クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

この間聴いた岩城宏之の伊福部ですが、ほぼ同じ演目を山田一雄が振った新星日響のライヴのCDも持っていたので聴き比べてみました。
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ld32-5054伊福部昭:舞踊曲「サロメ」

山田一雄(指揮)
新星日本交響楽団
録音:1987年5月15日東京文化会館(新星日本交響楽団第100回定期演奏会ライヴ)
(FUTURELAND LD32-5054)
記念すべき新星日響の第100回定期演奏会の演目は、再発見されたバレエ音楽から再構築されたこの版の初演でした。ヤマカズ先生でこのシチュエーションは盛り上がらないわけはないでしょう!
とにかく異様な雰囲気です。太鼓やトロンボーンのフラッターなど強烈。テンポがあがった時の前のめり感など尋常ではありません。特殊な状況だったと思いますが、このようなエキサイティングなライヴは滅多にないでしょう!
また何故かこのCDは東芝EMIのアニメ系レーベルFUTURELANDレーベルから発売になっています。

★★★★★(最高です)

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focd2512伊福部昭:
①日本狂詩曲
②土俗的三連画
③ラウダ・コンチェルタータ

山田一雄(指揮)
新星日本交響楽団
録音:①1980年5月13日、②1986年5月27日、③1979年9月12日、何れも東京文化会館(ライヴ)
(FONTEC FOCD2512)
①第1楽章「夜曲」。
岩城盤よりテンポがやや速く、引き締まっている印象。中間部のフラジオレットも美しく幻想的です。
第2楽章「祭」も速めでシャープな印象。打楽器類がクリアに録音されています。
ブラボーが怖い!

②第1楽章「同郷の女達」。
伊福部らしいマーチ風な曲ですね。編成が室内オケぽいのにティンパニがドカドカしてます。あと太鼓の縁を叩くような音が印象的。
第2楽章「ティンベ」。
寂しげな日本風な感じ。ヴァイオリンのグリッサンドが良いです。
第3楽章「パッカイ」。
さっきと違って暗い雰囲気ですが、再びマーチ風になります。ゆったりとした場面になったりしますが、最後は尻切れ的に終わります。

③この作品は新星日響10周年記念委嘱作ということで、この演奏は初演ライヴです(第36回定期)。
やはり岩城さんに比べシャープな感じがします。マリンバのソロがやってるときはオケが一歩引く感じなのでとてもクリアに聞こえます。
でも、やっぱり曲想の割りに長く感じます。ジョンジョンなり続けるマリンバも面白いんですけどね。
あとはブラボーが怖い。

①★★★★☆
②③★★★☆☆

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cdemx2147コープランド:
①市民のためのファンファーレ
②エル・サロン・メヒコ
③静かな都会
④「ロデオ」4つのダンス・エピソード
⑤舞踏交響曲
⑥キューバ舞曲

エンリケ・バティス(指揮)
メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団
録音年不明(℗:②③④1985年、①⑤⑥1986年)サラ・ネサウアルコヨトル,メキシコ・シティ
(EMI EMINENCE CD-EMX2147)
バティスのコープランドってスラトキンのオマケとかオムニバスとかでバラバラにされてるイメージだったので、バティスだけでまとまったアルバムがないか探してみたら、こんなのありました。

①打楽器がバシバシ鳴ってます。金管もサウンドは上等とはいいませんが、ブイブイいってます。

②バスドラムやティンパニが凄くて、これ聞くだけでも価値ありそう。前の曲に比べ音質がとても良く、分離がやたら良くて、序盤ではピアノが、盛り上がると普段あまり聞こえないスネアがよく聞こえて面白い。

③この曲は久し振りに聴きます。タイトル通りしみじみとした曲です。ソロのトランペットとイングリッシュ・ホルンが良いですね。コープランドも都会のしみじみしたイメージの曲が書けるんですね。音質はちょっと落ちます(いつものバティス・サウンド)。

④ロデオはいいですねえ。大好きです。
1曲目「カウボーイの休日」。
カラッとしていて良いです。中間部に入るときや、ソロが結構遊んでる感じが楽しい。クレッシェンドも大げさだし、打楽器群も相変わらず素晴らしい。
2曲目「畜舎の夜想曲」。
ゆったりとしたテンポ設定です。心地よい。
3曲目「土曜の夜のワルツ」。
激しい序奏。本編はゆっくり目でメロディ・ライン良く歌っていて気持ち良い。
4曲目「ホーダウン」。
さすがバティス速いテンポで元気良いです。フォルテ出し惜しみしないのは素晴らしい!シロフォンの音色が細くて面白い。
音質はまたクリアに戻って残響が生々しく聞こえますく。

