2019年11月18日

ハエの絵でトイレをきれいに!?ナッジ理論

※当ブログをご覧いただきありがとうございます。初めてご覧いただく方は、過去記事「ブログの取説」をまずお読みいただくと、スムーズに閲覧いただけます。

林もとひとです。男性用のトイレで、便器にハエの絵が描かれている(シールの場合も)のを見たことがありませんか。

WS0505
こんな感じ。

実はコレ、2017年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者のリチャード・セイラー博士と、ハーバード大学のキャス・サンスティーン教授が、2008年に提唱した概念「ナッジ理論」の応用なんです。

「ナッジ(nudge)」とは直訳すると「ヒジでちょんと突く」という意味で、行動経済学では「選択肢を制限せずに、人の行動を促す(誘導する)方法」という意味で使われます。

便器のハエの例は有名で、アムステルダムのスキポール空港は、男子トイレの床の清掃費を抑えるために小便器に1匹のハエを描きました。その結果、トイレの床を汚す人が少なくなり、清掃費が8割も減ったそうです。

これは「人は的があると、そこに狙いを定める」という分析結果に基づいて、小便器を正しく利用させたナッジ理論です。「いつもキレイに使っていただきありがとうございます」のメッセージも「そう言われちゃあちょっと気をつけるか」と利用者の良心を、ちょんとナッジしているのです。

他にも電車に「ちかん逮捕へのご協力ありがとうございます」と張り紙をすることで、実際の痴漢件数が減ったという実績があったり、イギリス政府が税金滞納者に対して「あなたの住む地域のほとんどの人は期限内に納税しています」という趣旨の手紙を送ったところ、納税率は68%から83%に増加したという話もあります。

人はだれでも強制されたり命令されるのは嫌いですが、自主的に選択するのなら良い行いをしたいものです。ちょっとしたアイデアで人々を良い方向へ導く「ナッジ理論」。さまざまな分野で応用できそうですね。
林幹人


motohito884 at 23:30│Comments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 雑学・豆知識 | 意見・思い

この記事へのコメント

1. Posted by 渡辺英一   2019年11月29日 08:14
先生おはようございます😃

私はこういう便器まだ見たことありませんが、素晴らしい成果だと思います。

男性のオシッコに関しては、女性用トイレの場合かなり迷惑をかけているので、私は座ってするようにしています。

いつも新鮮な話題を提供していただきありがとうございます😊
2. Posted by 林もとひと   2019年11月29日 17:13
いつもコメントありがとうございます。女性用便座に座って小をするのは、良い心くばりですね。

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