2019年04月15日

目からウロコの転落防止策!

※当ブログをご覧いただきありがとうございます。初めてご覧いただく方は、過去記事「ブログの取説」をまずお読みいただくと、スムーズに閲覧いただけます。

林もとひとです。先日ふと、日頃利用している京成電鉄の成田駅で、ホームに設置してあるベンチがリニューアルされていることに気が付きました。

IMG_6228
こんな感じです。これを見て、何か今までと違うことにお気づきでしょうか。

そうです。これまではホームに対して「平行」だったのが、「垂直」に向きが変えられています。なぜでしょう?実はこれ、乗客のホーム転落事故を防ぐための対策なんです。

古いデータで恐縮ですが、神戸新聞が伝えた国土交通省の統計によりますと、酔客の鉄道人身事故は全国で2013年までの10年間で4倍に激増しました。

そこでJR西日本の安全研究所では、調査対象駅2年間の事故映像136件を解析し、酔客が線路に転落したり電車に接触するまでの動きを調査したのです。

すると意外なことが判りました。なんと「線路に突然歩き出してそのまま落ちる」というケースが全体の約6割を占めたのです。次いで約3割と多かったのが「直立状態から突然ヨロけて落ちる」というケース。

いずれの場合も大半の酔客は「動き出して数秒で転落」していました。おそらくベンチで寝てしまって、電車がホームに入ってきたところで目が覚めて、慌てて立ち上がった拍子にそのままフラついて転落してしまうパターンが多いのでしょう。

これを防ぐためにJR西日本では、ホームに対して垂直の向きでベンチを設置するようにしたところ、大きな効果が見られました。

このことから、今では全国的にホームのベンチが改修されるときは「垂直向き」で設置されることが多くなったと考えられます。

気づいてしまえば「そりゃそうだ」なのですが、いままで「当たり前」「そうあるべき」と思っていたことも、様々な角度から検証することで、新たな「スタンダード」が生まれるのかもしれません。
林幹人


motohito884 at 23:30│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 雑学・豆知識 | 意見・思い

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索