⑤第1楽章。
「さくら」みたいな序奏からバルトークぽいほの暗い激しいアレグロになります。速いチャカチャカとした前のめり気味のテンポで緊張感があります。相変わらず打楽器は激しい。
第2楽章。
陰気な緩徐楽章。
第3楽章。
激しいです。ウィンナ・ワルツ風のところはネットリとやっていて面白いです。いやー、でもカッコいいです!
音質は前の曲ほどではなくて、バスドラムの残響も歪み気味。

⑥「ババンバ・バンバンバン!」から乗っていく感じです。マラカスとか出てきてラテンのノリになるのは任せとけ!って感じですね。
こちらも強打のバスドラムは音が割れます。

①③⑥★★★☆☆(ド迫力のバティス節)
②④★★★★☆(ド迫力のバティス節が超高音質で楽しめる)

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focd9638「伊福部昭の管弦楽」
伊福部昭:
①日本狂詩曲(1935)
②ラウダ・コンチェルタータ(1979)
③舞踊曲「サロメ」(1948/87)
④協奏風狂詩曲(1948/59)

①-③岩城宏之(指揮)東京都交響楽団
②安倍圭子(マリンバ)
④森正(指揮)ABC交響楽団、小林武史(ヴァイオリン)
録音:①-③1990年1月13日東京文化会館(ライヴ)、④1959年11月5日NHKラジオ第2
(FONTEC FOCD9638/9)
このCDも2014年の伊福部さんの生誕100年に発売になったものです。だいぶ寝かせて生誕103年になってしまいました。

①第1楽章「夜想曲」
ヴァイオリンのソロの素朴な踊りの感じが良いですね。中間部はもうちょっと幻想的に出来そうな気がします。でも日本の夜想曲、という感じでいい曲ですね。
第2楽章「祭り」
太鼓が刺激的。単純で結構楽しいけど、ちょっとしつこい。

②単一楽章ですが、急緩急の3つの部分があります。
重厚な序奏からマリンバがバキバキしてます。やがて落ち着いた雰囲気にもなり緩徐な部分になります。これが結構盛り上がりますが結構長いです。最終的には再びマリンバがバキバキです。
最後はヤンヤの盛り上がりですが、26分もありちょっと長ったらしく感じました。

③この作品はヤマカズさんの演奏で衝撃を受け、良く聴いてました。
「前奏曲」は冒頭からテンション高いですね。落ち着くとファリャっぽいです。
2曲目の「侍女たちの踊り」は日本風でほの暗くて良いですね。伊福部さん独特の繰り返しで興奮していく感じが素晴らしい。
3曲目「ヘロデ王とヘロディアス王妃の出御」は短いけど荘厳な雰囲気。
4曲目「サロメ搭乗、王との対話」は落ち着いていますが、不穏な感じ。バックのハープが美しい。やがて濃い弦楽の歌になります。不穏に盛り上がってきて激しい踊りになります。この部分は耳につきますねえ。
5曲目「7つのヴェールの踊り」はハープをバックに陰気なフルートで始まります。やがてゴジラ風になり激しくなっていったり、落ち着いたりを繰り返し、最後にはテンポも上がり興奮していきます。太鼓が凄い!
6曲目「黙劇」で一旦落ち着きます。でも急にエキサイトしたりして油断なりません。
7曲目「狂乱と死」
もうタイトル通りです!
やっぱりこの曲は凄まじかったです。ヤマカズさんよりも洗練されたような印象です。ヤマカズさんのも改めて聴き直してみようかと思います。

④ボーナス・トラック的に古めの放送録音が収録されています。
伊福部先生のインタビューが入っています。アナウンサーが結構ズケズケと主観入れて質問していて面白いです。この演奏はヴァイオリン協奏曲第1番を改作した1959年版ということですが、最終的な版は1971年改訂版になるそうです。
第1楽章。序奏からアレグロになります。ゴジラのテーマ(こちらが原曲らしい)が出てきたり楽しいです。インタビューでも話題になっていたコンガが良い味出してます。
第2楽章。
やはり打楽器中心の序奏から土俗的なアレグロになります。
モノラルですが、音質はとても良くて気になりません。

①④★★★☆☆(楽しいです)
②★★☆☆☆(ちょっと苦手な曲)
③★★★★☆(凄まじい)

という訳でやっぱり伊福部さん素晴らしいです。ラウダ・コンチェルタータももうちょっと短ければ良いのに、といつも思います。
演奏は打楽器群など激しいですが岩城の指揮は洗練されたイメージです。

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