★今日も湿板「椿」


今日も一昨日に引き続いて湿板椿。今回知ったけれど椿の種類はすごくあるようだ。それに春だけでなく秋にも咲く秋椿と言うものがあるらしい。 http://www.ichigosugawara.com/ichigonew/snap/20050403_up.stm そして何よりその呼び名が楽しい。今回7種類の椿を撮影したけれど「伊豆日暮」「港の曙」「春曙光」「衣通姫」(そとおりひめ)以上がピンク系、「白玉」「白牡丹」以上が白色、「陣屋の椿」これは赤色。私のお気に入りは、花びらのひねり具合がかわいい小ぶりの「港の曙」。しかし湿板で撮ったガラスプレートになると圧倒的に「陣屋の椿」。湿板特有の色感性によって赤や緑は非常に感じにくい。そこでノーマルより2〜3絞りオーバーめに露光を与えると現れたガラスプレートは、ワーオ!初めて見る世界。淡いけれど光っている。フラットだけれど立体感がある。うー、言葉では云い表せないまさに湿板アンブロ独特の世界。

その後15時に新宿ニコンサロンで山崎博さんからMMOPのためのプリントを受け取る。その後銀座へ。桜は一気に満開へ。この分だと桜湿板は早まりそう。来週後半くらいかな。ドイツからハーネミューレの紙も届くし、来週はまた超アナログとデジタルの間を行ったりきたりの一週間になりそう。

★インクジェット・デジタルネガ&デジタルプリントの可能性


d54cdb8e.JPG日本カメラの吉野さん、写真担当の藤田さん、エプソンの谷口さんと打ち合わせ。
「日本カメラ」にMODERN MASTERS OF PHOTOGRAPHY-JAPAN =『 MMOP 』の写真と記事を掲載して頂くお話。合わせて「エプソン+ザ プリンツ」で創るアーカイバル・デジタルプリントの取材についても。さらにもうすぐ出るエプソンのモノクロのクオリティーを重視した新しいインクジェットプリンターについて、さらにさらにデジタルネガ作成に向けたニュープリンターの可能性についてザ プリンツが協力させて頂く話まで、今日は今後の新しい展開に向かってその可能性を大きく開かせそうな話ばかり。詳細はまた改めて。

★Shin Suginoさんからの手紙


6ec3ec01.JPGカナダ、トロントから嬉しい手紙が届く。発送人は写真家として長年カナダで活躍しているShin Sugino さん。Shinさんとは西丸雅之さん主催のオルタナティブプロセスのフォーラムhttp://www.platinotype.jp/ で『湿板写真』を通して知り合う。手紙の内容はShinさんが使用していたハイクオリティー・フィルムスキャナーを私共に信じられないような条件で寄贈して頂けるとのこと。オルタナティブプロセスのデジタルネガを作る時に入り口になるスキャニングのクオリティーはすごく大切な部分。そこに強力な助っ人が来てくれる事になって心強い限り。Shinさん、どうもありがとう。

Shinさんは湿板写真のオーソリティーでもあり、現在12x20インチの大型湿板写真に挑戦中です。http://platinotype.jp/modules.php?op=modload&name=XForum&file=forumdisplay&fid=15

Shin さんのweb-siteです。
www.shinsugino.ca     湿版作品サイト
www.suginostudios.com   広告写真サイト

まだまだ紹介したい事がたくさんありますがまた改めて。

★「椿」湿板:ガラスプレート


半日かけて「椿」を湿板写真で撮影する。菅原一剛さんとのプロジェクト。久し振りのせいか前半のコロジオンのご機嫌は今ひとつ、しかし後半は徐々に調子が上がり最後はもう絶好調。結果は8x10"ガラスプレート25枚の収穫。後日お披露目します。

★デジタルカラープリント


八島建築設計事務所 http://www.yashima-arch.com/ の高瀬夕子氏と打ち合わせ。建築作品のひとつにショップのガラス開口部分を、植物の葉脈をガラスサンドイッチ状態にしてつなぎ合わせ、大きなガラス面にしたものがあった。そこで話は必然的にガラスウェットプレートに。そして建築家の立場から見たガラス湿板の可能性について色々とお聞きする。
いくつかのヒントが。その後「佐藤有三JAZZ写真展」の打ち合わせに麻布十番へ。新たに発見されたモノクロヴィンテージプリントに感激。それから菅原さん、桜庭さんと共に太田菜穂子さんの写真展《AQUARIUS 1979-2005》Naoco★4月1日(金)〜5月31日(火)のオープニングレセプションのためにお台場のホテル グラン パシフィック メリディアン 3F“ギャラリー・ヴァンテアン”へ。キャノンのインクジェットプリンターで出力されたカラープリントは想像以上で、かなり美しい。アナログカラープリントの時代もそろそろ終焉に向かって動き始めたかと予感させるようなプリント。最後に明日の「椿」湿板の準備のために中目黒へ。松平のおかげで準備万端、いけそうです。最近はこのように超アナログとデジタルの間を行ったり来たりしています。今はそういう時代なのですな。  

