クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

8.223696マリピエロ(1882‐1973):
①交響曲第6番「弦楽のための」(1948)
②交響曲第5番「エコーによるコンチェルタント」(1947)
③交響曲第8番「シンフォニア・ブレヴィス」(1964)
④交響曲第11番「バグパイプ」(1969)

アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
モスクワ交響楽団
録音:1994年2月、モスフィルム・スタジオ
(MARCO POLO 8.223696)
マリピエロの交響曲集3枚目は何と4曲も詰め込んでいます。

①交響曲第6番は何種類かの録音もあり、マリピエロの代表的な交響曲になるのかな。
第1楽章 アレグロ(3:53)
活気あるけど不思議な感じ。ちょっと叙情的にもなります。
第2楽章 ピウトスト・レント(6:33)
チェロのソロの伸ばしから始まってだんだん広がっていきます。しっとりした音楽ですが悲しげに盛り上がります。
第3楽章 アレグロ・ヴィヴォ(2:51)
コントラバスでゴツゴツとスタート。速いテンポでギクシャクと進みます。変なしつこいピチカートからコントラバスの変なソロがあったりします。
第4楽章 レント・マ・ノン・トロッポ~アレグロ~レント~アレグロ~モルト・トリステ(9:16)
しっとりキレイな弦楽四重奏で始まります。だんだん編成が大きくなってアレグロに入ります。ちょっと民謡調だったりオネゲル風になったり。その後はゆったりとアレグロ行き来して、最後はしっとり終わります。
全面的にいいような、そうでもないような。演奏によっては良くなるような気もします。

②全面的にピアノのソロがフィーチャーされた作品。
第1楽章 アレグロ・アジタート・マ・モデラタメンテ(3:46)
ピアノがガチャガチャと無旧道的に出てきて、モダンで激しい曲調になります。
第2楽章 レント(5:42)
ピアノとファゴットの妖しげな二重奏にヴィオラのソロ(?)が割り込み、やがて編成が大きくなります。
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・マ・リトマト(2:24)
怪しげな打楽器アンサンブルで始まり、ピアノが出てきます。マーチ風だけど、やがてテンポが上がります。
第4楽章 レント・マ・ノン・トロッポ~モッソ(アジタート)~リテヌート(クアジ・フネーブレ)(4:37)
ゆったりしたピアノに管楽器が絡んでいきます。やがて楽器も増えて盛り上がったりしますが、最後は落ち着きを取り戻します。
全楽章通して結構面白い作品でした。

③この作品だけ3楽章構成。終楽章が長い。
第1楽章 ピトゥオーソ・レント~ウン・ポコ・ピウ・モッソ(5:03)
木管アンサンブルで始まる不安げな音楽。ピアノやチェレスタも活躍します。
第2楽章 アレグロ(2:44)
ちょっとバルトークとか入ったモダンな感じ。不気味だけど幻想的な雰囲気。
第3楽章 ノン・トロッポ・レント(14:44)
もっさりした室内楽的な時間が長いけど時々緊張感が出てきます。押したり引いたり進んでいきますが、どうも取りとめがない。
第1、2楽章は面白い。

④この作品はマリピエロ最後の交響曲です。
第1楽章 エネルジコ・マ・モッソ、ノン・トロッポ・ペロ(3:20)
ファゴットのソロで始まり木管ダブル・リードの木管がリードしてブカブカしている感じは言われてみればバグ・パイプっぽい。
第2楽章 レント(3:26)
やはりダブル・リードが中心。ゆったりしていて不思議な感じ。
第3楽章 ガイオ(2:33)
今度は弦楽がリードする激しい楽章。金管打楽器も出てきますが、何となく夜の雰囲気。一旦途切れますがアタッカで次に続いてるようです。
第4楽章 モルト・モッソ・マ・マルカンド・イル・テンポ(2:32)
前の楽章からちょっとテンポが上がり激しいですが、やはり夜の雰囲気。盛り上がってるようで唐突な終わり方は変。
全楽章通してマリピエロにしては特徴があってまずまず面白い。

①③★★☆☆☆(いいところもありけど全体的には微妙な感じ)
②④★★★☆☆(特徴があって割と面白かった)
今回は番号付きの交響曲にも割と面白い作品が出てきました。

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chan8646①シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレOp.52
②ブラームス:交響曲第3番Op.90

ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:1988年7月8‐11日セント・ジュード教会、ロンドン
(CHANDOS CHAN8646)
ブラームスはほとんど聴かないのですが交響曲第3番を演奏することになりまして、せっかくなのでヤルヴィの録音を聴いてみることにしました。

①まずは前プロでシューマンの「序曲、スケルツォとフィナーレ」です。この作品は緩徐楽章のない交響曲のようなイメージでしたが、シューマン本人は交響曲じゃないと言っているようです。この作品は1841年の作品で交響曲第1番、第4番(初稿)、ピアノ協奏曲と同じ年ということで、シューマンはかなり充実してた時期ですね。
CDではガーディナー盤を持っていますが、あまりピンとこなかった作品です。
第1楽章 序曲(6:18)
序奏は切ない弦楽と劇的な低弦が対照的に始まり木管がロマンティックに出てくるけど短いです。アレグロになると第1主題は優しくてシューマンらしい。一通り盛り上がっての決めの音型は耳に残ります。第2主題は木管でほの暗く始まります。展開部は短くてすぐ再現部になります。コーダは明るく元気。
第2楽章 スケルツォ(4:06)
付点のリズムがしつこく続きます。トリオはちょっとゆったりになって優しくて良い感じです。最後はトリオのテーマでゆったり終わります。
第3楽章 フィナーレ(6:18)
これまたシューマンの交響曲のフィナーレらしく明るく爽快。展開で短調になっても爽やか。コーダでは聖歌風のメロディが出てきて、最後は元気に終わります。
という訳で久しぶりに聴きましたが、なかなか楽しい作品でした。緩徐楽章もないし、全体的に短い時間に凝縮されていて、とても聴きやすいです。

