January 2007
January 31, 2007
3つのR (Respect, Reality, Responsibility)その3
アメリカ人の監督が、日本の野球選手に求める最後のRは、Responsibilityです。
Responsibilityは「責任」ですから、バレンタイン監督は「日本人選手は責任感が希薄である」「責任感がない」と思っているということなんでしょうか。
「For the team」や「Team Work」「バントが多い(役割に忠実)」「練習への取り組み姿勢」など、大リーグへ行った日本人選手も含め、日本人選手は大変真面目に、責任感を持って、野球に取り組んでいると思います。
ではなぜ日本の野球選手に求められる3つのRにResponsibilityが登場したのでしょうか。
広辞苑では、「責任」は、
1)人が引き受けてなすべき任務
2)法律上の不利益ないし制裁を負わされること
Oxfordでは、「Responsibility」は、
1)a duty to deal with or take care of sb/sth, so that you may be blamed if something goes wrong
2)blame for sth bad that has happened
3)a duty to help or take care of sb because of your job, position, etc.
まあまあ、意味は似たようなものだと思います。
私がアメリカで、Workforce Center、Career Center、Job linkといった公共職業訓練センターで、雇用訓練の現場を見てきましたことは既にお話しましたが、Communication Trainingの中でこのResponsibilityということばを次のように定義して、Employeeとして守るべき勤務態度を説明していました。
Responsibility(責任) = Response(応答) + ability(能力)
Trainingでは、「責任」とは「応答する能力」であるとして、上司からの指揮命令、顧客からの問合せ、同僚からのアドバイスや意見・忠告など、自分に向けられた全てのメッセージに対して、正々堂々と自分の意見を持ってRespondするのが「責任を果たす」ことであり「責任ある勤務態度」であるということを強調していました。
野球選手はともかく、説明がつかなくなると入院してしまう国会議員、辞任いたしますと言えば責任を取ったと考えている不祥事会社の経営トップ、下請けのせいだと言い張るテレビ局というのも最近ありました。
要するに、自分や組織に送られてくる質問や追求、クレームや非難など全てメッセージに対して、きちんと応答する、これがアメリカ人監督が日本人選手に求めている「責任」なのではないでしょうか。
「自分に向けられた全てのメッセージに対して、正々堂々と自分の意見を持ってRespondする」ことは、あまり得意としない日本人が多いと思いますが、アメリカの職場では大変重要な勤務態度だと思います。
(おわり)
(株)オールウェイズ CDA事業部
キャリアプラニングアドバイザー
小出もとむ
www.career-assistance.com
Responsibilityは「責任」ですから、バレンタイン監督は「日本人選手は責任感が希薄である」「責任感がない」と思っているということなんでしょうか。
「For the team」や「Team Work」「バントが多い(役割に忠実)」「練習への取り組み姿勢」など、大リーグへ行った日本人選手も含め、日本人選手は大変真面目に、責任感を持って、野球に取り組んでいると思います。
ではなぜ日本の野球選手に求められる3つのRにResponsibilityが登場したのでしょうか。
広辞苑では、「責任」は、
1)人が引き受けてなすべき任務
2)法律上の不利益ないし制裁を負わされること
Oxfordでは、「Responsibility」は、
1)a duty to deal with or take care of sb/sth, so that you may be blamed if something goes wrong
2)blame for sth bad that has happened
3)a duty to help or take care of sb because of your job, position, etc.
まあまあ、意味は似たようなものだと思います。
私がアメリカで、Workforce Center、Career Center、Job linkといった公共職業訓練センターで、雇用訓練の現場を見てきましたことは既にお話しましたが、Communication Trainingの中でこのResponsibilityということばを次のように定義して、Employeeとして守るべき勤務態度を説明していました。
Responsibility(責任) = Response(応答) + ability(能力)
Trainingでは、「責任」とは「応答する能力」であるとして、上司からの指揮命令、顧客からの問合せ、同僚からのアドバイスや意見・忠告など、自分に向けられた全てのメッセージに対して、正々堂々と自分の意見を持ってRespondするのが「責任を果たす」ことであり「責任ある勤務態度」であるということを強調していました。
野球選手はともかく、説明がつかなくなると入院してしまう国会議員、辞任いたしますと言えば責任を取ったと考えている不祥事会社の経営トップ、下請けのせいだと言い張るテレビ局というのも最近ありました。
要するに、自分や組織に送られてくる質問や追求、クレームや非難など全てメッセージに対して、きちんと応答する、これがアメリカ人監督が日本人選手に求めている「責任」なのではないでしょうか。
「自分に向けられた全てのメッセージに対して、正々堂々と自分の意見を持ってRespondする」ことは、あまり得意としない日本人が多いと思いますが、アメリカの職場では大変重要な勤務態度だと思います。
(おわり)
(株)オールウェイズ CDA事業部
キャリアプラニングアドバイザー
小出もとむ
www.career-assistance.com