前書き
来年日韓交流戦が行われるという事で、そのための日本代表選抜戦(全3回)が今年開催されます。
最終順位によるポイントの振り分けの結果により代表が選抜されるため、上に行けば行くほど代表になれる確率は上がります。
順位とポイントについては以下の通り。

●参加賞/獲得GDP
優勝 300 GDP
準優勝 150 GDP
第3位 100 GDP
第4位  50 GDP
5〜8位 20 GDP
上記以外 10 GDP

これを見て分かる通り、仮に優勝ができれば下を大きく引き離す事が出来るため代表がほぼ内定するでしょう。
しかし5〜8位以下のポイントを見れば、GDPが著しく低く今後優勝に準ずる順位に入らなければ代表入する事は難しいでしょう。
「代表に内定する」事を目的とした場合、悪い言い方をすれば、この帯のポイントは0に等しいと言えます。
第4位に入った場合もほぼ同様だと思われますが、3位以上を連取した場合この限りではありません。
とにかく優勝者のGDPが高すぎます。
GDPで勝負出来るのは第3位以上の成績をコンスタントに残した場合です。
仮に優勝者が3大会とも別の人の場合は、その3人が内定し残りの枠を争う事となります。
その時求められる事はいかにして「300GDP以上のポイントを稼げるか」であります。
つまり準優勝2回相当の好成績を残さなければなりません。
シミュレート的な物は行いませんし、今語った事はイメージの話ですので間違ってるかもしれません。
一言で締めくくるならば「勝てばよい」という事です。みなさん勝ちましょう。


1.環境雑感
デジタルモンスターカードゲームが終了してしばらく後、近年プレミアムバンダイによる特殊セットが供給されました。
それにより2004年環境(ライズ2)とは別次元の環境が現れ混迷を深めています。
まあ15年も経っていますので変わるのは当然なのですが。

tier1.ヴォルクドラモン、マタドゥルモン、オニスロック、感染パラコア
tier2.ズバオメガ系統、B22マグナモン、ルーチェモンフォールダウンモード、triブレード

以上の8デックが主なデックで、今後新たなデックを製作する時にはこれらのデックを踏まえる必要があります。

以下簡易解説

ヴォルクドラモン
環境の座に君臨してからと言うもの15年が経過しますが、それが衰えたことは一度もありません。
力の渇望、デジモン墓場による高速なゲージ溜めの後に試合を決するバーンを飛ばします。
相手の隙を伺いながら準備を整えるため、ロングゲームを得意とします。
一番の対策は忠誠心を張る事で、ヴォルクを使う際にはこれに気を付ける必要があるでしょう。
デックを置いた時点で勝てる試合が相当数あり、これに対処不可能なデックを選ぶべきではありません。

マタドゥルモン
「クソザコデジモン」という不名誉なあだ名を付けられていますが、それは環境が悪かったとしか言いようがありませんでした。
日本、というより交流会環境ではメタゲームよりも「各々好きなデジモンで戦う」という側面が強かったために、ゴリラが大量発生したからです。
攻撃力にのみ不安のあるマタドゥルモンは瞬く間にゴリラの群れに潰され、狩られて行きました。
しかし「豹変の理由」の登場により汚名返上の機会を得たのです。
構築上ヴォルクやオニスロックに強いため、選ぶ理由が増え、
スロットを流し能力を封印させ攻撃力も得たこのデジモンは、決して無視できない存在となったのです。

オニスロック
「バトルフェイズ」をスキップさせ「太刀川ミミ」によるバーンのみで勝利する特殊なデックです。
環境柄ハイブリット体が非常に少ないため、援護封鎖は全てのデックに通用すると言って良いでしょう。
そのため、自身のみキュートで回復する事で5ミミで全てを終わらせます。
言っている事は簡単ですが、後攻が取れなかった場合「スロットリード」で全てが無になるため気を付ける必要があります。
ヴォルクには後攻を取った時点でほぼ勝利できるため、奴を強く見るなら考慮に値します。

感染パラコア
全てのデックに勝てる可能性のあるデックです。
パラサイモンの圧倒的な戦闘力は執行者くん以外のデジモンには負ける事がなく、安定してコアブレを撃ち込めます。
コアブレの使用条件もあったり、ループを形成させるために高いプレイスキルを要求するデックですが、
ぶん回った時は相手に何もさせる事無く勝利できるため練習のし甲斐のあるデックです。
インペリアルドラモンの能力を消されたり、ヒットロック等弱点はあるにはあるのですが、
一番の弱点は勝利時のポイントが低くなるために、ほぼ全勝でしか予選を抜けられない所です。

