2007年03月20日

訃報 鴨志田 穣(戦場カメラマン・西原さんの元旦那)

 私が最も尊敬する漫画家、西原理恵子。
 その元旦那である鴨ちゃんが、本日亡くなりました。

若くしてインドに行き、人生観は変わらず、ヘロイン中毒になる
 ↓
カメラマンになりたくて、バンコクに渡るも、初日にインチキ賭博でカメラと全財産を巻き上げられ帰国
 ↓
バイトで金を貯めて、またカメラを買って、バンコクへ
 ↓
戦場カメラマンの橋田信介さん(「イラクの中心でバカと叫ぶ」の人)に拾われ、「ビデオカメラマン」として戦場に連れて行かれる
 ↓
ポルポト派の捕虜となり、新聞に載る(この事件で初めてフリーライターとして世間に名前が出る)
 ↓
その後各地の戦場を転々。極限のストレスから強度のアル中になる
  ↓
仕事がない時は、バンコクの典型的なダメ日本人となる
  ↓
アルコール断ち兼、ミャンマーのビザか簡単にとれる で、仏門に入る
  ↓
ふとしたきっかけで行ったブラジルのジャングル取材で、運命の人西原さんと出会う
  ↓
電撃結婚。一男一女をもうける
  ↓
西原さんが「毎日かあさん」というほのぼの子育て漫画を始めたとたんに離婚。
原因は、酒
  ↓
アル中の精神病院と、肝臓の内科病院の入退院を繰り返す


 んー。。。一行ずつまとめて書いているのですが、それでも、濃ゆすぎる人生です。
 この一行一行のなかで、何度も射殺されそうになったり、自殺しそうになったり、病死しそうになっているのですから、壮絶すぎる人生と言えます。

 そして、アル中の精神病院レポートとも言える私小説
「酔いがさめたら、うちに帰ろう」の最後で、こんな事を話します。

「俺、癌だって。持って一年だって」

 壮絶すぎる人生。

 この話と時を同じくして、西原さんは、「いけちゃんとぼく」という絵本を描きます。

「いけちゃん」というおばけが、「ぼく」のところにやってくるお話。
 最後にいけちゃんはこんなことを言います。

「さよなら。わたし、あなたの最後の恋人だったの。
  わたしたち、とてもみじかい恋をしたの。
  ただ
  あんまりにも短い恋だったから
  わたし、もういちどあなたにあいにきたの。」

 きっと、「ぼく」を、鴨ちゃんと、自分の息子にオーバーラップさせて、
 この日がくるのを覚悟していたのでしょう。

 壮絶すぎる人生の果てに、何を残したのか。
 残された人達は、いったい何を思っているのか。


 今、「いけちゃんとぼく」を読み返して、気が付きました。
 この本の中には、「死んでしまうこと」が詰まっています。

「死んだ けしき をみて 思い出した
 ぼくは 自分で ちゃんときめて うまれて
 自分で ちゃんときめて 死んでいる。
 何回も 何回も たのしんでいる。」

 たぶん、西原さんも、鴨ちゃんも、大丈夫なんだと思う。

 

西原さんと鴨ちゃんを知らない方へ
 気になったら、この漫画を読んでみてください。

離婚に関する一コマ
http://www.toriatama.net/r40.htm

復縁に関する一コマ
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d213637.jpg

 もちっと気になったら、この本を読んでみてください。



mota2005 at 22:29コメント(4)トラックバック(0) この記事をクリップ!

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コメント一覧

1. Posted by まうまう   2007年03月21日 10:17
知らなかった。
いろんなところでボロボロなのは知ってたけどガンだったのか。
残念です。
いけちゃんとぼくは読んだことないなぁ。
2. Posted by もりぞお   2007年03月21日 10:24
吐血→入院→退院→酒→吐血→入院・・・
を繰り返して、主治医に
「次帰ってきたら、死にますよ」
と言われながら、10回も帰ってきたのですから、もう、しようがないです。。
ガンも、アルコールによる免疫力低下がもたらしたようなもんだし。

「いけちゃんとぼく」
は、男の子を持った貴女が読んだら、「ぼくんち」よりも泣けるかもしれません。
今すぐ、読むべし。
3. Posted by あゆみん   2007年03月21日 16:26
鴨志田さんって、もりぞおさんから借りたインドの本の「カモちゃん」よね?
そっか〜、亡くなったんだ。。。
あの本の中のカモちゃんって、相当クレイジーだけど妙に達観してるところがあると思ったら、そんなに壮絶な人生を送っていたのね。。。
心からお悔やみ申し上げます。

「太く短い人生」と「細く長い人生」、どちらが幸せなのかまだわかりません。
なので、とりあえず私は「太く長い人生」を目指します。
4. Posted by もりぞお   2007年03月21日 19:21
そう。その、異常に喧嘩っ早い兵隊やくざが鴨ちゃんです。
そして、落書きのようなおまけ漫画を書いているのが西原さん。

ちなみに、作者の武蔵丸似のデブ、板谷君も、去年脳出血で倒れて、生死を彷徨いました。

太く長く生きるためには、アルコールとコレステロールは、ほどほどにしなきゃいけませんね。

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