2007年01月18日

不二家の再生可能性について(後編)

次にこれらコア部門を基盤に再生可能性があるかという点です。以下、ラフな計算をして見ます。
これら事業の、将来にわたる収益力(キャッシュフロー創出力)を、仮に年間15億円と仮定すると、これらコア事業の事業価値は、単年度の7〜10年間の収益力である100〜150億円と想定されます。この事業で持てる負債としては、その3分の2として、66〜100億円程度、エクイティ部分は残余の33〜50億円程度と想定されます。

こうした簡便的なB/Sを想定したうえで、(1)メインバンクを中心とした債権者が金融支援(債権放棄、DES等)、短期的な資金繰り支援などの協力ができるか、(2)事業の正常な建て直しを主導的に行ったり、ガバナンス強化を図るスポンサー等の協力を得られるか、の2点がカギになると思います。

金融機関の金融支援の前提としては、「レストラン事業、い修梁昌饂叉擇啝業」のリストラ及び売却等を行い、キャッシュを創出し、金融機関借入の返済に充てる、とか、株主の協力なども必要ですが、要は、「取引金融機関が、株主代表訴訟にも耐えられるレベルの善管注意義務を果たし、満足できるか」という点に尽きます。

現在の金融機関借入残高から、「上記ラフな試算で計算される「新生・不二家」で持てる金融機関借入」と、「売却する資産等で生み出すキャッシュ」を引いた金額が、ラフな計算による「要債権放棄等の金額」であり、これが取引金融機関として容認できるレベルに収められるか、という点がポイントです。

金融機関の支援、スポンサーの協力は、一般的に言って、双方が、双方にとっての前提条件になる関係に立ちますが、メインバンク等が能動的に立ち回れば、当社の営む事業は伝統的な分野の事業でもあり、事業会社を中心に、事業建て直しを支援しやすいし、事業会社系の(ストラテジックな)スポンサー候補が支援すれば、投資ファンドなどの(フィナンシャル)スポンサー候補も登場しやすい環境にあると想像されます。

いずれにしても、工場の稼動停止、小売業者の店頭から商品が消えるという異常事態に晒されている中、資金繰りとしても厳しい状況になりつつあることが容易に想像されるので、残された時間は少なく、ステークホルダーの素早い決断と行動が必要な案件であることは間違いありません。

mormusu777 at 22:09│Comments(2)TrackBack(0)clip!事業再生 

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この記事へのコメント

1. Posted by りん   2007年01月20日 02:32
不二家は不祥事が起きてから毎日のように次々問題が出てきますよね(>_<)

雪印の二の舞にはなりたくなかったから…っておかしな発言するし。

信頼回復は難しいですね(>_<)
2. Posted by モー娘。   2007年01月20日 21:33
りんさん。
こういう時こそ、原点に帰り、役職員一丸となり、安全品質と堂々と公表しながら、明るく店頭で売ってほしいですね。そうすれば、消費者はついてくるはず。信頼回復が待たれます。

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