①ベルワルド:交響曲第3番ハ長調「サンギュリエール」
②ベルワルド:交響曲第4番変ホ長調
③シューベルト:交響曲第4番ハ短調「悲劇的」
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:①②1955年12月、③1954年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会
(DEUTSCHE GRAMMOPHON POCG‐3234)
ヤルヴィのベルワルドの3番を聴いたら面白かったので持っていたマルケヴィチ盤も聴いてみました。カップリングはベルワルドとシューベルトの交響曲第4番です。モノラル末期の録音です。
①まずは「サンギュリエール」です。感想はヤルヴィに比べてです。
第1楽章 アレグロ・フオコーソ(8:27)
意外なことにヤルヴィよりゆっくり始まりますが、フォルテになるとキツい音でたたみ掛けて来ます。第2主題に入ると再びのんびりになりますが、やはりフォルテになると攻めてきます。
第2楽章 アダージョ~スケルツォ~アダージョ(8:36)
ちょっと音質がささくれてますが充分美しい。強烈なティンパニからのスケルツォ的な部分はやっぱり前のめり感がすごい。
第3楽章 フィナーレ:プレスト(8:17)
やっぱり攻撃的で良いです。
録音のせいもあるかも知れませんが、ヤルヴィよりもフォルテがきつい音がしています。また速い部分での畳み掛け具合はさすがです。と言いながらヤルヴィのほうが好きかな。
②第4番は普通に4楽章形式です。
第1楽章 アレグロ・リソルート(8:06)
トランペットの連打で始まりますがチェロで優しい第1主題が登場します。しかし展開するとやたら攻撃的で面白い。第2主題はちょっと流れるような感じですが、やはりあちこち攻撃的。展開部の攻撃的なところは幻想交響曲ぽい。やたら攻撃的なのに最後は軽く終わります。
第2楽章 アダージョ(6:23)
ゆったりと穏やかな緩徐楽章。「ちゃちゃ、ちゃちゃ、」とちょっとリズムが出てきて中間部に入り展開していきます。アタッカで次に進みます。
第3楽章 スケルツォ:アレグロ・モルト(5:00)
緩徐楽章に聴き入っているといきなりスケルツォが始まるので驚きます。密やかな感じで始まり、チャカチャカと速いテンポだけど基本ピアノで時々フォルテになる感じです。トリオはちょっと落ちつきますが短い。
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ(6:01)
ババン!とびっくりさせてからの第1主題はチャカチャカしていてピアノ主体だけど決めにフォルテが出てくる感じです。第2主題は流れる感じです。展開もチャカチャカと決めのフォルテが中心。最後は猛烈なテンポで盛り上がります。
第4番も第3番よりは普通になってるけど結構面白かったです。演奏も速い部分の前のめり感が素晴らしい。
③シューベルトの第4番はもちろん初めて聴く曲ではないのですが、あんまり馴染みがありません。ということで初めて聴くような気分で聴きました。
第1楽章 アダージョ・モルト~アレグロ・ヴィヴァーチェ(7:31)
序奏はかなり暗くて結構長い。アレグロに入っても暗くてハイドンの疾風怒涛的ですね。
第2楽章 アンダンテ(9:28)
激しい第1楽章のあとに癒やしというか慰めのような効果がある緩徐楽章。しかし第2主題はテンポが上がり悲劇的な雰囲気に。ABABAです。
第3楽章 メヌエット:アレグロ・ヴィヴァーチェ(2:43)
アレグロ・ヴィヴァーチェなのにメヌエットなんですね!ヘミオラが特徴的な激しい楽章。トリオは牧歌的。あっという間に終わります。
第4楽章 アレグロ(7:26)
第1主題は暗いアレグロ。第2主題は長調になります。盛り上がり方がロザムンデぽい。演奏は推進力が素晴らしい。
久しぶりにちゃんと聴いたけどなかなか良い曲ですね。
①③★★★★☆(良い作品の素晴らしい演奏)
②★★★☆☆(この中ではちょっとおちる作品かな)
ということでマルケヴィチはやっぱり面白いですね。ベルワルドは今度ヤルヴィの残りの1枚も聴いてみようと思います。
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②ベルワルド:交響曲第4番変ホ長調
