何故死んでしまったの 祥一郎の生きた証

私、けいは2015年12月28日、最愛のパートナーである祥一郎を突然喪いました。 このブログは、彼の「生きた証を残したい。」という生前の希望を綴ったものです。 そして、ゲイの死別という経験を可能な限り見つめて行きます。 #ゲイ  #死別  #孤独

2018年03月

三度目の桜

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三度目の桜・・・・・・・・・・・


祥一郎が旅立って、三度目の桜の季節がやってきた・・・・・・・・・。


一度目は満開の桜をとても見る勇気が無くて、恨めしく俯いて歩いていた。


二度目の桜は、ちらと目の端に入る花びらを見られるようになった。


さて今年の桜はどうだろう・・・・・・・・・。


もう満開になった東京の桜。


何かが変っただろうか。


何も変らないような気もするし、少しは前進したような気もする。


それでも・・・・・・・・・・・桜が咲こうが散ろうが素直に綺麗だなあと思えたあの頃には戻れない。


駄目もとで祥一郎に、「ねえ、たまには花見でもしようよ。」と話しかけることももうできない。


私はひとりで眺める桜に馴れなければならないのだろう。


それが当たり前に思えるようにならなければならないのだろう。




ソメイヨシノの寿命は60年ほどだという。


それほども生きられなかった祥一郎。


私はあと二年ほどで60歳になる。


その時私はまだ(・・・・・・もう沢山だ・・・・・・もうこの世は卒業したい・・・・・)と思っているのだろうか。


それとも何か寄り添うものを見つけて、もう少し生きていたいと思うのだろうか。


祥一郎・・・・・・・・・・


おっちゃんの人生はまだ続くみたいだなあ・・・・・・・・・。


お前はこの世には居ないのにねえ・・・・・・・・・・。


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遊ぶ子供達と卒業式



いつも祥一郎が居た公園で、遊ぶ子供達をぼーっと見つめる。


(・・・・・・・・・・嗚呼、あんな頃に戻って、もう一度やり直したいなあ。そしてまた祥一郎と出逢って、
今度こそは・・・・・・・・・・・・・)


まだまだ真っ白な未来を持った子供達が、妬ましく羨ましい。


もうこの世での未来が終ってしまった祥一郎の写真と、その隣にはもう夢も希望も持てずに、残りの未来が早く終ってしまわないかと望んでいる壮年の男。


子供達とのあまりにくっきり分かれたコントラストに目眩がする。


私はその目眩を払拭しようと、咲き始めた桜の木の下に佇む。


少しは生の喜びを分けてくれはしまいかと。


そんな事を想いつつ、(これではいけない・・・・・いつか・・・いつかこの逆境を乗り越えて、この悲しみ孤独を乗り越えて、残りの人生を笑って過ごす私を想像しなければ・・・・・祥一郎を感じながら笑顔で生きている自分を想像しなければ・・・・・・・・・・・)

頭を振って、負の感情を消し去ろうとする。


公園の隣りの小学校はきょうが卒業式らしい。


私も・・・・・・・・・いつか近い内に、ケリをつけなければなあ。


ねえ祥一郎・・・・・・・・・・・・・・・・・。


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ドラマ「弟の夫」を観て



ご存知の方も多いと思うが、「弟の夫」というゲイを題材にした漫画がある。


今回NHKがこの作品をドラマ化して、それを観た。


内容としてはざっくり言うと、双子の兄弟の弟がゲイでカナダ人と同性婚をし、やがて亡くなる。
そのカナダ人がパートナーである弟の日本の実家を訪れ、ヘテロである兄と過ごし、家族とはセクシャリティとは何かという問題提起をしたドラマだ。

原作の漫画は全部読んだが、ドラマとはいえ映像を見せられると要所要所で身につまされる場面が有って、何度か泣いてしまった。


特にカナダ人が、パートナーだった弟をあまりに偲ばせる兄に抱きついて「・・・・・なんで死んだ・・・・なんで死んだんだ・・・・・・・」と泣き崩れるシーンは、私にはできなかったことなので何とも複雑な心持になり、想い返して寝床で大泣きしてしまった。


