クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

81-1101スーク:アスラエル交響曲Op.27(1905-06)

ラファエル・クーベリック(指揮)
バイエルン放送交響楽団
録音:1981年10月1-2日ヘラクレスザール、ミュンヘン
(PANTON 81 1101-2)
クーベリックの「アスラエル」があると知ってネットで探してみたら、意外とあるもんですね、中古ですが。あまり高くない値段のもの見つけて入手してみました。PANTONはチェコのレーベルですが、録音はバイエルン放送、メイド・イン・ジャーマニーでした。

第1楽章。
序奏もゆったりですが、アレグロに入っても遅めのテンポです。しかしパリっとしていてダレた感じが全くしないのは流石です。第2主題もゆったりしたテンポですが、盛り上がってくるとワーグナー風で濃厚なロマンが漂います。展開部も高級なサウンドで濃厚なので聴いてるこちらが戸惑ってしまいます(笑)。
第2楽章。
陥徐楽章だけど、今まで聴いた演奏に比べ特段遅い感じはしません。しかし、やはりサウンドが立派で進んでくるとマーラーみたいです。展開部のピチカートは「死者の歌」みたいだし、色んなことを喚起させますね。
第3楽章。
冒頭から遅いテンポです。しかし、遅くても緊張感を持っていて素晴らしい。トリオは濃厚というよりスッキリした味わいです。
第4楽章。
この楽章もゆったり目で目のつまったサウンドで濃厚な演奏になっています。でも押したり引いたりはあまりしていません。
第5楽章。
この楽章は遅くないですが、やはり立派に進みます。激しいところはもっと激しくても良い気がしましたが、2回目に盛り上がった時は物凄かった。その後静まってから終わりまでは印象派風でとても美しい。

前に調べたタイミング比較にクーベリック盤追加しました。
クーベリック(1981年)   16:31/7:16/13:30/12:16/14:38
マッケラス(2007年)    14:56/7:11/11:35/10:57/14:40
ビエロフラーヴェク(2007年)15:58/7:13/12:07/10:42/14:11
ペトレンコ(2002年)    14:47/7:22/12:14/11:16/14:02
スヴェトラーノフ(1993年) 15:14/8:11/13:01/12:33/14:43
ノイマン(1983年)     14:59/6:40/12:14/10:34/13:27
やっぱりクーベリックは第1、3、4楽章は遅いです。でも遅さというか退屈さを感じさせないのは凄いです。

★★★★☆
「アスラエル」がこのような立派なサウンドで巨匠らしい演奏で聴けるのは嬉しいですね。

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ショスタコの10番聴き比べ4回目は「ス」で始まる指揮者にプラスしてHMFのザンデルリング&ベルリン響BOXに何故か収録されてたオイストラフ盤聴きました。オイストラフはすっかり存在忘れてました。

19.スクロヴァチェフスキ(指揮) ハレ管弦楽団
録音:1990年11月23、24日アルバート・ホール・ボルトン
(IMP PCD2043)
第1楽章。速くて軽い。特に再現部以降の軽やかさは嫌です。盛り上がった時の低弦弱いし、ガーっと来そうなところで矛を収める感じもあかん。トランペットはフラッター。
第2楽章。低弦やティンパニをセーブしてホルンを強調したりしてますが、あまり意味を感じない。
第3楽章。やはり軽やか。ホルンのソロは素晴らしい。
第4楽章はだいぶ素直で良い。
前半2楽章はちょっと嫌だなあ。この曲で変な小細工いらないです。
★★☆☆☆

20.スクロヴァチェフスキ(指揮)ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2003年5月4日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
(WEITBLICK SSS0076)
旧録音よりはかなり良くなっています。展開部の始まりはやっぱり速すぎる気がしますが、クライマックスではガーっと来ます。トランペットはフラッター。第2楽章も特に変なことはやらず、ガッチリしたイメージ。オケもパワフルで良い。第3楽章はやはり速めのテンポですが、旧録音のような軽さではない。第4楽章も充実しています。
スクロヴァさんも歳を重ねたのか、ドイツのオケへの客演だったためか、細かいことは色々やってるけど旧録音に比べ素直な演奏になり、サウンドも充実していました。
★★★★☆

