2017年03月30日

【映画】インサイド・マン

林もとひとです。2006年公開の「インサイド・マン」を紹介します。「マルコムX」の監督・主演コンビ、スパイク・リーとデンゼル・ワシントンが再びタッグを組んだクライム・サスペンスです。

白昼のマンハッタン信託銀行に人質を取って立てこもった頭脳明晰な犯人グループ(クライヴ・オーウェン)と熱血捜査官(デンゼル・ワシントン)や裏社会で活躍する女性弁護士(ジョディ・フォスター)たちが息詰まる攻防をくりひろげます。

表向きは「用意周到で頭脳明晰な犯人グループの完璧な計画」VS「叩き上げの切れ者刑事」という展開で、それだけでも十分に見応えがありますが、その犯人たちの計画には「裏」があり、それに絡む人物の思惑や映画のタイトルでもあるインサイド・マン=内通者は一体誰なのかといった深い部分にも多くの仕掛けがある映画で、一度の鑑賞ではとても全てを理解するのは難しいと思います。

実際に私は一度見終わった後、数々の疑問が残ってしまい、一晩あれこれ考えて翌日にもう一度鑑賞しました。すると一度目には気付かなかった数々の伏線に驚くと同時に全体像が見えて、この映画の評価が急上昇しました。

謎を理解するための手がかりが、さり気なく映像で説明されていたり、ふとしたセリフにヒントが隠されていたりと、非常に集中力を要する映画です。ぜひチャレンジしてみて下さい。

インサイド・マン ★★★★☆(4.5)

※満点は星5つです。黒い星★が1点。白い星☆が0.5点です。

インサイド・マン (字幕版)
デンゼル・ワシントン
2013-11-26

 
※以下ネタバレが含まれますので、未見の方はご注意ください

さて、2回鑑賞した私ですが、それでも未だにしっくり来ていない点があります。ここに箇条書きで記しておきますので、皆さんの見解を聞かせて頂けたら有り難いです。

◯貸金庫392番は銀行の会長であるアーサー・ケイスのもので、そこに保管されていたのはナチス関連の書類で彼の戦争犯罪を裏付ける証拠となる。彼はこれを極秘裏に回収したいがために敏腕弁護士であるマデリーン・ホワイトを雇い犯人と交渉させる。はて?何故ケイスは自らの犯罪の証拠となるような書類を処分せずに取っておいたのか?ナチスからユダヤの財産を譲り受けた証拠の書類なら、ナチスが崩壊した時点でその価値は無くなるはず。

◯インサイド・マンは銀行支店長のピーター・ハモンドであると考えれば、多くの謎は辻褄が合うわけですが、彼が最初に「すりガラス越し」に殴られるのは「本当だった」のか「演技」だったのかが分かりません。ダルトンたちのポリシーは「誰も傷つけず何も盗らない」なのに、ハモンドだけ痛めつけるのはそれに反します。では「実際は殴っていなかった」とすると顔の傷も特殊メイクということになりますが、取り調べを受ける過程でそれがバレるリスクをとるとは思えません。

◯14万ドルの小切手は誰が盗み、最終的にどこから発見されたのか。これは劇中の情報からはどう考えても正解はでないと思います。私個人的にはフレイジャーの彼女の弟の仕業だったのではと思っています。理由はエンディング間近で彼女の家を訪ねた時、眠っている弟が登場するからです。同僚との会話の中でしか触れられない弟をわざわざ登場させるのは、そういう意味だととりました。 

いかかでしょう。皆さんはどのような疑問が湧きましたか。見た後にあれこれ語る余地がある映画って楽しいですよね。
林幹人 


motohito884 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 映画・本などの感想 

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