2017年12月18日

地域の発展を阻害!?農地転用許可制度

林もとひとです。報告が大変遅くなり恐縮ですが、10月23日(衆議院選挙の翌日!)から27日の日程で台湾を訪問してきました。台湾政府が日台の相互発展や交流の深化を目的に、日本の若手政治家を超党派で招聘する事業で、総勢30名の参加となりました。

自民党の青年局や、日台友好議員連盟などにも参画している私は、何かと台湾訪問の機会が多いので、正直さほど真新しい発見は無いだろうと思いつつ参加したのですが、思いがけず多くの収穫がありました。

特に印象に残っているのが「台湾蘭花生物科学技術パーク」の見学で、日本の資本が多く入っている「ロングライフサイエンス社」から蘭の生産について説明を受けました。

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辺り一面見事な胡蝶蘭が咲き誇っています。ここで生産される蘭の多くは日本に輸出されるとのこと。特に日本では「白」が好まれるため、生産量も多くなります。

写真をご覧いただくと分かるように、床面もコンクリートで完全に固めてあるため、施設のカテゴリーとしては「工場」となるそうです。この方が「衛生管理」「温度管理」「湿度管理」「害虫対策」「製品の均一性確保」など、あらゆる面で管理がし易いからで、視察中も定期的に天井のスプリンクラーから自動散水が作動していました。

パッと見は「ビニールハウス」ですが、そこはコンピューターで徹底的に品質管理されたまさに「工場」だったのです。

これを日本でやろうとすると立ちはだかるのが「農地転用許可制度」です。食料供給の基盤である優良農地の確保と、住宅地や工場用地等非農業的土地利用という相反する土地利用目的の調整を計るための制度で、農地を立地条件等により区分し、開発要請を農業上の利用に支障の少ない農地に誘導するとともに、具体的な土地利用計画を伴わない資産保有目的又は投機目的での農地取得は認めないこととしています。

確かに「食」を支える農業は土地がないとできません。だから「農地を守れ!」というスタンスで農地の商業利用などを制限することも必要であったと思います。しかしそれは過去の話です。いくら農地を守っても、農業従事者が年々激減し続ける現状を変えない限り、手付かずの荒れ地が広がっていく一方になってしまいます。

今回紹介した「蘭」は一例で、いまやLED照明と空調、与える栄養素などをコンピューターで管理することで、極限まで収穫性を高めた農産物を近代的なビルの一室で生産できる時代です。

例えばワンフロア高さ2mもあれば稲は十分育つので、500mのビルを建てると250階建てにできます。そこで上記のコンピューター管理を導入すると、最短1ヶ月で収穫が可能となり、年間12回収穫できる超大型米工場を都心に建設することも可能です。

「日当たりの良い平らな土地」という優良農地の条件は、植物工場の登場で全く無意味なものになったと言っても過言ではありません。いつまでも時代に合わない制度を大事に守り、結果として地域発展の妨げとなっているのは、思考停止が過ぎます。

なんでもOKとはいかずとも、地域開発の最大の障壁と呼ばれない程度には「緩和」すべきだと思います。
林幹人


motohito884 at 23:30│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 意見・思い | 活動報告

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