クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

553005ドヴォルザーク:
①交響詩「英雄の歌」Op.111
②チェコ組曲Op.39
③序曲「フス教徒」Op.67
④祝典行進曲Op.54

アントニ・ヴィット(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
録音:①1993年10月12、13日②-④1994年4月11-15日、ポーランド放送コンサート・ホール,カトヴィツェ
(NAXOS 8.553005)
ドヴォルザークの比較的珍しい作品を集めた1枚です。

①「英雄の歌」はコシュラーのCD持ってました。このビクター盤の解説が藤田由之さんのしっかりしたもので次のような事が書いてありました。この作品はマーラー指揮のウィーン・フィルで初演されたそうです。4つの部分に分かれていて細かく場面の説明もありましたが、聴いてみてもどこが分かれ目かよく分かりませんでした。
闘争的に始まるけどやがて落ち着いて悲しげになります。その後はどんどん場面が転換して、闘争的だったり落ち着いた舞曲風だったりしますが、最終的には勝利の盛り上がりです。20分超の長尺なのに演奏も薄味でちょっと聴くのにも集中力が入ります。

②1曲目「前奏曲(パストラール)」
田園風な落ち着いたしみじみとした感じ。
2曲目「ポルカ」
寂しげに始まりますが、途中は賑やか盛り上ります。スラヴ舞曲にありそうで、ヨハン・シュトラウスのポルカとは全然違います。
3曲目「メヌエット」
ドヴォルザークらしい民族的でちょっと陰りのあるメヌエットです。
4曲目「ロマンス」
穏やかな3連符の上でフルートとオーボエが掛け合います。ゆったりした美しい曲です。
5曲目「フィナーレ(フリアント)」
速いテンポで、やはりドヴォルザークらしい陰りのあるカッコいい舞曲。

③木管による穏やかな序奏で始まります。しばらくすると弦楽が出てきてだんだん不穏になってきます。盛り上がってくると今度はヒロイックになります。落ち着いてから段々速くなってアレグロになります。アレグロになると暗くベートーヴェン的になります。第2主題は流れるような感じになり、これまた結構盛り上ります。ちょっと落ち着いてから展開部になります。激しいけどハープが結構目立ちます。最後は猛スピードで大いに盛り上ります。
演奏も「英雄の歌」に比べ気合いが入ってる感じがします。

④祝祭的なのかよくわからないファンファーレからスタート。第2主題のヒラヒラとか転調なんかもヘンテコで面白いです。

①★★☆☆☆(長い割りに薄味)
②★★★☆☆(ドヴォルザーク好きなら楽しめます)
③★★★☆☆(ソナタ形式は分かりやすい)
④★★★☆☆(ヘンテコで面白い)

どの作品もそれなりに楽しかったのですが、演奏でもっとコッテリ出来るような気がしました。

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su4202カベラーチ:
①交響曲第7番Op.52 (1967-68)
②交響曲第8番Op.54「アンティフォナ」(1969-70)

マルコ・イヴァノヴィチ(指揮)
プラハ放送交響楽団
①ルカシュ・フラヴィカ(語り)
②ルツィエ・シルケノヴァー(ソプラノ)、プラハ・フィルハーモニー合唱団
録音:①2012年5月2-4日チェコ・ナショナル交響楽団スタジオ、②2012年11月20,21,25日ルドルフィヌム
(SUPRAPHON SU4202-2の4枚目)
カベラーチの交響曲全集最後の1枚目です。

①交響曲第7番は語り入りの作品で3楽章構成。各楽章にタイトルがついてます。「ヨハネ福音書」「ヨハネ黙示録」が元になっていますが、2楽章の終わりはニューギニアのエレジーのメロディが元になっていたりするそうです。
第1楽章「永遠」(7:21)。
チューブラベルの弱音の連打に冷たいトランベットが叫び、語り手が恐ろしげに登場。すぐに落ち着きます。5番6番でもソリストは重要でしたが、今度は具体的に語らせているみたいですね。ひたすら冷たく恐ろしい。
第2楽章「人間(開かれた本)」(9:28)
コントラバスが弱音でうなり、これまた恐ろしげに語り手が語りだします。やがて激しくなってきてが「ゴルゴタ!」とか叫びスケルツォ的になります。音楽はカッコいいけど語りが余計。
第3楽章「永遠(新しい地球)」(5:32)
冒頭の弦楽は何だかショスタコの11番や13番のどこかっぽい。ちょっと盛り上がりますが、ひたすら陰気。
全曲通して音楽は陰気で素晴らしい。語りも最初はうるさいと思ったのですが、何度か聴いたら音楽と語りはちゃんとリンクしていて面白くなってきました。

