クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

bc3041ヒンデミット:
①気高き幻想
⓶白鳥を焼く男
③ウェーバーの主題による交響的変容

①ハインツ・ボンガルツ(指揮)ドレスデン・フィル
⓶アルフレート・リプカ(ヴィオラ)ヘルベルト・ケーゲル(指揮)ライプツィヒ放送交響楽団
③オトマール・スイトナー(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン
Ⓟ①1964 ⓶1970 ③1969
(BERLIN CLASSICS[ETERNA]BC3041-2)
すいません、またヒンデミットです。
手持ちのヒンデミットのCDであまり聴いてなかったETERNA盤聴いてみました。東ドイツで活躍した3人の指揮者がそれぞれ別のオーケストラを振って1曲づつ担当しています。

①まずは職人だけどまれに発狂することでマニアには支持されているボンガルツの「気高き幻想」。
第1楽章。
ゆったりとしていて、ややささくれたサウンドと相まって独特の侘しい雰囲気が出ています。後半テンポが上がると厳しい音なのに軽やかさが出ていて不思議な感じです。
第2楽章。
冒頭の木管のバックのトライアングルや太鼓が大きめに収録されていて面白い。盛り上がってくると推進力があってなかなかカッコ良いです。ゆっくりになってからもリズム感があり、またとても綺麗です。
第3楽章。
やはり推進力あります。じっくりと盛り上がっていき、最後は感動的です。
流石ドイツの職人指揮者はしっかり聴かせます。

②次にヒンデミットが得意なケーゲルの「白鳥を焼く男」。なぜかこの演奏はBERLIN CLASSICSのケーゲルのヒデミット集成に収録されていません。
ヴィオラの独奏は音が太いし、オケもケーゲルらしくクールでキレがある感じがして悪くないですが、やっぱり地味な曲ですね。
曲の感想はブロムシュテット盤参照↓
http://blog.livedoor.jp/mountain352001/archives/51965096.html
あと録音も優秀です。

③スイトナーはオーストリア人ですね。
第1楽章。
ゆっくりのテンポです。落ち着き払っている感じが面白い。最後はあまり伸ばしません。
第2楽章。
やはり遅めのテンポ。低弦の主題がゴリゴリしていてなかなか良い。結構重厚に盛り上がります。
第3楽章。
こちらもゆったりのテンポで情感豊かです。中間部なんかもゾクゾクっときます。後半のフルート独奏が急ぎ気味なのがちょっと残念。
第4楽章。
今度は速めのテンポでグイグイ進みます。ティンパニの音程が良くないのが残念。でもスピード感があってなかなかカッコいいです。
素朴な感じで好感が持てる演奏でした。

①★★★☆☆(カッチリしてて安心)
②★★★☆☆(演奏はよさげ)
③★★★☆☆(好感度が高い)

東ドイツの演奏家達の真面目な演奏は好感が持てますね。

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cdc7476152ヒンデミット:
①ウェーバーの主題による交響的変容
②金管と弦楽のための演奏会用音楽

ユージン・オーマンディ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
録音:1978年らしい(このディスクには未記載)
(EMI CDC-7476152)
アバド盤と一緒に買ったオーマンディ盤です。このCDはLPのオリジナル・カップリングで交響的変容が21分弱、演奏会用音楽が17分弱と短い収録時間です。でも無理に長い収録時間よりホッとするところもありますね。

①まずは「ウェーバーの主題による交響的変容」です。
第1楽章。
テンポはそんなに遅くないけどなかなか重厚でカッコいい。トランペットの音色もいい味出てます。
第2楽章。
ちょっと遅めのテンポでじっくり進みます。アバドのあとに聴くとものすごく遅く聞こえます。グチャグチャになっていくところも各楽器が聞こえてきて面白い。やはり重厚でカッコいい。
第3楽器。
今度はちょっと速めのテンポです。情感豊かですが、後半のフルート独奏はちょっと苦労してる感じがします。
第4楽章。
やはりちょっと遅め。第1主題の伴奏でオケ全体でちょっとしたクレッシェンド・ディミネンドしてくるところがなかなか凄い。ヤンヤの盛り上がりはカッコいい。
バーンスタインやブロムシュテットより良かったです!

