何故死んでしまったの 祥一郎の生きた証

私、けいは2015年12月28日、最愛のパートナーである祥一郎を突然喪いました。 このブログは、彼の「生きた証を残したい。」という生前の希望を綴ったものです。 そして、ゲイの死別という経験を可能な限り見つめて行きます。 #ゲイ  #死別  #孤独

孤独

誕生日、病とともに



仕事から遅く帰って来て、ふと気付いた。


嗚呼、明日はまたひとつ歳をとるのだなあと。


ぎりぎりになって自分の誕生日に気付くなんて・・・・・・・まあ無理も無い。


それだけ飽きるほど歳を重ねたということだ。実際の年月よりも遥かに。


祥一郎が旅立って、もう四つも歳をとった。


何度か書いているが、よくここまで生きてきたと思う。


もうこれ以上辛く悲しい出来事は起きようがない祥一郎の死という災厄を経験して、もがきにもがきながらよく生きてこれたと思う。


その意味では私は、この未曽有の不幸な出来事に耐えてきたのだろう。


心は血塗れで、身体も軋ませながら。


愛する人の死に耐えられる方がこの世に残される・・・・・そんな能天気なことではないだろうけど。


おりしも数日前から左腕全体が痛みと痺れに襲われ、仕事を休んでいた。
受診したところ首の頸椎がヘルニアだと診断された。
首から左腕にまで通っている神経がヘルニアによって圧迫され、それが原因の痛みと痺れだそうだ。


