもあるのだけど、やることが決まったという点では、ほんの少し不安は解消されたかな。
April 02, 2023
娘成長記:015 オムツがとれそうかも
ようやくオムツが取れそうになってきた。
この前は本人がパンツと言ってきかないので、パンツでお出かけすることになったのだけど、私がしつこく「トイレ大丈夫?」と聞いていたので、なんとか無事自宅まで帰ることができたということもあった。2人だったので、万一おもらししたら、トイレに行って、脱がせてウェットティッシュで吹き上げて、オムツと替えのズボンを履かせて・・・などとシミュレーションしていたが、杞憂で済んだ。
しかし、自宅の方が気が抜けるらしくて、まだオムツにおしっこしたりうんちをしたりしている。
トイレに一人で行きたがるなど、別の困った現象も出てきた。まあよく考えれば人としてはトイレには一人で行くのが当然なので、それも成長なのか。
この前は本人がパンツと言ってきかないので、パンツでお出かけすることになったのだけど、私がしつこく「トイレ大丈夫?」と聞いていたので、なんとか無事自宅まで帰ることができたということもあった。2人だったので、万一おもらししたら、トイレに行って、脱がせてウェットティッシュで吹き上げて、オムツと替えのズボンを履かせて・・・などとシミュレーションしていたが、杞憂で済んだ。
しかし、自宅の方が気が抜けるらしくて、まだオムツにおしっこしたりうんちをしたりしている。
トイレに一人で行きたがるなど、別の困った現象も出てきた。まあよく考えれば人としてはトイレには一人で行くのが当然なので、それも成長なのか。
March 11, 2023
娘成長記014:発達が遅れている?
今日保育園で妻が保育士さんから娘の発達が遅れているように感じられるので、療育センターに行ってみてはどうかと提案されたらしい。実は私は保育園で飾られているおなじクラスの園児たちの作品を見て、娘の作品がほかの子に比べて幼くてショックを受けたことがあったので、妻からそのことを知っても、そうかもなくらいの感想だった。
一方、妻は私が意外と平然としているのを訝しんでいるようだったので、「心配してないのか」とか「どうせ私に任せるつもりなんだ」などと考えているのだろう。まあ、どう思われようとかまわないが、心配してないと思ったらそれは大間違いである。
妻はすでに療育センターに通わせているママ友に連絡をとって、療育センターに行っても意味ないみたいなことを言われたらしい。そのLINEの文面のスクショを送ってきた。たぶん通わせるのに、まだ否定的なのだろう。妻は正常化バイアスが強い人だから、こっちもいろいろ心配である。
まあでも、発達障害的な特性は誰もが持っているようなものも多くて、昔「大人の発達障害」みたいな本を読んだときに、自分もそういわれてもおかしくないと思った。子どもはまたちがうのかもしれないが、境界は実はあいまいだとも思っている。娘がどの程度なのかはまだわからないけど、今の時点で悪いイメージを膨らませて親が焦っても詮無いことだという割り切りも必要だろう。
一方、妻は私が意外と平然としているのを訝しんでいるようだったので、「心配してないのか」とか「どうせ私に任せるつもりなんだ」などと考えているのだろう。まあ、どう思われようとかまわないが、心配してないと思ったらそれは大間違いである。
妻はすでに療育センターに通わせているママ友に連絡をとって、療育センターに行っても意味ないみたいなことを言われたらしい。そのLINEの文面のスクショを送ってきた。たぶん通わせるのに、まだ否定的なのだろう。妻は正常化バイアスが強い人だから、こっちもいろいろ心配である。
まあでも、発達障害的な特性は誰もが持っているようなものも多くて、昔「大人の発達障害」みたいな本を読んだときに、自分もそういわれてもおかしくないと思った。子どもはまたちがうのかもしれないが、境界は実はあいまいだとも思っている。娘がどの程度なのかはまだわからないけど、今の時点で悪いイメージを膨らませて親が焦っても詮無いことだという割り切りも必要だろう。