③シューベルト:交響曲第4番ハ短調「悲劇的」
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:①②1955年12月、③1954年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会
(DEUTSCHE GRAMMOPHON POCG‐3234)
ヤルヴィのベルワルドの3番を聴いたら面白かったので持っていたマルケヴィチ盤も聴いてみました。カップリングはベルワルドとシューベルトの交響曲第4番です。モノラル末期の録音です。
①まずは「サンギュリエール」です。感想はヤルヴィに比べてです。
第1楽章 アレグロ・フオコーソ(8:27)
意外なことにヤルヴィよりゆっくり始まりますが、フォルテになるとキツい音でたたみ掛けて来ます。第2主題に入ると再びのんびりになりますが、やはりフォルテになると攻めてきます。
第2楽章 アダージョ~スケルツォ~アダージョ(8:36)
ちょっと音質がささくれてますが充分美しい。強烈なティンパニからのスケルツォ的な部分はやっぱり前のめり感がすごい。
第3楽章 フィナーレ:プレスト(8:17)
やっぱり攻撃的で良いです。
録音のせいもあるかも知れませんが、ヤルヴィよりもフォルテがきつい音がしています。また速い部分での畳み掛け具合はさすがです。と言いながらヤルヴィのほうが好きかな。
②第4番は普通に4楽章形式です。
第1楽章 アレグロ・リソルート(8:06)
トランペットの連打で始まりますがチェロで優しい第1主題が登場します。しかし展開するとやたら攻撃的で面白い。第2主題はちょっと流れるような感じですが、やはりあちこち攻撃的。展開部の攻撃的なところは幻想交響曲ぽい。やたら攻撃的なのに最後は軽く終わります。
第2楽章 アダージョ(6:23)
ゆったりと穏やかな緩徐楽章。「ちゃちゃ、ちゃちゃ、」とちょっとリズムが出てきて中間部に入り展開していきます。アタッカで次に進みます。
第3楽章 スケルツォ:アレグロ・モルト(5:00)
緩徐楽章に聴き入っているといきなりスケルツォが始まるので驚きます。密やかな感じで始まり、チャカチャカと速いテンポだけど基本ピアノで時々フォルテになる感じです。トリオはちょっと落ちつきますが短い。
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ(6:01)
ババン!とびっくりさせてからの第1主題はチャカチャカしていてピアノ主体だけど決めにフォルテが出てくる感じです。第2主題は流れる感じです。展開もチャカチャカと決めのフォルテが中心。最後は猛烈なテンポで盛り上がります。
第4番も第3番よりは普通になってるけど結構面白かったです。演奏も速い部分の前のめり感が素晴らしい。
③シューベルトの第4番はもちろん初めて聴く曲ではないのですが、あんまり馴染みがありません。ということで初めて聴くような気分で聴きました。
第1楽章 アダージョ・モルト~アレグロ・ヴィヴァーチェ(7:31)
序奏はかなり暗くて結構長い。アレグロに入っても暗くてハイドンの疾風怒涛的ですね。
第2楽章 アンダンテ(9:28)
激しい第1楽章のあとに癒やしというか慰めのような効果がある緩徐楽章。しかし第2主題はテンポが上がり悲劇的な雰囲気に。ABABAです。
第3楽章 メヌエット:アレグロ・ヴィヴァーチェ(2:43)
アレグロ・ヴィヴァーチェなのにメヌエットなんですね!ヘミオラが特徴的な激しい楽章。トリオは牧歌的。あっという間に終わります。
第4楽章 アレグロ(7:26)
第1主題は暗いアレグロ。第2主題は長調になります。盛り上がり方がロザムンデぽい。演奏は推進力が素晴らしい。
久しぶりにちゃんと聴いたけどなかなか良い曲ですね。
①③★★★★☆(良い作品の素晴らしい演奏)
②★★★☆☆(この中ではちょっとおちる作品かな)
ということでマルケヴィチはやっぱり面白いですね。ベルワルドは今度ヤルヴィの残りの1枚も聴いてみようと思います。
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