2018年11月26日

台湾の食品禁輸継続に思う

林もとひとです。報道の通り11月24日に台湾で統一地方選挙に合わせて住民投票が行われ、禁輸継続賛成が約779万票、反対が約223万票で今後2年間は禁輸継続となる見通しになりました。

ご存知のように台湾は東電福島第1原発事故以降、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の5県産食品輸入を禁止してきました。

これに対し日本政府は科学的根拠に基づき安全性が担保されていると再三説明し、輸入解禁を強く求めてきました。森田健作千葉県知事も4回訪台し、その度に安全性や魅力を訴えてきましたが、実りませんでした。

台湾の人々の「民意」に対しとやかく言うつもりはありませんが、住民投票の経緯を見てみると本当に民意が”正しく”反映されているのかと疑問に感じます。

台湾与党である民進党は解禁に向け前向きでしたが、支持率が低迷し蔡英文総統は苦しい政権運営を余儀なくされていました。そこへ最大野党の国民党が食品問題に敏感な市民の不安を煽り、反対運動などを展開して住民投票を求めました。

その反対運動には科学的根拠らしきものは見当たらず、ただただ日本の食品は危険だと不安を煽るばかりです。多くの市民は「危険だ!」と繰り返す台湾メディアからの情報で判断していて、それはおおよそ冷静で公平な判断とは思えません。

この構図は日本の「憲法改正議論」にもそのまま当てはまるような気がします。冷静に論理的に議論されるべき事柄が、闇雲に「危険だ!」「危ない!」と頭ごなしに否定されてしまうのです。

与野党で3分の2以上の賛成をもって発議できても、野党から「戦争になるぞ」「徴兵制度で身内が連れて行かれるぞ」などという根拠のない煽りで、日本のメディアも一斉に「憲法改正反対」で動くでしょう。

その時今回の台湾市民のように”正しい”判断ができない状態になってしまうのではないか。そんな不安を覚えました。

「現状を変える」にはエネルギーが必要です。思考停止状態で「現状維持」を選ぶのは次代に対しあまりにも無責任です。”正しい”判断をするには積極的に賛否双方の情報をとり、自分で考えることです。

私も有権者と近い立ち位置にいる一地方議員として、常に冷静で論理的に考える癖をつけようと思います。
林幹人


motohito884 at 23:30│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 意見・思い 

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