BlogPaint


祥一郎と一緒に暮らし始めて5~6年が経った頃だったろうか。


その頃私達は大阪に住んでいた。


貧乏だったので、休みの日に何処かへふたりで連れ立って行くことも無く、殆ど部屋で過ごしていた。


そんなある日、祥一郎がプレイステーションを友人から貰ってきた。


私はそれまでテレビゲームなど全く興味が無かったのだが、祥一郎が楽しそうにやっているのを見て、
試しにやってみたらこれが面白いこと。


食わず嫌いはいけない、私もどっぷりとはまってしまった。


以来時間が有ればふたりでゲーム機を取り合いして遊んだものだ。
ゲーム機を巡って喧嘩までする始末。



バイオハザードシリーズや、ドラゴンクエスト、その他諸々日本橋に何度ゲームソフトを買いに行ったことか。


日常のふたりの会話も、あそこでアイテムが取れるだの、あのボスキャラとはこうやって闘うだの、メモリーカードがどうだの、テレビゲームの話一色になった時期もあった。


しかしいずれそれも飽きがきて、いつのまにかプレイステーションは埃を被るようになった。


東京にふたりで戻ってきた頃には、祥一郎はインターネットに夢中になり、私は仕事で疲れきってゴロゴロするのが休日の風景になった。


そして祥一郎はこの世から旅立った。


ある日、テレビキャビネットにしまい込んだプレイステーションをみつけ、昔ふたりで夢中になったゲームソフトもあったので、久しぶりにやってみようと電源を入れてみたが、もう動くことは無かった。


そして先日、私は急に思い立って秋葉原に行き、中古のプレイステーション2を購入した。


そして懐かしいゲームをまた始めたのだ。


あの頃ふたりで楽しく遊んだゲームの数々。


私は時間を巻き戻すようにゲームに夢中になった。


ゲームをしている時だけは、あの頃に戻っているような気がするのだ。



たった独りになってしまったけれど。

いや、祥一郎はきっと傍で見ていて、一緒になって楽しんでいると信じて。


なあ、祥一郎。


↓祥一郎の供養の為によろしくお願いします。
にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ


死別 ブログランキングへ