大阪は、今年いちばんの暑さでした。午前中グラウンドに立っていただけで、腕と首が真っ赤になりました。夏が近づいてきました。夏は、高校野球の季節ですね。
高校野球について、「7回制」や「指名打者制」などが議論されています。しかし、もっと先に議論なければならないことは、野球留学の是非でしょう。野球留学問題は、特待生問題と連動しています。
2022年6月10日(金)、静岡新聞『賛否万論』に掲載された私の文章です。
私は、野球留学の問題について、あくまで反対の立場を取りたいと思います。正しい高校野球の回帰を願って。
高校野球について、「7回制」や「指名打者制」などが議論されています。しかし、もっと先に議論なければならないことは、野球留学の是非でしょう。野球留学問題は、特待生問題と連動しています。
2022年6月10日(金)、静岡新聞『賛否万論』に掲載された私の文章です。
夏の甲子園大会は、都道府県対抗のはずです。ベンチ入りメンバーの中に出身者が一人もいなかったり、体裁を整えるためにとりあえず一人だけ入れたり、そんなことも見受けられます。これで都道府県対抗だといえるでしょうか。「野球留学の悪影響:学校の宣伝の道具に」
高校野球における「野球留学」は、勝利至上主義を扇動しているといえるでしょう。
2005年、日本高校野球連盟から全国の高校に対して「中学生の勧誘行為の自粛」について通達がありました。そこには「中学生を勧誘することは、本人に『野球だけをすればよい』などと誤った優越感や特権意識を持たせることになり、精神面への悪影響は計り知れません」「いかなる場合でも高校側の指導者や関係者が中学生を勧誘してはいけない」と明記されています。残念ながら、守られていません。
学校の宣伝や指導者のメンツのために選手勧誘をすることは、生徒を勝つための道具にしているに過ぎません。商売に利用しているだけです。苦し紛れに「教育」を掲げても、「看板に偽りあり」というケースも目立ちます。
鳥取県の米子商業高(現・米子松蔭高)で監督をしていた2000年、「梨100%」で夏の甲子園に出場したことは誇りです。甲子園に出場したことではなく、「すべて鳥取っ子」だったことが誇りなのです。
私は、野球留学の問題について、あくまで反対の立場を取りたいと思います。正しい高校野球の回帰を願って。