建築と触覚――空間と五感をめぐる哲学  ユハニ・パッラスマー 著 百合田香織 訳 :草思社

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 これは建築だけの問題ではないな
 視覚芸術全般に言えることだ
 とうぜん写真もーーー触れたくなるような写真
 
 読んでみたい。

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「すべてが視覚化する時代に、「触れたい」建築を考える」
 建築と触覚――空間と五感をめぐる哲学
 ユハニ・パッラスマー 著 百合田香織 訳
 草思社


SNSやメタバース空間の登場など、世界がますます視覚を重視していくかのように感じられる昨今。そんな視覚以外の空間体験が薄まっていくような時代に、空間における五感の重要性を考えるのが本書のテーマです。
建築は、視覚の芸術である側面を強くもちつつも、触れたくなるような質感や温度・光の質の調節、静寂を生み出すといった、五感のすべてを統合する術として誕生しました。それがどのようにして視覚を重視するようになったのか。あるいは、そのことを批評した思想家や建築家にはどのような人がいたのか。それを古代から現代の建築家まで考察し、今あるべき「触れたくなるような」建築の姿を問いかけます。   
 <草思社:” 話題の本 "より抜粋>

Hans Gindlesberger:glass

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Hans Gindlesberger

Ghosts in the Glass 2021 – 2022
幽霊を写したとされる写真のアーカイブから抽出されたこれらのファウンド・フォトは、現像液に浸され、印画紙に押し付けられました。プリントから発せられる光化学反応に光が当てられ、同時に紙の写真の物理的性質がケミグラムとして刻印され、表面に保持された画像がそれ自体のネガフォトグラムを投影するというプロセスが生まれました。
Embossed Light 2021
写真技術と版画技術を融合し、華やかに装飾された歴史的写真を感光紙にエンボス加工します。その後、低角度から光を投影することで、元の写真の物理的な存在を写真的に転写します。

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Glass Plates /Double Negatives 2019 - 2020

このプロジェクトは写真というイメージを越えて、写真というオブジェクトに埋め込まれた別の物語、歴史、情報を見出そうとするものである。 廃棄された二次元のプリントから三次元の型を取り、鋳造ガラスでイメージの傷、破れ、刻み、補修などの物理的な輪郭を再現する。 その後、ガラス板は暗室に戻され、写真自身の物理的な存在を写真に印象づける「ネガ」として使用され、フォトグラムとしてそれ自身の身体性を感光させる。

WONDER Mt.FUJI - TOP MUSUEM:東京都写真美術館



WONDER ch

「WONDER Mt.FUJI」
June 1-July 21, 2024
TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM

YAMAUCHI Yu
HIROKAWA Taishi
KUMON Kentaro
JUMONJI Bishin
Yulia SKOGOREVA
KIMURA Hajime
Everett KENNEDY BROWN
NISHINO Sohei
OHYAMA Yukio
Chris STEELE-PERKINS
Sarah MOON
Coco CAPITAN
Donata WENDERS
George NOBECHI
YOSHIDA Tamaki
SUGAWARA Ichigo
NOMACHI Kazuyoshi
TAKIMOTO Mikiya

プラディプ・マルデ(Pradip Malde)/ 帰り道(From Where Loss Comes):PLACE M 2024.08.19 - 2024.09.01

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From Where Loss Comes:Pradip Malde
PRADIP MALDE: FROM WHERE LOSS COMES BY ELIZABETH WAYNE:LENSCRATCH  
CHRONICLER OF LOSS:The University of the South - Sewanee
Pradip Malde – From Where Loss Comes:「360°Tour」Windgate Muesum of Art                                 

「From Where Loss Comes」は 8×10 カメラで撮影され、プラチナ パラジウム プリント アウト プロセスでコンタクト プリントされ、ユニークで美しいプリントが完成した。

Platinotype Instructions:Pradip Malde photographs
アンモニウムプリントアウト法またはマルデウェア法としても知られているこのプラチナプリントの仕様説明書は、米国テネシー州セワニーのプラディップ・マルデと英国ダービーシャー州バクストンのマイク・ウェアによるものです。

写真薬品の再定義:Redefinition of the Photographic Chemicals:Lexy Xiao

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                                               Lexy Xiao

このプロジェクトの主題として、アナログ写真に関連する写真用薬品を選びました。それらを再視覚化し、再形成し、記述することで、デジタルが支配するこの時代に、写真の記号論につながる薬品の新たな見方と解釈方法を提供するためです。一般的に、画像の内容か画像を作成するプロセスのいずれかが強調されますが、アナログ写真で視覚的な結果を生み出し、定着させる現像液や定着液など、画像、プロセス、技術に貢献する写真用薬品は軽視されています。さらに、写真用薬品はボトル、タンク、バッグに入った液体または粉末です。私はそれらを他の人にも少しでも魅力的に見せたいと思っています。

機能的な観点から言えば、写真薬品の結晶は化学製品の劣化でもある。劣化は「素晴らしい」芸術作品にとってあってはならないことだが、プリントなどの作品の劣化がいわゆる絶妙な芸術作品を構成している場合があることも事実である。私は芸術作品の劣化を芸術作品に戻すつもりである。なぜなら、私たちの芸術作品は劣化をしないように保護されすぎていると思うからだ。芸術作品を永久に残したいからといって、芸術作品のいく末の時間を封印するのは解決策にならない。私は、劣化の美しさを表現したいと思っている。それは生命の表現であり、私たち人間が死と衰退に想いを馳せる、そのことがとても大切だと思うからです。

