何故死んでしまったの 祥一郎の生きた証

私、けいは2015年12月28日、最愛のパートナーである祥一郎を突然喪いました。 このブログは、彼の「生きた証を残したい。」という生前の希望を綴ったものです。 そして、ゲイの死別という経験を可能な限り見つめて行きます。 #ゲイ  #死別  #孤独

「きのうなに食べた?」が終って。


「きのうなに食べた?」が終わってしまった。


初回から観ていたのだが、概ねハッピーな日常とハッピーエンドで終ったドラマだったけれど、
不思議と自分の境遇と重ねて惨めになることはあまりないドラマだった。

その意味では良いドラマだったのかもしれない。

料理を作るシーンや一緒に食べるシーンが多かったから、(ああ、あんな料理作ったなあ。)
とか、(ああ、あの料理はあいつが喜んでくれたなあ。)とか、自然に感情移入できたからかもしれない。


そう、貧乏だった俺達ふたりは、日々の食事くらいしか楽しみが殆ど無かったから。


付き合ったばかりの頃、ラーメンとチャーハンの美味しい店が有ると祥一郎が言うので、行ってセットを注文してみたらラーメンもチャーハンも一品ずつ注文するものと同じ量が出てきて、(ええ、普通はセットならどっちかが少ないでしょ?こんなに食えるのか?)と思ったけれど、ふたりとも完食して祥一郎なんかお腹が膨れ上がってしまって笑い合ったものだった。


祥一郎が初めて私のボロアパートに来たときだったろうか、奮発してビーフシチューを作ったら、座って踊りながら食べていた。(美味しかったのかな。)とほっこりしたひと時だった。


祥一郎がとても楽しみにしていた「美女と野獣」を観に行った帰りだった。あいつの知っている少々高級な六本木の中華料理店で食べた台湾小皿料理。支払いはあいつが払ってくれた。よっぽどあの日は気分がよかったんだろう。(味は餃子の王将とたいして変らなかったけれど)


最初で最後の一泊旅行になってしまった伊豆への海水浴。
貧乏旅行だったから、宿の料理は海の幸満載のものなんかでは無くて、メインが鯵の塩焼きだった。
それでも二人の初めての旅行だったから、美味しくいただいたものだった。


そうそう、かに道楽もふたりで一度だけ行ったなあ。


浅草の花屋敷の帰りに一緒に食べた、5千円の天ぷら定食も美味しかったなあ。



そして一緒に暮すようになって食べた数々の定番料理。
おでん、肉巻き、手巻き寿司、ラーメン鍋、カラ揚げ、クリスマスや正月のささやかな料理。


今も鮮明に想い出す、ふたりで食べたあのひと時。


私はそれらの想い出をしっかりと胸に抱いて、これからも生きていく。


そしてまた祥一郎に逢ったら、一緒に食べた料理の数々の話をするんだ。


それまで待っててね、祥一郎。


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拙ブログを読んでくださっている方へ。近況報告

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どうも、ブログ更新が滞ってしまって、ご心配して下る方々、ありがとうございます。