21.スヴェトラーノフ(指揮)ソビエト国立交響楽団
録音:1968年8月21日ロイヤル・アルバート・ホール,ロンドン
(ICAクラシックス ICAC5036)
http://blog.livedoor.jp/mountain352001/archives/51841880.html
もう手元に無かった。
★☆☆☆☆

22.マイケル・スターン(指揮)ザールブリュッケン放送交響楽団
録音:1998年5月14日リスボン,ポルトガル
(PERC PRO LC-11995)
第1楽章は突っ込み不足。第2楽章はなんか緩い。第3楽章のホルンは良いです。第4楽章は元気で良い。
前に聴いたとき誉めすぎな気がしたので★一つ減。
★★☆☆☆

23.スメターチェク(指揮)プラハ交響楽団
録音:1968年3月6日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール,ロンドン
(ORCHESTRAL CONCERT CD CD14/2011)
http://blog.livedoor.jp/mountain352001/archives/51850144.html
もう手元に無かった。
★★☆☆☆

24.スロヴァーク(指揮)スロヴァキア放送交響楽団
録音:1989年6月20-26日ブラティスラヴァ
(NAXOS 8.501102のDisc8)
第1楽章は盛り上がるとテンポを上げてくる昔風な感じ。ヘッドホンで聴くと何度か乱暴な編集にノックアウトされます。クラリネットやティンパニが朴訥とした音でいい味しています。展開部のトランペットの刻みはフラッター。スネアもハッキリしていて好ましく、クライマックスでの一生懸命さにはグッときました。
第2楽章意外と快速で頑張ってます。シンバルが地味。
第3楽章弦の音程の合わない感じがアマオケぽい。シンバルの代わりに小さいドラかゴングみたいな音がして可笑しい。ホルンはロシア風に甘い音色でヴィブラートがかかっています。盛り上がると普通のシンバルも出てきます。ブンチャッチャのリズムのチューバも軍楽隊風の音で面白い。
第4楽章アレグロはちょっと遅いテンポで、何だかほのぼのとしています。クライマックス後の静まってからファゴットがマーチ風に盛り返すところで、シンバルの代わりに小さいドラかゴングみたいのが使われていて笑っちゃいます。
確かに珍演でオケは一流の音ではないけど、そんな楽器の音も含め色んな意味で聞き所が多く気に入りました。
★★★★☆

25.ダヴィッド・オイストラフ(指揮)ベルリン交響楽団
録音:1972年9月29日ドイツ・シュターツオパー・ベルリン
(HARMONIA MUNDI HMX2905255.59の2枚目)
ヴァイオリニストとしては超一流、指揮者としては散々だったオイストラフです。
始めはゆったりしたテンポがよい。第2主題であまりテンポ上げないのも良い。展開部のトランペットはフラッター。スネアが出るとテンポ落とすのはムラヴィンスキー風。でも強奏になると拡散しちゃうような録音のせいか盛り上がってもグッとこない。第2楽章は小細工無しで突っ走る。第3楽章は普通。ホルンがちょっとヴィブラートかけてます。第4楽章も特にどうというのはない。
全体に悪くもないけど良くもない。
★★☆☆☆

というわけでスクロヴァさんの新録音と意外なところでスロヴァさんが良かったです。
あと、昨日ショスタコの10番弾いてきました。こちらの聴き比べはいつ終わるかな。

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chan10735モンサルバーチェ(1912-2002):
①パルティータ1958
②5つの黒人の歌
③交響的万華鏡
④シンフォニア・デ・レクイエム

ファンホ・メナ(指揮)BBCフィル
②ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
④クララ・モウリス(メゾ・ソプラノ)
録音:2011年12月8、9日、サルフォード・メディア・シティUK
(CHANDOS CHAN10735)
ファンホ・メナのスペインの音楽シリーズの第2弾だそうです。セール品で買ったのをだいぶほっといたのですが、メナのヒナステラ第2集が出たので、思い出して聴いてみました。モンサルバーチェはカタルーニャ出身の作曲家だそうです。