②第1楽章。
ちょっと速めのテンポ。金管のヌケも良く、チューバもボンボン聞こえてきて気持ちいい。弦楽器もオンマイクでグイグイ迫ってきて素晴らしい!スカっとします。ゆったりになる後半も濃厚にグイグイときてカッコいい。
第2楽章。
ちょっと遅めのテンポですが、最初から出し惜しみなくフォルテが出ています。でもちゃんと押し引きのフレーズ感もあって良いです。ゆっくりの場所ではトロンボーンのソロが若干ヴィブラートかけていて素晴らしい。低音もよく効いています。
こちらもバーンスタインやブロムシュテットよりも断然良い気がしました。

①★★★★☆(思いの外素晴らしかった)
②★★★★★(凄いカッコいい!)

あまり期待せず、何となく買ったオーマンディのヒンデミットですが、結構素晴らしくてビックリしました。オーマンディというとショスタコでしか判断してなかったのですが、見直しました。

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pocg1918ヒンデミット(1895-1963):
①交響曲「画家マチス」(1934)
⓶気高き幻想(1938)
③ウェーバーの主題による交響的変容(1943)

クラウディオ・アバド(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1995年2月ベルリン
(DEUTSCHE GRAMMOPHON POCG-1918)
そういえば持っている「ウェーバーの主題による交響的変容」の中ではヤルヴィ盤が好みなのですが、他はイマイチ好きではないなあと思い、中古屋でアバド盤とオーマンディ盤を見つけたので買ってみました。アバドはロシア物やモダンな作品の演奏は意外と好きでたまに買ってます。

①まずは画家マチス。
第1楽章。
序奏は遅めのテンポで伴奏の付点のリズムがちょっとだらっとしています。鉄琴の音色が重くて面白い。アレグロに入るとテンポは速め。細かいニュアンスが色々つけられているけど、クリアな感じで進んでいきます。展開部のクライマックスなどなかなか素晴らしい。
第2楽章。
管楽器のソロは流石の説得力です。
第3楽章。
深刻な序奏は綺麗ですが、ちょっと落ち着いていて聴いてて苦しくなってくるほどではありません。アレグロに入るとちょっと落ち着いたテンポ。しかし、しっかりフォルテが鳴らされなかなか真に迫ってきます。終盤の序奏のテーマが強奏されるところなんか痺れます。最後の金管のコラールからフィニッシュは最高です。

②このCDだと邦題が「至高の幻想」となっていますが、なんか慣れないので「気高き・・・」にしておきます。
第1楽章。
気だるい雰囲気がなんとも言えない楽章ですが、押したり引いたりのニュアンスが豊かです。後半のテンポが上がってからも綺麗です。
第2楽章。
密やかに始まるトチ狂う感じのマーチは素晴らしい。後半のパストラルは真面目に聴いてないと飽きますね。演奏は良いと思いますが。
第3楽章。
冒頭の金管のコラールは力まず綺麗。しっかりしていて最後まで安心して聴けます。

③アバドはこの作品2回目の録音です。
参考→ http://blog.livedoor.jp/mountain352001/archives/51908591.html
第1楽章。
速いテンポでキビキビしていて気持ちいい。クラリネットが何やらすごい。5拍子の音型も強調はしてないけど、はっきり分かる。
第2楽章も変奏が始まるととても速く、グチャグチャ感がエキサイティングです。金管になる前のヴァイオリンのツブツブ感はすごい。
第3楽章も速いテンポ。でも第2主題などはよく歌っていてよいです。
第4楽章。冒頭の金管はぶっぱなさず意外なことに落ち着いた雰囲気です。クライマックスまでは我慢です。最後の盛り上がりは品が良いです。
こんなに快速で合奏力がバッチリなこの作品の演奏は珍しい。なかなかカッコ良かったです。

①★★★★☆(なかなか感動的)
⓶★★★☆☆(演奏はいいですが曲がまあまあ)
③★★★★☆(カッコいい!)

という訳でアバドとベルリン・フィルが快調にヒンデミットを演奏した、楽しい1枚でした。

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