加齢とともによく起こる症状だという。


取り敢えず痛み止めの薬をもらって様子をみている。症状が酷くなれば手術が必要となるらしい。


去年の急性肝炎に続き、またもや厄介な病気になってしまった。


そんな中迎えるたった独りの誕生日。


勿論誰に会うわけでも無く、なんの予定も無い。


きっとまたあの店で酒を煽り、カラオケをがなりたてるだけだろう。


お金の無い祥一郎が精一杯の気持ちとしてくれた、煙草や手袋などの誕生日プレゼントを想い出しながら。


ささやかな料理とケーキを用意して、ふたりだけで祝ったあの日のことを想い出しながら。


なあ祥一郎。


おっちゃんまた厄介な病気になっちゃったよ。


本当にもう歳だね。


お前が旅立ってから心も身体もガクンと衰えた。そんな病気になっても仕方が無いのかもね。


いっそのこと命に関わるような大病でも罹ればいいのにとも思ったけれど、でも、まだおっちゃんは生きるんだろうね。


心身や精神からガタピシ音をたてながら。


ねえ、祥一郎。


せめて今夜は夢に出て来てくれて、長い時間を一緒に過ごしたいなあ。

そしてそれを覚えて朝、目覚めたいなあ。


今のおっちゃんには、それが最高の誕生日プレゼントだよ。


それを期待して、またひとつ歳をとることにするよ。


そう、お前の居る世界にまた少し近づくんだ。


ねえ、祥一郎・・・・・・・・・・・・・。


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まだ心がざわつく桜



年末年始に続いて、また人々が浮かれ騒ぐ季節がやってきた。


祥一郎がよく日向ぼっこをしていたあの公園も、格段に家族連れが増えてきた。


桜の樹の下で、皆思い思いに楽しんでいる。



そしてその光景を遠くから恨めしそうに眺めている私。


どうやら今年も駄目なようだ。
やっぱりこの季節をまだ心穏やかに過ごせない。



祥一郎が旅立ってから、四度目の桜。


楽しそうな人達を見ていると、「俺にも家族が居たんだぞ!たった一人だけど、とても大事な家族が居たんだぞ!」と叫びたくなる。



しかしそんなことができるわけも無く、そして私は何の予定も無くあても無く、夜の街を彷徨う事になる。


そして酒に逃げて、夢の中へ逃げて行くのだろう。

今夜も。



なあ祥一郎・・・・・・・・・・・・・・

おっちゃん今年も寂しいよ・・・・・・・・・・・。


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せつないほど広い部屋



祥一郎とふたりで暮らした2Kの部屋。


あの頃は狭くて、お互いのスペースは重なっていた。


祥一郎が旅立って三年余りが経った。


今この部屋に居ると、空間がとてつもなく広いような感覚になる。


居間から見える台所がとても遠いような、そんな錯覚にも襲われる。



この小さな部屋でふたりの人間が生活し、プライベートも喜怒哀楽も重なり合って暮らして来た。


改めて人ひとりの存在感、気配や温もり、感情というものはとても大きなものだったのだなと思い知る。



あの頃手の届く場所に、気配や体温を感じることのできる近さに祥一郎は居てくれた。



それがどんなに私の心身を守り、和ませ、安心させてくれたか、私はずっと思い知っている。



私はこんなにも祥一郎に依存していたのだ。


それが悪いとは思わない。


それが愛する人と寄り添うということだ。家族というものだ。


そして私はまた新たなものを見つけ出さねばならない。


違う世界へ行った祥一郎との絆、それを更に太く強くせねばならないのだ。


その為に私は孤独や悲しみと闘い続ける。


いつかそれが光に変ることを信じて。


ねえ、祥一郎・・・・・・・・・・。



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祥一郎・・・・おっちゃんにはお前しか居らんねんで。



「・・・・うちにはおっちゃんしかおらんねんで・・・・・おっちゃんしか・・。」

祥一郎、お前が一大決心をして、東京暮らしを引き払って、おっちゃんと一緒に大阪についてきて
暫く経ったときに言ったよね。



そう、あの時本当にお前には私しか居なかった。
それは分かっていた筈なんだ。私にも。


それなのに私は昔の友人知人と遊び呆けて、お前をほったらかしにしていた。

見知らぬ土地にやって来て、心細かったお前をほったらかしにしていたんだ。


ほどなくして、「うち、もう東京へ帰る。」と、ホームシックにかかったお前がそう言ったのも当然と言えば
当然だったんだ。


結局お前は、東京へは戻らなかったけれど。


あの時、私はもっとお前を連れ歩いて、何処へでも連れ歩いて誰でもいいから紹介して、お前を早く見知らぬ土地に馴れさせるべきだったんだ。



お前はどんなに心細かっただろう。


お前はどんなに寂しかっただろう。



因果応報・・・・・・・・・・・・


そして私は今こう思っている。

「・・・・・・祥一郎、おっちゃんにはお前しかおらんねんで・・・・・・・お前しかおらんかったんやで。」と。


あの時のお前の寂しさ心細さを一考だにしなかった私は、今こうしてきっと死ぬまで続くであろう寂しさと心細さに喘いでいるのさ。


なあ祥一郎・・・・・これくらいは当然だよね。
おっちゃんが悪かったんだもの。



お前の着ていた服を抱きしめて毎夜毎夜泣くくらい、当然の報いだよね。


ねえ祥一郎・・・・・・・・・・。


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誰も使わない蒲団



祥一郎と並んで寝ている夢を見た。


最初は離れて寝ていたのだが、私が照れくさそうに「ねえ、たまには一緒に寝ない?」
と言うと、祥一郎も照れくさそうに隣りに寝てくれた。


出逢った頃のように、恋が燃えあがっていた頃のように、祥一郎と私は寄り添って寝ていた。


祥一郎の病気の事はなんとなく知っていたような気がする。
私はそれを癒そうとしていたのだろう。



そして現実。
今私のベッドの横には、三年前に新しく買った蒲団がたたまれてある。

新しく迎える年に祥一郎がこの蒲団で眠れるようにと。


しかしその蒲団はあれから誰も使ってはいない。


ときおり天気の良い日に虫干しはするが、それも虚しく誰も使うことは無いのだ。


物にはそれを使用した人の想いが入るという。


この蒲団には誰の想いもこもることもなく、無機質な繊維の塊のままいずれ捨ててしまうことになるのだろうか。



祥一郎の為に買った蒲団。


私は今夜もそのたたんだ蒲団を眺めつつ、祥一郎の寝姿を想い出して眠りにつく。
背は低いのにいやに広い背中、くりくりに刈った頭、大きなイビキ、そんなあいつの寝姿を想い出しながら。


そして、夢でもいいからあいつと寄り添って眠れるようにと願いながら。



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