どうしても我が身の境遇と比較してしまい、自分の周囲にこんな人達が居たなら私の心の変遷はどうなっていただろう・・・と考えてしまうのだ。


私は亡き祥一郎の家族と、じっくり祥一郎のことについて語り合う術を持たない。


申し出はしたが、やんわり断わられてしまった。無理強いなどできないのだ。


想像してみる。


祥一郎の父や弟は、当然知っているであろう私と祥一郎の関係についてどう思っているのだろうかと。


このドラマの主人公である兄のように、葛藤し受け入れ方を模索し、少しでも思いを馳せてくれたのだろうかと。


祥一郎が亡くなった事で必要に迫られカミングアウトした私の兄は、私のことをどう思っているのだろうかと。




それらのことについて、いつか腹を割って話をすることがあるだろうか。


それともそんな機会は訪れず、自分の胸にしまったまま私は死んでゆくのだろうか。


出来得るならば・・・・・・・・そんな機会が訪れることを私は望んでいる。
そんな気持ちが頭をもたげつつある。


自分の中に蟠ったモヤモヤしたものに決着をつけたい・・・・・・・そのような願いが大きくなりつつあるのかもしれない。


一人のゲイとして、色々考えされられるドラマではあった。


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心のささくれに立ち向かえるのだろうか



私は祥一郎のことだけを思っていたい。


それは悲しみに沈んでいる時も、それほど落ち込んでいないときでも・・・・・・


私は祥一郎のことだけを静かに、時に激しく悲しく、時に冷静に思っていたいのだ。


しかし・・・・・・・・・


現実はそれを許してはくれない。


生きる為だけに働いている職場において、日常の細々とした出来事の中で、様々な軋轢やトラブルに見舞われる。

それは生きている以上仕方のないことかもしれない。


しかし私はもうこれ以上、小さな心のささくれを起す出来事は沢山なのだ。


極限までデリケートになってしまった心が、それに耐えられないのだ。


それでも現実は私にそれを押しつける。


私が自覚する現状では、自分はそれに立ち向かえない。


どうしたらいいのだろう・・・・・・・・。


霊界は私に言った。


(貴方の人生の課題とは・・・・・・・・・・荒れ狂う海の中でも、吹き荒ぶ嵐の中でも、自分の力でそれを乗り越えていく、乗り越えていけるということです。)と。


それを信じるしかないのかもしれない。


そうであってほしい・・・・・・・・・・今は自分の力を過小評価しているだけなのだと、私自身はもっと逞しいのだと、
信じてみたい・・・・・・。


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優しい弁当屋

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このブログに書くような内容では無いかもしれないが、忘れないように記しておこうと思う。

先日のオフの日。

私はいつものようにあても無く、近くの繁華街を彷徨っていた。


自炊した方がいいとは思いつつも、どうしてもキッチンに立つ気力もなく、
独りきりの部屋にも居たくもなくて、飽き飽きした街を彷徨っていた。


しかしそうこうしている内に夜の帳が下り、いつまでもそうしているわけにもいかず、
ごくたまに利用する弁当屋で何か買って帰ろうと決めた。


そしてその店に行き幕の内弁当を受け取る時、あろうことか財布を忘れたのに気付いた。


その弁当屋から部屋まで自転車で10分くらいであり、一度戻って財布も取りに行ってくると
店のおばさんに告げた。

私の本心としてはかなりめんどくさいのでキャンセルして帰ろうかとも思ったが、
弁当はもう出来上がっており、そうもいかない。


ところがその時おばさんは、

「ええ?せっかく作ったのに。冷めちゃうわよ。いいから持って行って。覚えておくから。」

そして奥で調理していた店主らしきおじさんも、

「うんうん、お金は今度でいいから持って行って。」

と言うのだ。


私は一瞬絶句し、思わずホロリと涙が出そうになり、少々恥ずかしかったがその好意に甘えることにした。

歳老いた夫婦らしきおじさんとおばさんがふたりで切り盛りしている、小さな弁当屋。
勝手な想像だが、(長年連れ添って助け合って生きてきたのかなあ、私と祥一郎にもこんな人生があったらなあ。)と思わせるような、どこにでも有る小さな弁当屋。

その弁当屋にはたまに行くが、顔を覚えられるほどは通っておらず、どこの誰かも知らない人間の
連絡先も名前も素性も何も聞かず、お金は今度でいいから持って行けと。


こんなことがあるのか・・・・・・・・。


実は私はその時職場での人間関係にかなりムシャクシャしており、心は強烈にささくれ立っていた。

そんな時に触れた、全くの赤の他人の好意というか温かさ。


本当に久しぶりに、心がほっこりした出来事だった。


その時些か我田引水かもしれないが私は思った。

心が弱っている私に祥一郎がくれた贈り物なのかもしれないと。

「おっちゃん、この世もまだまだ捨てたもんやないで。」と祥一郎は私に思わせたかったのだろうか。


近日中に必ずお金を払いに行こう、その時は何か菓子折りでも持って行こう。

そして今後もっとあの弁当屋を利用しよう、あの優しいおじさんとおばさんと世間話でも
できるくらい親しくなろう・・・・・・そう思わせた出来事。


菓子折りは何がいいかなあ・・・・

ねえ、祥一郎・・・・・・・何がいいかなあ・・・・・・・・。


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