4e4440dd.JPG写真家のリンダ・コナーが愛用している印画紙の一つにChicago Albumen Works(略してCAW)の CENTENNIAL P.O.P.(プリンティング・アウト・ペーパー)があります。
http://www.albumenworks.com/index.html
http://www.pgi.ac/gallery/LindaConnor/index.html
http://www.theprints.jp/pop.htm

リンダ・コナーは昨年の始めに芝浦のP.G.I.(フォト・ギャラリー・インターナショナル)で個展を開催していますし、またいくつかの大学で講演会をおこなったので記憶されている方もいらっしゃると思います。印画紙として日本国内ではまだなじみの薄いP.O.P.ですが、金調色を施した際の豊かな階調と色調の美しさは現行のモノクロ印画紙ではとても表現できない独特のものがあります。

■「特徴」
マシンコートによる製品化された塩化銀紙である( バライタとRC )
紫外線光源による密着焼き(引き伸しができない)
P.O.P.と呼ばれるように焼出し印画紙(光に当たると像が出てくる、現像を必要としない)
金調色の度合いでオレンジブラウンからパープルブラウンに色味が美しく変化する。

■「行程」
紫外線露光→水洗→金調色→定着→水洗→乾燥

■「P.O.P.の使用例」
熊本県富重写真所所蔵 「熊本城:ガラス乾板」から焼付け(日大芸術学部:高橋則英氏)
東京都庭園美術館所蔵 「朝香宮:ガラス乾板」から焼付け(ザ プリンツ)
藤井春日   写真展 「睡眠庭園」バソウフォトギャラリー(藤井春日+ザ プリンツ)
三好耕三   写真展 「Innocents」Galerie sur-murs(三好耕三氏)
安藤義路氏   所蔵 「ガラス乾板のコレクション」から焼付け(ザ プリンツ)
目羅 勝   作品集 「亜米利加」オリジナルネガより上記添付写真作成(ザ プリンツ)


1890年代、当時を代表する印画紙として隆盛を極めたP.O.P.印画紙は、同じくネガとして同時代を共有したガラス乾板と組み合わされることによって、「湿板写真と鶏卵紙」がそうであるように、その威力を十分に発揮します。と言うことはーーー

   
    『 P.O.P.は ガラス乾板からの復元プリントに最適な印画紙なのです 』


現行のモノクロ印画紙では表現することが難しくなってしまった「黒のしまり」、「深みのある色調」、「立体感ある階調」などを皆様に実際に御覧頂くためにP.O.Pサンプルプリントをご用意しています。またP.O.P.印画紙を使ってご自分でプリントをなさりたい方のために必要な薬品、印画紙がセットになっている非常に便利な「P.O.P.スターターキット」(8x10”サイズ)もご用意しております。
御興味を持たれた方はCAW CENTENNIAL P.O.P.の輸入発売元 THE PRINTS(http://www.theprints.jp)までお問い合わせ下さい。

1890年代に登場して以来100年以上に渡って再生を繰り返し市場に供給されてきたこの印画紙の息の長さを考える時、CENTENNIAL P.O.P.は登場当時の息吹を現在に送り届けてくれる「時を越えた訪問者」と云えます。日光写真と同じプロセス、写真印画紙としての歴史的な意義、生み出される表現の多様性などから見て、この印画紙は写真の歴史、化学変化、イマジネーションなどを楽しみながら学ぶことができる最適な教材です。
どうぞお試し下さい。