2010年06月
2010年06月28日
ネット選挙と公職選挙法
これまでの公職選挙法で禁じられていた、インターネットを介しての選挙活動を認める、いわゆる「ネット解禁法案」が今回の参議院通常選挙から適用される予定だったからです。しかしそれも鳩山氏の辞任によって国会は混乱、結局この法案は廃案となってしまいました。
そもそもなぜインターネットを使って選挙活動をしてはいけないのでしょうか?その根拠は公職選挙法(いわゆる公選法)第142条第1項で禁止されている「文書図画の頒布」にあたると解釈されているからです。これによって選挙活動はおろか、自身のホームページを更新することさえ禁止すると解釈されているのです。
選挙期間中に使える広報物は細かく管理されていて、一枚一枚証紙を貼り付けたビラの枚数まで決められており、もちろん証紙を貼っていないビラは使えません。このように各候補者が使える広報手段を統一することで、公平を保とうという発想だと思いますが、インターネットを「文書図画の頒布」とくくってしまうのは、時代錯誤と言わざるを得ません。
この公職選挙法、続く143条をみると選挙に使ってもOKな「文書図画」が書いてあります。なんとそこには「提灯(ちょうちん)」の文字が!そうです。大岡越前などで登場する「御用」と書いてあるあの「照明器具」です。どうやらコレに候補者の名前などを書き事務所に設置し、暗くなっても誰の事務所か分かるようにする・・・。もはや悪ふざけの世界です。
スマートフォンが爆発的な普及を見せ、今後ネット利用はますます身近なものになっていくでしょう。古くても良いものは残す。時代にそぐわないものはきっぱり変える。こういう意識をみんなで共有することで、こんなヘンテコな法律は修正されていくでしょう。
2010年06月21日
父の日
私とは対照的に「そういうこと」をおろそかにしない家内を見ていて影響されたのか、あるいは何らかの心境の変化があったのか。自分でも良く分かりませんが、何年か前から父の日や母の日にちゃんと「感謝の気持ち」を伝えるようになりました。
そこで問題になってくるのが、ささやかな「贈物」です。皆さんはどうされていますか?普段一緒に生活しているわけではないので、何を欲しがっているか、日々どのような日用品を使っているのか全く分かりません。服や足のサイズも分からないし、聞くのも何だか恥ずかしい。・・・いろいろ考えた結果、「自分がいいと思う物」を贈ることにしました。
例えば電子辞書や鼻毛カッター!感動したDVDなどです。ちなみに今年はコンパクトツール(小さなハサミや爪やすりが一つになっているキーホルダー)にしました。いずれも自分が使っていて「コレはいい!」と思ったものです。時には万歩計や血圧計などの「ド定番」も織りまぜながら、なんとか毎年感謝の気持ちを伝えています。
もちろんプレゼントを贈ることだけが、感謝の気持ちを伝える手段ではありませんが、親やご先祖様を大切にし、敬う心を忘れずに日々を送るという「当たり前のこと」をこれからも続けていきたいと思います。
2010年06月17日
映画の感想がない!
※HPの「月間コラム」を更新しました。
林幹人です。このブログもスタートから2ヶ月半が経過しました。そしてふと気がついたのです。映画の感想が一つもない!と。ブログの説明でその時々の思いと、鑑賞した映画の感想などを綴っていくと書いているのにコレはマズイ。ということで、今回はまず私と映画の関係についてです。
私は映画を観るのが大好きです。プロフィールにも「映画鑑賞」を趣味の一つに入れていますし、英語を勉強した動機の中で「字幕なしで映画を観たい」というのがかなりのウエイトを占めていました。両親に聞くところによると、相当小さな頃(小学校入学前)から好きで、テレビで放送する映画は全て放送日を覚えていて、眠い目をこすりながら観ていたそうです。
小学校に入ってからも変わっていて、毎週日曜日には必ず一人で映画館に行っていました。私が高校生まで過ごした銚子市には映画館が4館もあって(本当はもう一館ありましたが成人向けでしたので除外・・・)、しかも当時はほとんどが2本立てでしたので、幅広いジャンルをまんべんなく相当たくさん鑑賞しました。
「一人で」という所にこだわりがあって、親と行くことはあっても友達と行くことは本当に数えるくらいしかありませんでした。理由は「マナーが悪いから」。当時小学校3年にもなれば、誰でも「友達と」自転車でドラえもんやガンダムなどを観に行くのが普通でした。が、その場合だいたいみんなスナック菓子やら煎餅を食べながら、中には話しかけてくる友達もいたりして、とても映画に集中出来ないのです。きっと「そういう」のが好きな人もいると思いますが、私は映画の世界に没入するタイプなので、友達とは行かないことにしていました。
そのまま大人になっていたらかなりの高確率で「映画関係者」になっていたと思いますが、中学校で部活の「バスケ」が人生の中心になり、映画とは一定の「距離」が出来てしまいました。その後はいわゆる「普通」の映画好きとしてたまに映画館、たまにビデオやDVDという鑑賞スタイルで今に至っています。残念ながら議員になってからは劇場・DVD合わせても月1本か2本位しか鑑賞出来ていませんが、時間の使い方を工夫してもう少し増やしたいと思っています。
次回以降は(いよいよ)観た映画の感想なども交えていこうと思います。改めまして、今後ともよろしくお願いいたします。
2010年06月14日
自分で出来ることから
私はこれまで議会での質問で、多くの要望を県(職員)に対して行なってきました。しかし多くの場合、「できない」理由や他県でやったが「失敗した」事例をいくつも並べ、だから出来ない、という答弁が帰ってきます。でも大事なのはソコではなく、どうしたら「出来るか」何からなら「始められるか」を考えることだと思います。
我々議員も、党本部や県連に「もっと指導力を発揮しろ」「対応が遅い」「危機感が足りない」などと批判をする前に、まず自分たちに何が出来るか、今自分たちがすべき事は何かを考え実行することがスタートなのではないかと思うのです。12日に市内のホテルで開催された「自民党成田市支部総会」では私も支部幹事長として臨みました。そして出席いただいた党員党友約80名の皆様全員に「新規党員入党申込書」をお渡しし、党員の募集をお願いしました。今まで新しい党員の獲得は、私たち議員が中心となって構成されている「役員」の仕事でしたが、みんなで目的に向かって「行動を起こす」ことが肝要だと思い、今回のお願いとなりました。もちろん、満場一致でご協力いただけることとなりました。嬉しい!