②第8番はソプラノと合唱、打楽器、オルガンのための作品とこれまた特異な編成の作品です。歌詞は聖書からとられているそうです。また構成も5つの4分半~6分の短い楽章の間に40秒ほどの間奏曲が入るというこれまた特殊な構成です。
第1楽章(4:51)
何種類かのサスペンド・シンバルがシャンシャン言う中オルガンが出てきて、続いてソプラノと合唱が登場。ティンパニや木琴が活躍。やっぱり陰気で怖い。
間奏曲A(0:42)
インパクトあるオルガンとスネアから合唱が吠えます。
第2楽章(4:28)
静かに太鼓がトンテンと出てきます。やがて不気味なざわめきがあり、ソプラノが「アーメン」などと歌います。
間奏曲B(0:40)
Aと同じように始まりますが、ちょっとおとなしい。
第3楽章(6:02)
合唱がざわざわしてて不気味に開始。呼び掛けに対して応えていくような感じになります。断片的なオルガンがカッコよく、やがて打楽器群やソプラノが暴れまわります。
間奏曲C(0:43)
Aに近いです。
第4楽章(5:17)
静かなオルガンの単旋律というのか、和音無しで訥々と始まります。やがてヴィブラフォンなんかが応え、ソプラノが侘しげに歌い出します。オルガンの和音や合唱も登場して拡がります。
間奏曲D(0:40)
Bに近いです。
第5楽章(4:53)
オルガンがフォルテでしばらく奏されます。次に打楽器群による場面になります。やがて合唱が登場し、テンポが上がってきてソプラノが絶叫してフィニッシュです。最後の歌詞は「アレルヤ」なのに恐ろしげ!

だいぶ現代音楽的、またはオーメンの音楽っぽくなっていて面白いです。もはや交響曲の形ではないけど、異様な雰囲気は耳を引き付けます。

①★★★☆☆(語りもなかなか面白い)
②★★★★☆(ホラーな感じが素晴らしい)

カベラーチの交響曲全部聴いてみましたが、全て陰気で編成もユニーク。3番以降はだいぶキャラも立っていて特に面白かったです。もっと演奏されても良さそうだけど、やっぱり特種な編成がネックなんでしょうね。

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su4202カベラーチ:
①交響曲第5番変ロ短調 Op.41「ドラマティカ」(1960)
②交響曲第6番 Op.44「コンチェルタンテ」(1961-62)

マルコ・イヴァノヴィチ(指揮)
プラハ放送交響楽団
①パヴラ・ヴィコパロヴァー(ソプラノ)
②カレル・ドーナル(クラリネット)
録音:①2014年12月10-13日、②2011年9月19-23日チェコ・ナショナル交響楽団スタジオ
(SUPRAPHON SU4202-2の3枚目)
カベラーチの交響曲3枚目です。今回は独特なソリストが起用された作品です。

①第1楽章(12:04)。
強烈なイントロからソプラノがヴォカリーズで劇的に歌いだします。一旦落ち着きますが緊張感が凄い。しばらくするとテンポがあがりリズム感も出てきます。ヴォカリーズはひたすら「アー」と冷たく恐ろしげにソプラノが歌い続け、最後は冒頭の部分が戻ってきて絶叫して終わります。ちょっと宇宙戦艦ヤマトのソプラノっぽい。
第2楽章(7:32)
速いテンポのスケルツォ的な楽章。やはりソプラノが恐ろしげに歌いますが、今度は「ライラララー」など「アー」以外の歌い方をしますが、ひたすら器楽的です。中間部も恐ろしいままですが、ちょっと落ち着いて歌謡的。元に戻る前の冷たく美しいホルンのソロは印象的。
第3楽章(7:47)
ハープの短音がポンとなり、フルート独奏に導かれソプラノが染々と歌い出します。静かな弦楽の和音の動きがショスタコっぽいです。やはり冷たくて息苦しい。
第4楽章(10:58)
今度はティンパニがソロでドンドンと鳴り、これを弦楽が受けて陰気なゆったりした音楽になります。続いて相変わらずの暗く沈んだソプラノが登場。チェロの独奏と冷たくも美しくからんで盛り上がっていきます。次にテンポがあがり緊張感が高まっていきます。激しくなってくると珍しくソプラノがしばらくお休みします。落ち着くと再びソプラノが登場しますが、激しい場面に揺り戻され激しいラッシュで終わります。
全曲通してソプラノが独奏楽器のように起用されていて、出番がコンチェルト並みに多いです。歌手は大変そうだけど、陰気で面白かったです。

第1楽章(13:09)。
激しい調子で始まり、打楽器が不思議なリズムを刻む中でクラリネットが高音で東洋的な怪しい旋律を吹きます。その後静まってからも怪しいピアノやジャラジャラのないスネアなど耳を引き続けます。再びクラリネットが登場して怪しく激しい音楽が展開されていきます。
第2楽章(7:25)
弦楽のフラジオレットで始まります。その上でクラリネットのソロがゆったりと冷たく歌います。
第3楽章(10:03)
激しいティンパニの連打に怪しいピアノ。そこにクラリネットも登場し、怪しく激しく動き回ります。なかなかのカッコよさ!その後もアップダウンを繰り返し、スピード感ある弦の刻みの上で金管が断片的に叫んでいくところなどカッコいいです。ちょっとヒンデミットのヒロイックな感じです。

①★★★★☆(陰気で激しくてこういうの好きです)
②★★★☆☆(こちらもなかなか激しくて良いです)

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