快晴。出かける前に昨日仕上げた8x10フィルム33枚の現ベタをバイク便で配送手続き。そして今日はまず吉祥寺で写真家の方と打ち合わせとネガの受け取りを兼ねてお会いする。写真集の為の原稿用印画紙プリント60点程を計画中。中央線高架から見る富士山は先週御殿場で見た時より雪の量がかなり増えていた。その後ヨドバシで買い物をいくつか。その足で菅原さんのオフィスに荷物のピックアップ。それから天王洲までスキャニングをお願いしていたので出来上がったデジタルデータを取りに伺う。急行のモノレールに乗ってしまった為に気がつくと羽田空港。その間に見えた夕暮れ時の富士山は暮れない色のシルエット。今日は2度も衣装の違う富士山を見る事が出来た。あの麓に先週出来上がった大判プラチナプリントが我々の迎えを静かに待っている。

試行錯誤の中から多くの仲間の協力でまた新しい物が生まれて来た。1873年に発表されたプラチナプリントを使用して、今回のジーンズの中で最も古い物は同年代に製造されたというリーバイスのビンテージジーンズを、120x150cmの紙の中に原寸サイズでプリントすると言うプロジェクト。キーワードは「リーバイス・ビンテージジーンズ+原寸大+プラチナプリント」。御殿場の菅原さんのアトリエで2回の合宿を通して多くの貴重な体験をする事が出来た。日々の糧を得る為に繰り返さえられる所謂仕事とは全く違う非日常の時空間の中で繰り広げられた物作りは、今振り返るとまさに夢の中の出来事だったような感じさえする。皆一様にそのように感じているようで、それはきっと参加したそれぞれの人間がひとつの事に向かって集中していたからに違いない。時間と場所を共有しながら同じ方向に向かってひとつの物を作り上げて行くリアルでダイナミックな感じは、暗室の中で一人悶々とプリントしていては決して味わえないもの。このような貴重な体験の場を作ってくれた菅原さんに感謝、そして支えてくれた皆さんに感謝。

これらのプラチナプリントは11月29日より南青山の「LEVI'S VINTAGE CLOTHING」にて展示予定です。詳細はあらためて告知します。