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昨日は東京工芸大学 写大ギャラリーで開催中の橋口譲二写真展「Individual—日本と日本人」を拝見する

レンズの向こう側を写し取る記録装置としてのカメラ本来の使命を余すところなく使い、ひたすら己を消しつつ一つのスタイルに集約して提示する作品群は、被写体が持つ個々のストーリーを見るものに想起させいろいろと考えさせられる

ひたすら記録に徹することによって、写っているものの意味がそして時代の記録としての価値が、時の経過とともに増してくる写真群
表層的で感覚的な、単に網膜を刺激するだけの写真が溢れている中で、脳髄まで届いて考えさせられる写真は、とても貴重です。


その後、展覧会に合わせてひらかれた橋口譲二さんと小林美香さん(東京工芸大学非常勤講師/東京国立近代美術館客員研究員)のトークイベント「時代と活動の軌跡を語る」を拝聴
撮影時の写真家と被写体の距離感の話は大変興味深かった

橋口さんのデビュー作とも言える1982年草思社から出版された『俺たち、どこにもいられない』が来年アメリカから上梓されるとのこと、どのような装丁になって現れるかとても楽しみです。

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ⓒ 橋口譲二『俺たち、どこにもいられない』(草思社 1982)
Joji/George Hashiguchi - We Can’t Stay Anywhere – Wild Teens of the World (橋口譲二 - 俺たち、どこにもいられない 荒れる世界の十代):josef chladek