2021年08月30日

「一つ返事」は誤用です!

※当ブログをご覧いただきありがとうございます。初めてご覧いただく方は、過去記事「ブログの取説」をまずお読みいただくと、スムーズに閲覧いただけます。

林もとひとです。先日ある後援会の方を通じて頼み事をした際に「良かったね!一つ返事で引き受けてくれたよ!」と言われました。前後の会話から「快く引き受けてくれた」ということだと理解したので、感謝を伝えました。

でも「ん?それを言うなら二つ返事では?」と内心思いましたが、私もあやふやだったので後で調べてみました。するとやはり正しくは「二つ返事」で、「一つ返事」は誤用であることがわかりました。

「二つ返事」は躊躇せずにすぐに承諾することをいい「はい!わかりました!」とか「はい!よろこんで!」といったイメージでしょうか。頼みごとをされた際に「はい!はい!」と、躊躇なく続けて言うほど快く返事をする様子を言い換えて「二つ返事」という言葉ができたようです。また二回返事をすることで、一回の返事よりも強調した受け答えになるという意味もあるとか。

ただ、小さい頃親や先生から「返事は一回!」などと叱られた記憶もあり、これが誤用の原因になっているような気がします。イヤイヤながら引き受ける時や相手を小馬鹿にする時に「はいはい」と嫌味っぽく返事を2回重ねる使い方は確かにありますし、親や先生はそれをたしなめる意味で「返事は一回!」と注意したのでしょう。

これらのことが影響し「一つ返事」の方が正しい使い方と誤解されるようになったのだと思います。それほど多用する表現ではないものの、今回のことで一つ勉強になりました。ちなみに冒頭紹介した後援会の方には、後日そっとお伝えしておきました。
林幹人



motohito884 at 20:15│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 雑学・豆知識 

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