2007年06月07日

企画展「共生の風景」
 「古い写真には、今はもうなくなった「人と自然の共生」が写っています」というのが企画展のコピーだが、「人と自然の共生」が写っている写真ってあったっけ?と言うのが正直な印象だ。基本的に都市近郊の写真が多いし、第1次産業の写真と言っても養蚕や丹波の植林って「自然との共生」ではないでしょう。また、環境負荷を減らしていくための方向性を提示するという意図もなかったようだし。
 でも、全体としては何だか不思議な展示だった。一見、民俗学テイストが溢れているけど、カメラの原理とかサイフォン橋の原理といった光学的・物理的模型を入れてみたり、最後のコーナーは実際のまちづくりコンペ入賞案(丹波市青垣町佐治が対象地)のプレゼン資料だったり、ストーリーが流れていくというのではなく、テーマが放射状に拡散していくというか、開いていく感じがする。

「丹波の恐竜発掘速報展」
 恐竜展は展示としては盛り上がるという感じではなかった(ゴールデンウィーク中にはたくさんの入館者があったらしいが)。しかし、現実世界では、博物館・県・市の三者協定も結ばれ、行政も含めて盛り上がっている。

 この展示と直接関係ないが、我が社の幹部が本気が冗談かは別として、「どこへ挨拶に行っても、発掘と言えば丹波の恐竜なので君たちもガンバレ」というのだが、恐竜の発掘は「ハレ」の出来事(発掘したからといって土木工事に支障が出るわけでもない)、それに対しガテン系の発掘は今や現象面では「ケ」の出来事なので、頑張って済む話でもはないと思われる。もっとも、現象面(行政手続き上)では「ケ」であっても、心情的には厄介事であったり、「大阪・奈良での話」であるという状況を将来的には解消していくことも考古博物館の役割なのだろうとふと自省的になった。


(21:43)

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