理論上、素材は世界で最もリアルな部分であり、記録された画像よりもリアルであるはずです。しかし、物質間の化学反応を強調することで、素材は逆に抽象的な視覚性をもたらします。面白いことに、この抽象化は逆に私にとってより現実感を与えてくれます。

「写真薬品の再定義」より抜粋

ずっとやりたかったこと、まさにこれからやろうとしていること 「化学変化の贈り物」

城市好朋友 再見

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YouTubeでシェアされているこのビデオは2018年にハルビンで行ったプロジェクト「City's Friends」のドキュメンタリービデオです。
このプロジェクトは、私の故郷である中国のハルビンでさまざまな職業に従事している110人のグループの肖像画を撮影することにより、写真の歴史と歴史的写真の保存に対する意識を高めることを目的としています。 50人以上の参加者に家族の写真とその重要性についてインタビューを行いました。それらはこのドキュメンタリービデオに収められており、肖像画はプリントと同じサイズのデジタルネガからソルトペーパープロセスで180cm x120cmのサイズにプリントしました。(このサイズは写真が誕生して180周年を祝って横180cmに、そしてハルビンが誕生して120周年の記念の意味を込めて縦120cmを表しています)私はこの写真プロジェクトに携わったとき、同時にこのドキュメンタリービデオを制作しました。- Andy Song -

「思い出写真」
かってその人たちは確かにそこに存在した
写真の信憑性に大きな疑問を持たなくても良かった時代の記録と記憶

Peter Hujar:photograph

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ヒュージャーに対するマーク・アリス・デュラントの洞察は興味深い

ヒュージャーはメイプルソープのイメージが計算されすぎていて、無神経すぎると考え、「まあ、芸術のように見えるけど」と述べて作品を退けた

ヒュージャーの真実、彼の写真の真実とは何だったのか? ヒュージャーは、写真が持つ記録性と演劇性の緊張関係を理解し、それを像(かたち)にしていた。写真を撮るという行為は、被写体と写真家が織りなす共振性のパーフォーマンスである

「ピーター・ヒュージャーの写真の真実:マーク・アリス・デュラント」より抜粋

ヨーゼフ・ボイス:小林正昭 白い紙の上の1m x 1m ポジフィルム

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展示に向けて少しずつ進行中

・撮影地:ドイツ・デュッセルドルフ 1985年
         ↓
・アナログ(8x10インチフィルムカメラで撮影)
  ジナー8x10改造2眼レフカメラ(8x10カメラの上にピント合わせ用の5 x7カメラが取り付けてある)
  レンズ:コマーシャルエクター14インチ x 2本(2眼レフ用に)
  露光時の絞り:8x10カメラのレンズはピンホール 5x7カメラのレンズは開放
  ライティングのストロボは、フランスからレンタルしたバルカーのチューブが輸送中に破損していた為、現地メーカーの Multiblitz がボイスを撮るのであればという事で新品の1600wを無料で貸し出してくれたもの(現場に立ち会った海原修平氏より聞き取り)
  いつでもシャッターを押せるように、一人がカメラの前で絞りとシャッターのセットを担当して、もう一人がカメラの後ろでフィルムホルダーをセットして引蓋を引き、眼にピントを送り続けてシャッターチャンスをうかがう
  デジカメでは体験できない一発入魂の緊張感ある一瞬
         ↓
・アナログ(8x10インチKodakTXPフィルムを現像)
  Joboプロセッサーをヒントに自家製の回転用自動現像機を製作
         ↓
・アナログ(1mx1m特注KodakTXPフィルムに拡大デュープしてポジフィルムに)
  Saltzman 8x10インチ引き伸ばし機で1mx1mのフィルムに露光
  現像タンクは大口径のエンビ管を流用
         ↓
・全工程をアナログならではの解像度と階調を求めて突っ走る
・今よりも身体五感を駆使して写真を作っていた時代の話
  
  小林正昭:ロールサイズの銀塩プリント制作現場
  小林正昭:モノ作りの現場 4x5インチ#55 ポラロイド
         
デジタル・オルタナティブ全盛の時代に
ここにきてある種の銀塩プリントはにわかにモダーンな見え方がしてきた

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ポジフィルムは削りだした無垢のアルミフレームにピンで止めてこのようにして展示
Joseph Beuys : Masaaki Kobayashi

Irving Penn’s Platinum-Palladium Prints:「PLATINUM AND PALLADIUM PHOTOGRAPHS 」Technical History, Connoisseurship, and Preservation

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ⓒ「PLATINUM AND PALLADIUM PHOTOGRAPHS 」
Technical History, Connoisseurship, and Preservation


7年前に購入したプラチナプリントに関する素晴らしい書
今は当時の半額で購入できるし、ネットでは電子版を自由に読むことができる
どこまでも黒い漆黒のプラチナプリントを求めて
アービング・ペンの資料を参考にアルミナWコーティングの復活を試みる

この展覧会は素晴らしかったな  観れてよかった
IRVING / PENN CENTENIALL:MET

世田谷美術館:民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある

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今週の日曜日まで開催の世田谷美術館「民藝」展に土砂降りの雨の中、来館者が少ないだろうと出かけました。ところが多くのおばさま方に混じってフランスや中国の少人数のグループも散見してかなり賑わっていました。
時間をかけた手仕事から生まれる生活に根ざしたモノたちはとても存在感があって素晴らしかったです。

民藝といえばーーー
Beautiful Crafts Of Old Japan:The New York Times Dec. 28, 1978
杉本博司といえばーーー
Hiroshi Sugimoto on Photography as a Form of TimekeepingThe Slowdown
化石といえばーーー
Pre-Photography Time-Recording Devices:amanasalto
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