【今日の論語】
子曰く、富にして求むべくんば、執鞭(しつべん)の士と雖も、吾亦(また)これを為さん。如し(もし)求むべからずんば、吾が好むところに従わん。

【現代語訳】
孔子「めっちゃ儲かるんだったら、社畜だろうが何だろうがやったるけど、そんなに儲からないんだったらもう家でニートしてた方が良くない??」

【解説】
何のために働くのか、という働き方とお金の問題について孔子が示唆を示してくれる良い文章です。

 物があふれる現代において従来の富と貧困への捉え方は大きく変わりつつあります。例えば昔の時代、手袋が欲しいと思ったら、貧しい家庭では我慢をするか毛糸を買ってきて夜なべでもしてつくるくらいしかありませんでしたが、今は100円ショップに行けば手袋が買えてしまいます。

年収100万円にも満たない家庭が100均で買った100円の手袋と、年収1000万円の家庭が買った1000円の手袋では幸福度は10倍違うでしょうか? 多少の違いはあるにせよ、ほとんど変わらないと思います。

これは、物に限ったことではありません。嗜好においても同じです。例えばインターネットというものに関しては、もはや金銭的な収入の差がインターネット上の楽しみを変えることはなくなりました。年収1000万も年収100万も同じYouTubeやニコニコ動画を見て、同じGoogleやFacebookを使ってやってることは同じです。

このような時代においてはむしろ高給と引き換えに毎日、1時間かけて会社に通って、8時間働いて、4時間サービス残業して、1時間上司や同僚の愚痴に付き合ってまた1時間かけて帰って、あとは飯・風呂・寝る。そしてこれを40年続けるような人生を送っている人たちの方がかえって罰ゲームでもやらされてるようなかわいそうな人なのではないかと思えてしまいます。
孔子が、じゃニートでよくね? というのももっともです。
現代の貧困は金銭的なゆとりよりも、精神的なゆとりがない方が貧しい人生となっていく時代なんだと思います。