②ブラームスの交響曲第3番はアマ・オケではあまり演奏されず、私も他の交響曲は何度か演奏したことがありますが、第3番は1度しか演奏したことがありません。最後が静かに終わるというのもありますが、シンコペーションや変則的なリズムは結構難しいです。
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ(14:18)
第1主題は結構伸び縮みがあって感情豊かです。第2主題ではメロディの繰り返しでエコーつけたり、フレージングが豊かにつけられています。提示部は繰り返しています。展開部は前のめり感が素晴らしい。落ち着いてからのホルンも表情豊か。再現前のクレッシェンドも凄い。第2主題再現の前のゆったりになるところは素晴らしい。
第2楽章 アンダンテ(8:54)
入念にフレージングつけされているけど、わざとらしい感じはなくて引き込まれます。
第3楽章 ポコ・アレグレット(6:35)
ゆったり始まったかと思いきや進んだり緩んだり、フレージングも大きく丁寧に歌っていきます。再現前のソット・ヴォーチェは素晴らしい!
第4楽章 アレグロ(9:16)
密やかに始まるけど、トロンボーンのクレッシェンドには痺れますね。その後もコントラストがカッコいい。第2主題のホルンとチェロはチェロのほうが大きく聞こえていいですね。展開前のラッシュも素晴らしい。エンディングのしみじみ感も味わい深い。
全体的にガッチリしたドイツ風とはちょっと違うけど、フレージング豊かによく歌い、金管は出す時は出す、といった感じで素晴らしかったです。この作品の自分のサンプル数は少ないですが、これはいいです。

①★★★☆☆(なかなか楽しい!)
②★★★★☆(結構素晴らしいのでは?)

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chan8744R.シュトラウス:
①交響的幻想曲「イタリアから」Op.16
②4つの歌曲(作曲者によるオーケストレーション)
 冬の霊感Op.48‐4/私の眼Op.37‐4/ばらの花輪Op.36‐1/解き放たれてOp.39‐4

ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
②フェリシティ・ロット(ソプラノ)
録音:1988年2月22‐23日ケアード・ホール,ダンディ
(CHANDOS CHAN8744)
ヤルヴィのシュトラウス聴くのも8枚目になりました。

①この作品はシュトラウス初の標題音楽だそうです。
第1楽章「カンパーニャにて」(8:24)
朝もやの中夜が明けていくような美しい始まります。一通り盛り上がったあと、ちょっとリズムが出てきて弦楽による美しいメロディが出てきます。これがじわじわと盛り上がっていきます。急に落ち着いて一瞬侘びしげになるけど、その後はテンポが上がって感動的に盛り上がりますが、最後はゆったり美しく終わります。
第2楽章「ローマの遺跡にて」(11:11)
スケルツォ的な楽章。速い3拍子の明るい舞曲風の第1主題とちょっと翳りのある第2主題があり、ドラマティックに展開していきます。トランペットのハイ・トーンとか盛り上がった時の金管のハイ・テンションが凄い。
第3楽章「ソレントの海岸にて」(12:22)
木管、ハープや弦のトリルなんかが美しい序奏があります。この辺りいかにもシュトラウスらしい。やがてヴァイオリンで美しいメロディが出てきます。しばらくするとチェロにも息の長い素敵なメロディが出てきます。中間部(展開部?)はちょっと速くなって憂いのある木管で始まりますが、最後は美しい音楽に戻ります。
第4楽章「ナポリ人の生活」(9:10)
序奏のあとはいきなり「フニクリ・フニクラ」ですが、どこかお上品。ここから色々と展開していきますが元が「フニクリ・フニクラ」なの忘れそうになるとフニクラ音型が出てきて途中からはこれでもかとフニクラの音型で攻められるのが面白い。結構盛り上がって終わりますが、最後まで「フニクリ・フニクラ」のメロディは再現されません。
全体的にシュトラウスらしいドラマティックな展開と派手なオーケストレーションで、なかなか楽しめる作品でしたが「フニクリ・フニクラ」以外にも印象深い主題があると良かったと思いました。

②毎度おなじみのフェリシティ・ロットによる歌曲です。
1.冬の霊感Op.48‐4(3:05)
いかにもシュトラウスらしくて穏やかで美しい。
2.私の眼Op.37‐4(2:50)
いきなり高い音で歌い始めて驚きますが、やはりゆったりしていて美しい。
3.ばらの花輪Op.36‐1(3:07)
4.解き放たれてOp.39‐4(5:54)
いずれもたゆたうような美しくロマンティックな歌曲でした。マーラーの歌曲にも通じる素敵な作品で派手な作品の後のクール・ダウンには持ってこいですね。

①★★★☆☆(結構面白い、特に4楽章)
②★★★☆☆(相変わらず素敵)

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