2019年04月22日

池袋での暴走事故について

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林もとひとです。19日に池袋で大変痛ましい事故が発生しました。青信号の横断歩道を渡ろうとした母子の2人が死亡し、運転していた飯塚氏(87歳)と同乗していた妻を含む8人が重軽傷を負いました。

報道によりますと、運転手の飯塚氏は「大けがをして入院」(NHK)したため、警視庁は回復を待ち自動運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で任意で事情を聞く方針とのこと。

 一方、21日には神戸市営バスが横断歩道上の歩行者を次々とはね、2人が死亡、6人が重軽傷を負いましたが、池袋の事故と異なり運転手の大野容疑者は「現行犯逮捕」されました。容疑は同じ自動車運転処罰法違反(過失致死)です。

このことから「同じような事故なのになぜ対応が違うの?」と逮捕の判断を巡って疑問が噴出しました。中には飯塚氏が旧通商産業省工業技術院院長をはじめ、各種団体・企業の重役を歴任したいわゆる「エリート」であるため、「似たような事しといて上級国民なら逮捕されないんだ」「事故後に息子に電話していた池袋の上級国民は逮捕されずに、神戸市バスの運転手はしっかり逮捕される」などと、一般市民より身分が高いという意味のネットスラング「上級国民」を用いて、不確かな根拠で揶揄する声が錯綜しています。

しかしこれには明確な理由があると思われます。もちろん上級国民への忖度などではなく「逮捕の必要性」が2つの事故では明確に異なっているからです。

そもそも逮捕とは、逃亡や証拠隠滅を防ぐために身柄を拘束することです。逮捕されたから有罪と決まったわけではありませんし、逆に逮捕されないから無罪となるわけでもありません。罪の有無は検察が起訴をして裁判で初めて確定するのです。

つまり、飯塚氏は事故後入院しており、逃亡や証拠隠滅の恐れはないので「逮捕の必要性」が低いと判断されたと思われます。ただし同乗していた妻と口裏を合わせるなどの可能性はあるので、病院での面会は制限されている可能性があります。

いずれにせよ、胸が苦しくなる悲しい事故です。以前月間コラムで「運転免許証の自主返納」という記事を書きましたが、もちろん一律に高齢者は返納すべきと言うつもりはありません。でも今回の事故を契機に、今一度検討してみるべきでしょう。
林幹人


motohito884 at 23:00│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 意見・思い | 雑学・豆知識

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