卒業式の朝、答辞を読むミヨシ君と、正門でバッタリと出会いました。CIMG8881

それなのにミヨシ君は、同窓会(美羽会)から表彰されることを教えてはくれませんでした。あわててシャッターを切りました。
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答辞を含めて、二度も登壇。大活躍のミヨシ君でした。
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式後に講堂の前で、卒業生たちと記念撮影。
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部室前では、在校生が記念品と花束を手に、卒業生を待っていました。CIMG8942

後輩たちと最後のショット。
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教室にて、ゼミ担当者から卒業生に卒業証書が手渡されました。
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思い出の大学グラウンドにて。
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在校生へ最後の言葉を贈ります。
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最後のグラウンド挨拶。「気をつけ」。
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「礼」。
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「ありがとうございました」。
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そして最後のミーティング。
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青春映画『七人の侍』    修了記念誌『光と影Vol.6:青春の彷徨』より

七人の卒業生が、学び舎をあとにする。

彼らが一年生の頃は、生活面で問題を抱える者がいたり、すぐに部を辞めたいと言う者がいたり、私は野球以外の指導にいつも追われていた。一つ上の学年が、明るく積極的だったこともあり、先輩の後を付いていくだけの集団であったように思う。

彼らが一年生のときの基礎ゼミナールの時間、研究発表の準備が始業のチャイムに間に合わず、はじめの30分くらいは、私の叱責が教室を占拠することも度々あった。とにかく、意欲に欠ける集団としか私の目には映らなかった。

彼らの目つきが変わったのは、部活動で最上級生になったときである。心の状態が表情に出る者がほとんどであったが、そういうことが突然なくなった。指導される立場から、する立場になって、今まで見えなかったものが見えてきたのであろう。

主将の山本心や主務の三好祐はもちろんのこと、副将の山本拓が、指導者の立場で物事を考えられるようになったことが、チームにとっては大きかった。性格の良さが災いして、はじめは遠慮がちに後輩たちへ指導を続けていた七人であったが、しだいに大人の発言が増えていったことは、見ていて頼もしかった。

七人の素晴らしいところは、「泥をかぶること」ができる点である。彼らが私に後輩の落ち度を伝えてきたことは、一度もなかった。後輩のせいで叱られても、ふて腐れたりせずに、「すみません」と潔く謝れる強いハートを持ち合わせていた。「すみません」の中には、指導できずにすみませんという謙虚な気持ちも含まれていたのだと推察している。

七人が優しすぎたため、もしかすると彼らが今の三年生に対して、リーダーとなるための教育を怠っていたのかもしれない。七人がグラウンドを去ってから、三年生が戸惑う場面が増えてきたからである。しかし、三年生の礼儀正しさは、卒業生七人の人間性が反映されているといっても言い過ぎではない。やはり、彼らは素晴らしい先輩だった。

彼らがユニフォームを着ていたとき、監督と選手の間には、大きな川が流れており、お互いが容易に川を越えることはできなかった。今では、同じ川岸に立ち、笑顔で言葉を交わすことができる。それは彼らの人間としての成長によるものであろう。

青春映画『七人の侍(現代版)』は、プロローグを終えたばかりである。本編は、これから。

刀を持たず、素手で戦える侍となることを願う。

みんな卒業おめでとう。

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七人の侍? あれっ、一人足りないぞ。