ズバオメガ系統
突如環境に現れた期待の新星です。
レベル靴覆里A780とありえない数値を誇り、オメガモンで援護すれば更に+880と、もはや頭がおかしくなる戦闘力があります。
そのため真向からの殴り合いに非常に強く、戦闘力に不安のあるマタドゥルモンを一方的に屠れるデックです。
オメガモン自体も無視できない存在であり、出現時にポイント回復ができ、またOPの効果を受けないためオニスロックに対して有効となります。
ズバビート、オメガビートの両方の軸を取れるほか、デック全体の自由度が高いためいきなりの登場でこの地位を得ました。
しかし戦闘一辺倒のため、ヴォルクドラモンに対して無力な存在です。よほどの事がなければ勝利は出来ません。

B22マグナモン
マグナモンと言えば殊更戦闘に強いライズマグナの名が上がります。
しかし、「◎相手は特殊能力なしになる」の評価が前環境よりも上がり、またライズマグナ同様VB+800のアルファ援護を獲得したため戦闘面での不安も払拭されました。
向こうと違い、後攻時「スロットリード」が撃てる点も評価を高めます。
tier2以下のデックを見るならばライズマグナで十分なのですが、更に上を望む場合こちらを選ばざるを得ないでしょう。
唯一ロストポイントが大きい点が不安ですね。

ルーチェモンフォールダウンモード(B23)
ヴォルク、オニスには堕天が滅茶苦茶強く、マタに対しても進化リソースや素の攻撃力で勝っており同速ならば有利が取れます。
ズバに対しても能力を消すことで序盤の戦闘力を無効にでき、豹変1枚程度の火力修正をものともしません。
序盤に進化する事が出来、適切に運用する事でtier1に勝ち得るデックです。
しかし、進化できなかった場合のストレスが半端なく、事故を起こした場合一瞬でゲームに負ける危険性があります。
それを許容できる人は選択できるでしょう。

triブレード
日本が誇るトップデジカプレイヤーである「八坂」が産み出したデックです。
謎の女こと「望月芽心」で手札を、「太刀川ミミ」で自分と相手のポイントを調整、
そして「オメガブレード」を1本ないし2本撃ち込む事で勝利します。
序盤のU4ブレードや中盤のJFブレードに対応できるデックは少なく、これも全てのデックに勝ちうるデックとなります。
しかしオニスにはそもそもバトルフェイズが来なかったり、ウォーグレイモンを場に出せない場合に手札調整が難しい等課題はあります。
デックが完成されていて、構築の自由度が少ないためアドリブが利かない所も若干の評価を下げる原因です。
ですが2ターン目のU4ブレードは決して無視できない強みがあるため、右手に自信がある人はぜひ使いましょう。


おおまかな環境デックについては上記の通りです。
3















2.対戦環境について。
さて、ここで一度こちらの環境をおさらいしてみましょう。
一つ。環境の最前線を走っているテイマーは数人。
二つ。交流会環境はあくまで「交流」を目的をしているため、非常に多くの種類のデックが存在する。
三つ。人によって使うデックの傾向がある程度決まっているので、対人メタが有効。

であることです。
つまり「ある程度有象無象を処せて、かつ強豪の使うであろうデックの全てに勝てるデックを選択する」
ということです。簡単ですね。簡単じゃないわ。


さて、ここで大会前日の夜を迎えますが、参加者一覧表を見るとあの男の名があるではありませんか。

Re:ヒラリ(@grace2006_ )

あっ………。

彼を知らない人のために紹介したいと思います。

Re:ヒラリ
今の日本で最前線を走るデックビルダーであり環境の特異点。
面白おかしいギミックをデックに詰め込む事を信条している、いわゆる「ジョニー」
彼と対戦したテイマー曰く、
「俺はハイコロしてたんだけど相手はアルティだった。」
「メインデックが40枚ぐらいある気がする。」
「デジヴァイス01を撃たれてないのにサイドのカードが飛んできて負けた。」
「サイドボード100枚説。」
「理解は出来ないけど納得した(負けたため)」
等々褒め言葉に満ち溢れている凄い男。

