2022年06月

彼らの入学時(1期生の夏です)は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより、全体練習が116日も休止されるという出来事がありました。よって、3期生が本格的に高校野球に取り組み始めたのは、1期生が引退したあとだったのです。
2年4ヵ月の高校野球生活が2年に短縮され、さらに春の鳥取遠征や夏の北海道遠征が、それぞれ2年連続で中止となり、修学旅行も縮小されるという不運にも遭いました。
今でこそ新入生(5期生)が12名も入部し、だいぶ賑やかな雰囲気となりましたが、2期生5名、3期生4名、4期生6名という少人数チームの狭間で、3期生は、忍耐・我慢・辛抱を続けた2年間となりました。

ようやくベンチ入りメンバー20名を満たして、夏の大会に挑みます。結果はどうであれ、2年間の忍耐・我慢・辛抱は、彼らの人生を明るく照らすに違いありません。

賛否万論あるとは思いますが、あくまで私見ということで・・・。
「梨100%」で夏の甲子園に出場したことは誇りである。甲子園に出場したことではなく、「すべて鳥取っ子」だったことが誇りなのである。
2005年11月、日本高等学校野球連盟(野球留学検討委員会)から全国の高等学校に対して、「中学生の勧誘行為の自粛」について通達があった。
そこには、「中学生を勧誘することは、本人に『野球だけをすればよい』などと誤った優越感や特権意識を持たせることになり、精神面への悪影響は計り知れません」「いかなる場合でも高校側の指導者や関係者が中学生を勧誘してはいけない」と明記されている。残念ながら、守られていない。
本学には、高校時代に「野球留学」をしていた学生は大勢いる。中学校を卒業したばかりで親元を離れ、3年間の寮生活を送ったことは、彼らの人生の大きな財産となるであろう。立派であった。彼らに責任はない。
教育者でありながら、平気で規則を破る大人たちに責任はあるのだ。学校の宣伝や指導者のメンツのために選手勧誘をすることは、生徒たちを勝つための道具にしているに過ぎない。商売に利用しているだけである。
苦し紛れに「教育」を掲げても、「看板に偽りあり」というケースも目立つ。野球ばかりをしていたために、大学に入学してきても、漢字が読めない、文章が書けないという学生がいることは、その証拠にもなる。
先日、本学OBの結婚式に招かれた。披露宴の席で、高校時代に「野球留学」を経験した者たちに、「自分の子供にも野球留学をさせたいか」と訊くと、すべてが「させません」と答えた。社会に出てから「野球だけじゃ通用しない」「もっと勉強をしておけばよかった」と気づくようだ。
羽衣国際大学と羽衣学園高校のそれぞれの野球部は、文武両道を目指している。大学野球部の卒業生6名には、ゼミナールを通じて「心技体」に加えて「知」を授けてきたつもりだ。「野球ばかり」の高校時代から、「野球も学ぶ」大学時代へと変化したはずである。「知」を加えた大学生活は、きっと卒業生の人生を豊かに彩るに違いない。
みんな卒業おめでとう。
着替えを終えてから、大学教室にて「心理的競技能力診断検査」を実施。精神力を数値化してみました。

三年生(3期生)にとっては、初めての開会式(京セラドーム大阪)。
3年前の開会式。
礼儀・度胸・信念 : 朝西知徳のブログ (livedoor.jp)
4年前の開会式。
歴史はじまる : 朝西知徳のブログ (livedoor.jp)
今夏も大阪ナンバーワンの行進を目指します。





