★インテリアとしての湿板写真


8746b24e.JPG自邸を新築する知人に「ガラス湿板」を見せる。建物の一部にはめ込む事ができたら記念になるし楽しいとーーー。
光の移り変わりによって見え方、光り方がどんどん変わって行く。昼間はネガで夜になるとポジに。
1枚のプレートの中に陰画と陽画の両方を合わせ持つ、いわゆる両性具有ガラスプレート写真。「ナマ撮り」だけではなく「ガラスプリント」が出来るようになったので量産態勢が可能に。その結果供給と展示の可能性がとても広がる。
支持体が紙と違って透明ガラス板だから光が抜けてくるんだ。これって実際に体験するとかなりすごいんだけどね、話しただけではなかなか解ってもらえない世界なんだよね。見た当人はいたく感激!

★新しいスタートに向けて


95a2c095.JPG
ザ プリンツの新しい展開に備えて暗室拡張をするために建築家と打ち合わせ。スペース、予算など色々クリアーしなければならない事が山積しているけれど、とにかく未来に向かってスタートしよう。

★「撮る」と「創る」


「撮る」「創る」今日は対照的な写真2展を見る。ひとつは「P.G.I.」で4/5(火)から始まる石元泰博作品展「シカゴ1966」。  http://www.pgi.ac/gallery/next/index.html 
飾り付けを待つように床に並べられたシカゴのビルディング群の未発表写真はまさに圧巻。35mmストレート写真の真髄。1966年制作のヴィンテージプリント。当時の印画紙はすごい、全然違う。美しい美しいモノクロプリント。銀塩モノクロプリントってこんなに美しかったんだーーー。最近、モノクロの印画紙プリントの美しさを口にする人が急激に増えている。理由のひとつに薬品の化学変化で画像を形成するかしないか。そこが大きな分かれ目に。とにかくP.G.I.に美しい印画紙プリントを見に行こう。

もうひとつは「ギャラリーパストレイズM/A丸の内」(TEL 03-5288-6211)の「田中孝道ー漂える森へ」。こちらも銀塩モノクロプリントの展示。4x5”の#55ポラロイドフィルムからのプリント。現像したポラロイドフィルムを定着せずに放置しておき、その間に起きる、乾燥、濡れ、氷結、ひび割れ、傷、ムラなど諸々の現象を全て受け入れて表現につなげている。イメージもさることながらそのコンセプトが面白い。重複する時間。現在進行形の化学変化。このような重層的な意味を持たせる写真の場合プリントの色調、サーフェス、展示方法などを工夫して考えないと何か平面的な印象になってしまう恐れがーーー。

前者はストレートスナップ写真の真骨頂、後者は重層的イメージ性の強い創り込む写真。
そしてこのどちらも写真。

ところでパストレイズの会場に置いてあった世田谷美術館で現在開催中の展覧会の図録「滝口修造:夢の漂流物」はとても面白い。田中さんの作品もこの図録に収集されている。
4/10までなので滝口ファンの私としては是非見に行かなくては。「シュール」!  
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html


★「さくらさくころ」


都内の桜もちらほら咲き始めて3月も今日で終わり。明日から4月に入りいよいよ恒例の「桜」湿板写真モード。来週はコロジオンのテストを兼ねて初の「椿」湿板。
「Modern Masters Of Photography-Japan」に関する日本カメラの取材、用紙のテスト刷り、インクジェットプリンターのテスト。Taka Ishii Galleryプリント届け。Frank la Riviereのプラチナプリント作成。ザ プリンツの新しいWEB-SITEのお披露目。サイアノタイプのワークショップ準備。暗室拡張に関して建築家と打ち合わせ。20x24"ピンク・プラチナのテスト。アマナのオフィス壁面展示用リスプリント。某氏の暗室設計。などなどーーー。
春は何かとせわしないです。

★「湿板ドキュメント本」


湿板ドキュメント本久し振りに菅原一剛氏、山本竜彦氏と「湿板ドキュメント本」の打ち合わせ。Vol.2を出したあと少し間を置いたけれど今後Vol. 3、4、5と続けて3冊出して完結予定。Vol.1〜5までまとまると他には無い非常に中身の濃い見た目にもかっこいいものになるはず。特にVol.3は7月にロバート・フランクやハリー・キャラハンと一緒に開かれる菅原氏のニューヨークの展覧会に間に合うようにスケジュールを調整中。
乞うご期待。

尚、写真家、菅原一剛氏と進めている「湿板写真プロジェクト」に関する記事は西丸雅之氏主催のウエッブ・サイト http://www.platinotype.jp/ のフォーラム「ウエットコロジオン」の中の http://platinotype.jp/modules.php?op=modload&name=XForum&file=viewthread&tid=73 のページに詳しく載っています。是非覗いてみて下さい。
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