私はなんとか生きています。

実は相棒が旅立って以来、私は何かに縋ろうとスピリチャルな世界へ没頭してきたわけなんですが、
それからもう三年が過ぎました。


その世界の勉強はまだ続いています。


そして私は自分の魂の課題、この世でするべきことが段々と分かって来ました。
相棒と何故この世であんな別れ方をしたのかの理由も。



私は、私と同じような悲しい経験をした人達に、少しでも癒しになるようなメッセージを届けるという魂の課題を持っているのだと理解したのです。

そしていずれその課題をライフワークにしていくべく精進する事も。


今はまだ道半ばですが、過酷な本業(介護職)の隙間でなんとか時間を作り、その準備に勤しんでいます。


そしていつか、愛する人との死別を経験した方々、そして私自身も、天国の愛する人が安心して喜んでくれるような生き方のヒントを得られたらと思っています。

いずれは悲しみを乗り越えて与えられた命を全うできるように、皆さまと頑張っていけたらと思っています。


時には感情を吐露し悲しんで涙することもまだまだ有るでしょうし、それも必要な時期があると思います。

でもそれが今後の皆さまと私の人生の糧になるように願ってもいます。


そのようなわけで、このブログの更新も滞りがちになるでしょうが、どうか温かく見守っていただけたら
嬉しく思います。


このブログを閉鎖しようとは思っていません。

このブログの根本は、愛する祥一郎の生きた証を記しておくということですから。
ですからまた、想い出したように更新するかもしれません。

以上、近況報告を兼ねて書かせて頂きました。



どうぞこれからもよろしくお願い致します。


けい。

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老い支度と悲しい習慣



悲しい習慣がついた。


夜眠る時、窓の鍵を外しておく。


私が独り死んでいても、不審に思った誰かがそこから部屋に入れるように。


これもささやかな老い支度のひとつだ。


例えば真夏の盛りに、部屋で孤独死している私を誰も見つけてくれないことを想像するとぞっとする。


そんなことが少しでもないように、小さな抵抗をしているのだ。


まだまだ老い支度は緒についたばかりで、他にやることは多くあるけれど。
少しでも安心して独りで死ねるように、準備を急がなければ。



老い支度とは関係はないが、私にはまだ残っている習慣がある。


外出から帰って来た時、部屋のドアは鍵が掛かっているはずなのについ鍵を開けずにドアを開けようとしてしまう。


そう・・・・あの頃、ちょっとした外出や日中の仕事で帰って来ても、部屋の鍵は掛っていなかった。


祥一郎が部屋に居たから。


私を黙って待っていてくれたから。



そう、部屋の鍵は掛っていない時間が多かったのだ。あの頃・・・・・・・・・。



未だにそんな習慣が私に残っていることは悲しくもあり、でも少し嬉しくもある。


私の心のどこかはまだあの頃のまま時間が止まっているのだと感じ、嬉しくなることがあるのだ。



私の心も身体も祥一郎のことを忘れてはいないと、嬉しくなるのだ。


いや勿論、私は死んでも祥一郎のことを忘れる筈は無いのだけれど。



春。

そんなことを考えていた矢先でも、私は窓を開けて空を見上げる。


あの頃、春の日差しを身体中に浴びようとして目を細めていた祥一郎の姿を想い出しながら。


そして私の悲しみと孤独は、春の風に乗って漂っている。


絶えること無く、いつまでも漂っているのだ。


いつかその悲しみも孤独も終る時が来る事を願いながら、私は春の優しい日差しの空を見上げ続けていた。


もう分かっているのに、分かり過ぎているはずなのに、「・・・・・・・・祥一郎、何処へ行ってしまったの・・・・・・・
早く帰って来ておくれ・・・・・・祥一郎・・・・・・・。」

と呟きながら。


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霊蝶

アゲハ蝶



春の陽が降り注ぐ先日のオフの日、悲しみや孤独を捨てに来るいつもの荒川の河川敷に座っていた。


世の中は10連休。
河川敷はバーベキューを楽しむ人でごったがえし、土手を徒歩や自転車で散策する人々で賑わっていた。


10連休など関係の無い私はそんな喧騒から距離をおこうと、少し離れた中州のような場所でひとり座っていた。



すると一羽のアゲハ蝶が私の傍を舞いだした。


パタパタと羽ばたきの音がするくらい近くで私の周囲を飛び回り、しばらくしてから飛び去って行った。


スピリチュアルを少しでも齧ったことがある人なら理解できるだろう。

あのアゲハ蝶は霊蝶だ。



私の心にはっきりと祥一郎からのメッセージが伝わってきた。



「おっちゃん、元気出して。うちはいつも傍におるで。それを忘れんといてな。」


私はしっかりとそのメッセージを受け取り、河川敷を後にした。


ありがとう、祥一郎。


メッセージ受け取ったよ。


おっちゃんは物質的なこの世のものに制約されて、なかなかお前の気持ちを受け取ることがまだできないでいるけど、もっともっと勉強して霊的感性を上げる努力するからね。


それがいつになるかわからないけど、お前も応援しておくれ。


そしていつかお互い電話するよりもはっきりと気持ちが通じ合えばいいなあ。


ねえ祥一郎。


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誕生日、病とともに



仕事から遅く帰って来て、ふと気付いた。


嗚呼、明日はまたひとつ歳をとるのだなあと。


ぎりぎりになって自分の誕生日に気付くなんて・・・・・・・まあ無理も無い。


それだけ飽きるほど歳を重ねたということだ。実際の年月よりも遥かに。


祥一郎が旅立って、もう四つも歳をとった。


何度か書いているが、よくここまで生きてきたと思う。


もうこれ以上辛く悲しい出来事は起きようがない祥一郎の死という災厄を経験して、もがきにもがきながらよく生きてこれたと思う。


その意味では私は、この未曽有の不幸な出来事に耐えてきたのだろう。


心は血塗れで、身体も軋ませながら。


愛する人の死に耐えられる方がこの世に残される・・・・・そんな能天気なことではないだろうけど。


おりしも数日前から左腕全体が痛みと痺れに襲われ、仕事を休んでいた。
受診したところ首の頸椎がヘルニアだと診断された。
首から左腕にまで通っている神経がヘルニアによって圧迫され、それが原因の痛みと痺れだそうだ。


加齢とともによく起こる症状だという。


取り敢えず痛み止めの薬をもらって様子をみている。症状が酷くなれば手術が必要となるらしい。


去年の急性肝炎に続き、またもや厄介な病気になってしまった。


そんな中迎えるたった独りの誕生日。


勿論誰に会うわけでも無く、なんの予定も無い。


きっとまたあの店で酒を煽り、カラオケをがなりたてるだけだろう。


お金の無い祥一郎が精一杯の気持ちとしてくれた、煙草や手袋などの誕生日プレゼントを想い出しながら。


ささやかな料理とケーキを用意して、ふたりだけで祝ったあの日のことを想い出しながら。


なあ祥一郎。


おっちゃんまた厄介な病気になっちゃったよ。


本当にもう歳だね。


お前が旅立ってから心も身体もガクンと衰えた。そんな病気になっても仕方が無いのかもね。


いっそのこと命に関わるような大病でも罹ればいいのにとも思ったけれど、でも、まだおっちゃんは生きるんだろうね。


心身や精神からガタピシ音をたてながら。


ねえ、祥一郎。


せめて今夜は夢に出て来てくれて、長い時間を一緒に過ごしたいなあ。

そしてそれを覚えて朝、目覚めたいなあ。


今のおっちゃんには、それが最高の誕生日プレゼントだよ。


それを期待して、またひとつ歳をとることにするよ。


そう、お前の居る世界にまた少し近づくんだ。


ねえ、祥一郎・・・・・・・・・・・・・。


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