

今日ご自宅に保管されている多くの作品を拝見してきた。まずは整理を進め恩師の光の軌跡を公開していきたい。
記憶にとどめておきたい「小林正昭」作品群
加熱して1時間後の状態
今回の硝酸銀はなかなか手強いぞ

30歳の時に雑誌の取材で訪れたインドのニューデリーでロンドン行きのヒッピーバスと出会ったばかりに、帰りのチケットを空に放り投げて、ほぼ陸路での世界一周の旅に出てしまった。今その道程をRadio Garden の音楽でたどっている。先程パキスタンのイスラマバードを通過して今はアフガニスタンのカブール。当時ちょうどソ連のアフガニスタン侵攻の最中でバスはカブールで足止め。おかげで一気に走り抜けるはずだったカブールの町を具に観察できた。いまタリバン政権下のアフガンの現状をテレビで見るととても感慨深い。明日は当時パーレビ国王が政権を握っていたイランに向かってアジアハイウエイをまっしぐら。まだ先は長いな。

Mark Osterman氏の新旧処方によるコロジオンを溶く
左はスタンダード、右は沈澱物なしで溶解後1~2時間で使えるというレシピ
Bromo / Iodizer は共に臭化カドミウムと沃化カリウム
この画像は溶いて30分後の状態
そしてーーー
翌日になったらオレンジの濃度が逆転していた
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記憶にとどめておきたい「小林正昭」作品群
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「光」と「鉱物」と「薬品」の三位一体の化学変化で生まれてくる輝きに勝るものはないのだが、現時点ではそれと並行して考えられる全ての可能性にトライ中
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記憶にとどめておきたい「小林正昭」作品群
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WetPlate Collodion Handbook:Lund Photographics の「Troubleshooting:The Method Behind the Madness」のコーナーは湿板プロセスのトラブル解決法として「帰納的推論」と「演繹的推論」に分けて解説していて写真プロセスのマニュアル本としてはなかなかユニークで面白い。
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記憶にとどめておきたい「小林正昭」作品群
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