私からは「党情報告」をさせて頂きました
翌13日には自民党青年部・青年局(45歳以下の国会議員中心)主催の「全国一斉街頭行動」が開催されました。若い議員も、出来ることから行動あるのみ!との思いから、その名の通り全国で一斉に街頭演説会を同時多発的に行うというイベントです。もちろん我が千葉県議会にも青年局・青年部(当選時50歳以下)がありますので以下の日程で街頭演説会を開催しました。
JR南流山駅前(流山市) 11:00~11:30
ニッケ・コルトンプラザ前(市川市) 14:00~14:30
JR津田沼駅北口前(船橋市) 16:00~16:30
私は2番目の市川市でマイクを持たせていただきましたが、嬉しかったのは党本部のホームページを見て、大勢若い方が集まってくれたことです!そして彼らは、率先してビラ配り等を手伝ってくれました。利害関係度外視で自分たちの呼び掛けに呼応してくれる人達がいる・・・政治家冥利につきます。
熱心に耳を傾けていただき感謝!
2010年06月07日
菅政権について
大方の予想通り、菅直人氏が第94代内閣総理大臣に就任しました。気になるのは、民主党代表選に名乗りを上げた樽床伸二という議員です。「えっ?タルトコ?誰?」と思った方も多いのではないでしょうか。私も知りませんでした。どれほど優秀な議員か存じませんが、閣僚経験はもちろん、一度も政府に入ったこともない人物を我が国の総理にしようと考える民主党の軽さに、心底驚きました。
そもそも鳩山氏と共に、副総理として内閣の運営に当たっていた菅さんが、何食わぬ顔で総理の座につくことも大問題だと思います。本来なら小沢一郎氏同様、一蓮托生で菅直人氏も役職をおりるのがスジだと思います。
こうしてみると一連の総理交代劇は、参議院選挙を目前に表紙をすげ替えることで、低い支持率を回復しようとする意図が見え見えです。このやり方は自民党が過去に何度も繰り返し、国民の信頼を失った「やってはいけない事」であり、当時民主党はそれに対して猛烈な批判をしていました。
各種世論調査によると、菅内閣の支持率が大きく伸びているようです。確かに一見、政治とカネの問題や普天間を巡る迷走は鳩山氏と共にクリアになったかに思えるかもしれません。が、勘違いしてはいけません。これらの問題はなんら解決をみていませんし、この8ヶ月間、ひたすら国民を裏切り続けたのは、「鳩山政権」と言うよりも「民主政権」であるからです。
昨年の政権交代以降、民主党はなんと10回もの強行採決をしています。強行採決は、都合の悪いことは審議しないという姿勢であり、議会制民主主義に対する冒涜です。自民党が与党時代にも、やむを得ず実行したことも確かにありました。しかしそれは、野党の修正案にも応じ、審議時間も十分に取ったうえでのことでした。民主党が今回繰り返し行なった、審議さえ行われないままの強行採決は、数に物を言わせるまさに独裁政治です。
こんな暴挙を目の当たりにして、本当に民主党議員は何とも思わないのでしょうか。自分に投票してくれた何万人もの有権者に申し訳ないと思わないのでしょうか。上層部の命令にひたすら盲目的に従う民主党議員は、自らの行動を大いに恥ずべきです。このような国会運営が行われ続ける限り、総理が鳩山さんでも菅さんでも同じことです。イタイところを突かれればすぐに議論を打ち切り強行採決。国際的な信用を失うことは言うに及ばず、近い将来必ず国民に再び見放されるでしょう。
私たち自民党も、敵失を当て込むことではなく、国民の信頼を得られるよう努力しなければと思います。気合を入れて頑張ります!