①タイトルに1958と入っていますが、1958年の作品かは分かりません。
1曲目「ファンファーレ」。
ハイテンションでキャッチーでヘンテコな行進。フランス音楽にありそう。
2曲目「サラバンド」。
しっとりした音楽で不思議なムード音楽風でもあります。中間部では急にバルトーク風にエキサイトしますが、すぐ落ち着いて美しいヴァイオリンとチェロの二重奏なども出てきます。
3曲目「間奏曲」。
ゆったりしていますが、やはりエキゾチックです。中間部はちょっと興奮した後行進曲風になります。
4曲目「フィナーレ」。
チャカチャカとヒンデミット系ですが、木琴やスネア、ピアノやハープ、様々な打楽器などカラフルだし、ティンパニのソロなど結構聴かせます。
これはユニークで楽しい曲集でした。

②こちらは管弦楽伴奏ヴァージョンだそうです。
1曲目「ピアノの中のキューバ」。
ちょっとハバネラぽい舟歌っぽいしっとりした歌。
2曲目「ハバネラ・リズム」。
ちょっと元気で優しい歌。
3曲目「ダンディ」
しっとりした歌。
4曲目「小さな黒人少年への子守歌」。
優しい歌ですが、影がありますね。
5曲目「ニグロ・ソング」。
ギロがジャカジャカいってノリが良いです。何か空耳アワーに投稿できそう。
何だかバーンスタインとかにありそうな曲集でした。

③第1楽章「序奏」。
ゆったりとした楽章です。印象派的で美しい。ハープがキラキラなっています。終わりは弦楽がブリッジぽく出てきて次の楽章に続きます。
第2楽章「ロンドとパントマイム」。
元気なスケルツォ的楽章で、やはりカラフルなオーケストレーションが楽しい。第2主題のフルート(ピッコロ?)の動きが面白い。後半はオーボエやファゴットの一人語りからとぼけた感じになります。
第3楽章「カノンとハバネラ」。
いきなりドーンとバスドラムに続き、ちょっとバロックっぽい踊りになります。カスタネットが入ったりしてユニークです。後半は不思議でちょっと不気味なハバネラです。
第4楽章「フィナーレ・アラ・インディアナ」。
何かカリカリ言ってる楽器が聞こえてきて、ノリのよいラテン音楽になります。一旦激しく盛り上がり、中間部では落ち着いてコル・レーニョが出てきて不気味な感じになります。で再び激しく盛り上がり、最後は「三角帽子」のように引っ張ります。
なかなかカッコいいです!

④ブリテンは「シンフォニア・ダ・レクイエム」だけど、こちらは「シンフォニア・デ・レクイエム」です。
第1楽章「入祭唱」。
陰気に始まりますが意外に映画音楽的に盛り上がります。結構モダンなサウンド。
第2楽章「キリエ」。
暗くじっとりとしています。途中テンポがあがり緊迫しますが、すぐ落ち着き切なく美しいチェロの独奏が出てきます。
第3楽章「怒りの日」
ホルンとトランペットの伸ばしでクレッシェンドから盛り上がりますが、激しさよりも不気味さのほうが勝っている感じです。
第4楽章「アニュス・デイ」
空虚な感じのヴァイオリン独奏からしみじみとした弦楽になり、木管やピアノが入って拡がっていきます。
第5楽章「ルクス・エテルナ」
不安な感じで始まりますが1度爆発して、空虚な雰囲気になります。ティンパニの強打から盛り上がってきて次の楽章に入ります。
第6楽章「リベラ・メ」
フォルテで始まりますが暗い。落ち着くと歌手が登場します。祈りの歌なんですが、何となくムードがミュージカルっぽい。あっけなく終わります。
歌のないレクイエムかと思わせておいて、最後に歌は要らないような気もしました。暗くてなかなか良く出来ていますが、ちょっと軽さが感じられるのはラテン系だからかな。

①★★★★☆(1曲目の弾け具合は最高)
②★★★☆☆(最後の歌なんか結構楽しい)
③★★★★☆(すごい楽しい)
④★★☆☆☆(暗いけど何となく軽い)

モンサルバーチェの色んな作風の作品があって面白かったです。オーケストレーションが冴えている作曲家ですね。シンフォニア・デ・レクイエムに引かれて買いましたが、他の曲の方が面白かったです。

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