彼が作成したデックは愛をこめて「ヒラリスペシャル」と呼ばれている。

この男が参加している限り、デックの予想というものは無です。無。

つまり
DfU8GKOVQAAEFV0
























3.大会前日の夜
諸々の条件を踏まえ、デックを作成せねばなりません。
tier1のデックは最有力なので、手元にあるヴォルクドラモンを除き作成してきます。
まずはマタドゥルモンを作りませんでした。
ぼくはマタドゥれない王なので。
感染パラコアを組みました。
回してわかったんですが、これは一夜で回し方が分かるほど簡単なデックではないという事です。
サイド込での各マッチアップを分析し、反映出来るほどの時間はありませんでした。
意外にも感触が良かったのはオニスロックです。
回して20分も経つ頃には「このデックは強い」と確信が持てるようになりました。
手元のヴォルクドラモンと相対しても、メインのみで勝てる事が少なくなかったからです。
しかし、サイドを入念に製作できるほどの経験と時間がありませんでした。
もし、経験と時間が十分ならオニスロックは十分選択に値するデックでしたね。

次にtier2ですが、ズバオメガを除き組みませんでした。
B22マグナは、どうしても脳内のマタドゥル相手に勝率が良くなかったのと、
FDは長丁場の大会では一度は事故を起こすもので、その事故がどうしても許容出来なかったのです。
triブレードは、かつてのとんかつ会で回した時に「強いのは分かったけど勝ちきれそうにない」と思いました。
それらに比べズバオメガはメインでの自由度と対応力の高さ故に安定した強さがあると考えます。
ヴォルクには勝てませんが、ヴォルクを使うテイマーが自分以外に見当たらないために有力な選択でした。

他にも、メイクラック速攻や3パターンのベルゼ、ライズインペ等組みますが、クソデックを量産するばかりで不毛な時間を過ごします。

とにもかくにも、使用するデックは2つに絞られました。
ヴォルクドラモンか、ズバオメガです。

その中でも経験、サイド戦略等をきっちり煮詰めきった「ヴォルクドラモン」を選択しました。
(今思えばメインのレシピを1枚変更すると思います)
有象無象に強く、勝ち切れる強さがあるため合理的な選択です。


4.大会当日
オニスロックやライズインペを即席でくみ上げて一人回しする無駄なアピールをしてるうちに時間に。

参加者が10人のため、予選2組に分かれ総当たりの後、上位2名が決勝トーナメントに進出します。
さて、その予選グループの内容ですが

Aリーグ(修羅)(敬称略)
ぼく(ヴォルクドラモン)
八坂(マタドゥルモン)
ノミジット九頭見(ブリザーヴォルク)
有頂天(ライズマグナ)
みかん(ズバオメガ)

Bリーグ(敬称略)
ラーナモン(上司)
Re:ヒラリ(ヒラリスペシャル)
げるもん(アルカディモン究極体)
ルキ(マスティモン)
(ブリッツグレイモン)

Dwxsh42U8AE1gKx








正直に言ってなかなかどころか本当に辛いグループに配属されてしまいました。
というより修羅グループの全員辛いと思います。みなさん頑張りましょう。
大会から時間が経っているため、レポートは簡易的なものになります。

1戦目:ズバオメガ 勝ち
ズバオメガは速攻をかけられなければいくらでも付け入る隙があります。
一度目のシュートの後、オメガで回復されますが二度目のシュートできっちり処しました。

2戦目:ライズマグナ 勝ち
序盤の数ターンはお互いに進化もできない茶番。
茶番が終わった後はやる事をやるだけで、すなわちゲージを溜めてシュートするだけの簡単な作業です。
幸いにも相手に止める手段がなかったので勝ちました。

3戦目:マタドゥルモン 負け
このマッチアップは基本的に不利です。
メインに2忠誠心が入っているため、付け入る隙はあると思うのですがはてさて。
試合展開としては、1ターン目にデジヴァイス01を2枚使った所が最盛期で、
残りは一生先攻だったため何一つ良い所なく死にました。
この試合中にサンマタの後攻能力について曖昧だったため、ジャッジに問い合わせた所、
1.本来の後攻側が「◎相手は特殊能力なしになる」を使い相手の後攻能力を消しても、そのターン中手番は切り替わらない。
2.相手の後攻能力が消えた状態で「バトルが引き分け」になった場合、次のターンでも手番は切り替わらない。
3.寿命処理等で後攻維持のデジモンが消えた場合でも、直前のバトルの結果が「引き分け」の場合、手番は切り替わらない。

3については記憶が曖昧で間違っているかもしれません。ですが1,2の裁定は下されました。
そのため名誉先攻デジモンとなったヴォルクドラモンはあまり活躍出来ませんでした。んほー!!!!

