2009年01月20日

いのちの鎖=生命の暗号「糖鎖と細胞」

糖鎖

左の画像の「糖たんぱく質=たんぱく質に糖が付いたもの」が細胞膜から突出して右上の細胞に伸びている”チェーン=鎖状”のものが「糖鎖」と呼ばれているものです!【左側の糖脂質は脂質に糖が付いたもの】・・・・・「糖鎖」と言うものを年を追って調べてみました!1980年代から多くの生化学者・科学者・生物学者等々が糖鎖の研究に入っていたのですが、1990年になって”ジョン・ハドソン(J・Hodgson)”と云う科学者が「2個以上の細胞が情報伝達を行うさい、ほとんど例外なく細胞の表面にある8種類の糖質が関係している」と科学誌に発表したのです!【8つの単糖が組み合わさってたんぱく質や脂質の先から突出している糖鎖の働き】

■そして1996年に多くの医師・医学生が生化学を学ぶ教科書の「ハーパー生化学」の初めて”糖タンパク質”と云う項目で56章に掲載されたのです”8つの糖鎖の働きが!

newyork
■1999年には生物学者のギュンター・ブローベル(Gunter Blobel)博士は、「タンパク質が細胞内での輸送と局在化を支配する信号を内在している事の発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞した!少々難しい表現ですね、ノーベル賞だから当然といえば当然何のですが!言葉を変えてこれは 「シグナル理論」と呼ばれ、「タンパク質が細胞のどの場所に運ばれるかを指示するシグナルは、タンパク質自身から発せられる。それぞれのタンパク質には、細胞内に占めるべき場所を特定するのに必要な情報が構造的に組み込まれている」というものです!未だ難しい?タンパク質はそれぞれ体の中で行くべき場所が決まっているのです!

糖鎖って
「糖鎖は手紙、郵便ポスト、表札となって情報の伝達をし合います」ある情報を書いた手紙・その手紙を受けるポスト・配達先を表す表札の役割を全部糖鎖が行っているのです、すなわち【糖と結びついたタンパク質が郵便局の郵便物の仕分けのような仕事を言っているのではないでしょうか?】


■2001年新聞紙上で「糖鎖」という2文字が掲載され始めたのです!国の予算を計上して「糖鎖」研究に入ったアメリカに遅れをとってはならじと日本も科学技術省が予算を組んでの発表でした

讀賣新聞の記事】←クリック

■2002年に「田中耕一」フェローが生物の構成成分であるタンパク質の重さをはかって分析する機器の開発でノーベル化学賞を受賞!そこから糖鎖の研究は再来ブームとなり始めたのです

■同じく2002年に、総理官邸での閣僚の報告会議の「糖鎖」の報告書がありました”最近の科学技術の動向について”副題は”ポストゲノムでにわかに注目される糖鎖研究”

報告ファイル

【補完栄養療法の博士が分かりやすく書かれた本の中で・・・・】
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2007年に補完栄養療法の世界有数の一人ニュージェント博士が「いのちの鎖」という本を書かれています!その第2章に人が健康でいるために、細胞と細胞の会話=コミュニケーションが、いかに重要か!説明しています。このことは、一般の概念としては、決して興味を引くものではないかも知れません?
いのちの鎖 しかしあなたの健康を維持するための基本ともいえる大切なことなのです!ニュージェント博士が「いのちの鎖」の中で糖鎖という言葉を初めて聞かれたという方でも、良く理解できるように、また分かりやすく解説してくれていますので、2009年の更新で一部抜粋で書き込みしました
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血流のなかには、あなたを防御する“軍隊”があり、侵入した敵があなたを傷つけないように防御しています。この軍隊は一般的に白血球と呼ばれるもので成り立っています。【その働きを動画アニメで!】←クリック

■【体内の重要なタンパク質すべてに「糖鎖」が付いているのですから、白血球もタンパク質!すべてに「糖鎖」が付いていることと、目印というからには提示するものが当然なくてはならない、ですから目印とは「糖鎖」だということが近年分かってきたことです・・・・・情報や本舗】


ここでは、免疫系のはたらきに決定的な意味をもつリンパ球として知られる細胞(T細胞とB細胞)についてお話しましょう。T細胞は戦う兵士、すなわち戦闘兵です。細菌やウイルスや毒素によって引き起こされる病気に対抗します。この細胞は免疫系の他の部分にもはたらきます。

B細胞は侵入者を中和したり、免疫系の工作員が侵入者を破壊できるよう、目印の役目をする抗体を作ります。いわば偵察兵です。T細胞の任務は、血流のなかの好ましくないもの、健康によくないものを攻撃することです。たとえば体内に侵入または発生した細菌やウイルスなどです。

偵察役のB細胞は、お互いに“会話”が成り立つときだけその任務を遂行できますが、そのためには細胞が糖鎖形成(十分に糖が付加)されていなければなりません。
偵察役のB細胞が十分に糖を付加されていれば、敵を認識してこれに目印をつけることができます。そのあとで、かれらからの指示を待っているT細胞の本部(リンパ腺)に信号を送ります。これが糖鎖形成を前提とする「細胞間コミュニケーション」といわれるものです。

もしこれら細胞のすべてが十分に糖鎖形成されていれば、免疫系の本部であるリンパ腺は戦闘役のT細胞に的確な指令を送ることができます。戦闘兵たちは、偵察役のB細胞がつけた目印をもつ細胞を探し出して破壊するために、免疫系の本部から出動します。

このとき、偵察役のB細胞に完全な糖タンパク質が備わっていなければ、味方の細胞と敵の細胞を正しく見分けることができません。偵察役のB細胞は間違って健康な細胞に×印をつけてしまったりするかもしれません。このとき、戦闘兵のT細胞はただ命令に従うだけですから、目印のついた健康な細胞のところに出向き、攻撃を仕掛けて破壊してしまいます。

これが細胞間の連絡ミスから始まる、自分の免疫系が自分自身を攻撃してしまうことで起きる自己免疫疾患の図式です。30年前、自己免疫疾患と分類された疾患はわずか4つでしたが、いまでは80もあります!

人類は過去30年において、確実に衰えているのです。免疫系には他の工作員もいます。もし偵察役のB細胞に完全な糖タンパク質が付加されていなければ、危険な細胞を認識できずに、目印をつけ損うかもしれません。すると戦闘兵士のT細胞は何もせず、敵の細胞の攻撃を許してしまうことになります。


Posted by morrich at 15:07│Comments(0)TrackBack(0)

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