今冬のレースは、これで終わり。
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高校生の学年末考査(今日から始まります)が終わると、いよいよ球春です。

朝西野球をずっと応援してくれる方々に向けて、「日々の出来事」「思い出ばなし」「今の気持ち」などを綴っています(SINCE 2011/02/05)。

















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2009年の夏に、「監督」としての寿命は尽きたはずの「七日目の蝉」は、翌春には、羽衣国際大学の監督を務めることになった。八日目の朝は、とても苦しかった。しかし夕になれば、とても幸せな一日だと分かった。
2016年の春に、「監督」としての天命を全うしたはずであったが、翌々春には、創部したばかりの羽衣学園高校の監督となった。もう二度と高校野球の監督に戻ることはないと思っていただけに、九日目の朝陽は、とても眩しかった。
羽衣国際大学の監督時代は「八日目の蝉」に、そして現在は「九日目の蝉」に例えられよう。九日目の蝉は、「甲子園」という重圧(準優勝以下は負け)から解放されて、いま自由に鳴いている。「時代」という名の嵐に遭おうとも、「流行」という名の雨に打たれようとも、それらに屈することなく必死に木にしがみついている。
「前に蝉の話したよね。七日で死ぬより、八日目の蝉のほうが悲しいって。私もそう思ってたけど違うかもね。八日目の蝉はさ、ほかの蝉には見られなかった何かを見られるんだもん。もしかしたらそれ、すごくきれいなものかもしれないよね」。映画『八日目の蟬』の中の台詞である。
八日目を過ぎて九日目を迎えた蝉は、果たして幸せなのだろうか。昨春の惨めな敗戦でさえ、九日目まで生き延びたからこそ見えた素晴らしい景色だった。一緒に屈辱を味わえた時間が、卒業生(2期生)との絆をさらに強めた。「今がいちばん楽しい」。いつか彼らに伝えた言葉である。
昨夏の敗戦のあと、悔しさに耐えながら、卒業生(2期生)と一緒に球場のグラウンド整備をした。そのとき高野連の方が、彼らの試合マナーについて次のように語った。「素晴らしい野球をする。凄い」。監督として、とても誇らしかった。
これからも苦しい戦いは続くであろう。九日目の蝉は、まだ鳴き続けるようだ。卒業生(2期生)の思いを背負って次の夏を目指したい。そして、勝利の鳴き声を青空に響かせたい。
2021年度卒業記念誌『光と影:心・技・体+知を求めて』より