4戦目:ブリザーヴォルク 勝ち
この試合で勝った方が決勝に進出です。
1ターン目墓場ヴォルクを決め、大いに優位に立つも2ターン目ブリザー優等生で回復されます。
もはや生半可な打点を入れてもすぐにリカバリーされるため、100点シュートに切り替えます。
後の展開はこちらの争いを全てカウンターされるハプニングがありましたが、向こうより早くゲージを溜めて100点入れて勝ちました。

というわけで3-1の1位通過で決勝進出です。

準決:ヒラリスペシャル 勝ち
例の彼が相手です。何が飛び出してくるか皆目見当も付きません。
レベル靴鬟ープンした所、剣を持ったドルモンが見えました。
わざわざそれを選択するということは、ヒカリロック系及びバーンだと見当を付けます。
姫姫ヒカリの60点はまず最悪なので、相手に手番を渡さないことを最優先に動きます。
自らの争いによる20打点を許容し、ゲージを溜めて1シュートした後に相手がオメガモンになり回復しました。
オメガモンになって回復された所で、逆にアルファモンによる突然死の択が消えます。
更にこちらの「力の渇望」が使えるようになったため、100点シュートの未来が開けました。
後は適当にバトルに負けつつ、ゲージを14枚溜めて2度目のシュートで勝利。

決勝:ケルビモン 負け
初めてやる相手です。
試合展開としては1回目のシュートを決めて、向こうの年季が通ります。
2回目の進化をするために芽心を使ったところ、ブラックグラウモンが全て落ちていたために進化できずに負けました。
補足すると、一度目のドーベルモンの●●●でブラックグラウモンが2枚含まれていたのです。
ネットの海が残り9枚でしたが、この中身を正確に予測する事は●●●のせいで困難だったのです。
ブラグラの枚数が1枚でもあれば進化し、2墓場2芽心1ヴォルクによるシュートで優勝出来ていました。

さて、何がいけなかったのでしょう。
勝利へのプランが最終的に運の要素に頼ったため崩れた。と結論付けるのは簡単です。
ここで自分のプレイングミスを振り返ってみます。
その1.1ターン目のデジヴァイス01を発動したまでは良かったが、入れるカードを「奇跡のルビー」としてしまった。
これは長期的な目線で見た場合間違ってはいません。
「ウルドターミナル」という明確な対象があり、またある程度ポイントを減らせる事が想定できるため、
回復を挟む「スロットリード」では自分のゲージ枚数の負担が大きくなると考えられるからです。
しかし今回の場合、自分にとって最悪なのは「戦いの年季」や「誇りを賭けた戦い」による速攻プランを取られる事です。
援護を封鎖された状況では、長期戦は望めないためにまずは相手のダメージソースを直接的に減らすプランを取るべきでした。
したがって、今回の場合1枚目のデジヴァイス01は「スロットリード」が適切な交換対象となります。
2枚目のデジヴァイス01が発動できない試合展開だったために、この入れ替えのミスが響くことになりました。

その2.1ターン目のバトルで「勝利」を選択しなかった
見方によってはこれが最大のミスと言えます。
ケルビモンの視点から見ると、進化をしない事には何も始まらないため、進化のタイミングで先攻側からひたすらガーベモンを投げられるのが最悪の展開と言えます。
進化できなければゆっくりと料理されるだけですからね。
今回、わざわざ必要のない「争いはやめましょう」を使用して後攻を維持してしまったがために、この進化妨害のプランを取ることができませんでした。
対ケルビモンの試合に限って言えば、後攻であるメリットは先攻ほど大きくありません。
したがって、最初のバトルで勝利をする事で今後の試合展開に大きな影響が出たと考えられます。
(もっとも初手進化英雄という最強の展開をされたらお手上げなのですが)

以上の理由から、1ターン目のプレイミスが全てを台無しにしてしまった。と結論付ける事が出来ました。
精進します。


何はともあれ、準優勝する事が出来ました。一歩代表の座に近づけましたね。
今後何らかの事情で大会に参加できなくなっても、日本には強いテイマーがいるので彼らが頑張ってくれるでしょう。
優勝したありとくん。おめでとうございます。


余談
予選では5名5名と分かれるので、1人ずつ余るんですよね。
そのため対戦内容が見えない会場奥地(楽屋)に隔離されて談笑する時間が出来るんですよ。
その楽屋システムが本当に楽しいと思える隙間時間を過ごす事が出来たので、次回もやってくれたらなあと思います。