この日はひとりで笠岡沖へ



外浦港に着くと、ナベさんと矢吹さんが来てました。ヤブタ渡船で豊浦一文字に渡るそうです



僕はサカエ渡船で、北木島の極東へ。親父も来てて、大名っていうポイントに行くそうです



極東っていうのは



キャプチャ


ここです。北木島の一番北端の方。



「極東」と書かれた大きな倉庫があるので、近くまでいけばすぐ分かります


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ちなみに、この護岸をずーっと西にいったコーナーのあたりが大名というポイントで




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親父が釣りしてます



極東は普段あんまり行くようなとこじゃないんですけどねー



春は一発デカいの狙いで、チヌダービーに参加してる人がよく行きます



この日の僕も当然それ狙いで



ポイントは色々あって、内に入ったほうでも釣れるし、角の方に寄ったところでも釣れますね



でもデカいチヌの実績は内に入ったポイントの方が高いみたいなんで、僕もそこからやってみます



朝一から50㎝が連発したらどうしよ。エヘヘ



と、意気揚々で釣りを開始



したんだけど・・・



全然釣れましぇん



時間が経てども経てども釣れるのはフグとチャリコと小チヌとベラとフグとチャリコ



やっと釣れたかーと思っても



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40前後のマダイだったり



もうお昼前じゃんかー。なかなかしんどい状況だー



まぁ、こういう時、そこいらの凡百のチヌ釣り師ならば



『もう今日はダメじゃー。エサ取りだらけじゃし。っていうかここチヌおらんわ。場所ミスったー』



とかって言うんでしょうね。地団駄を踏みながらね。



そうやって自分のなかで「エサ取りだらけだしチヌが居ないんだから釣れなくても仕方ないよね」っていう言い訳を作って、少しでも精神的に楽になろうとしてるんだろうけど、大抵の場合、チヌは居るけどチヌに食わせる腕がないっていうだけで、エサ取りが多いのだって何の言い訳にもならないんですけどね。



まぁ、これはこれで自分のメンタルを保とうとする方法としてはアリかもしれませんね。釣りはメンタルがすごく大事だから。でも、そんなことじゃダメなんですよね。



そんな言い訳じみたことを考えている暇があったらですね、まずはいったん休憩して頭の中をクリアにしてから、どうやったらチヌが釣れるのか自分の釣りの引き出しをとっかえひっかえ引っ張り出して状況を打破する方策を考えるべきなんですよ。



そこへくると僕はもう百戦錬磨ですから。チヌが釣れない状況なんか今まで数えきれないほど経験してきているわけです。言い訳を探したところで状況が好転することなんてないのは百も承知です。



だから僕は、そんな時にはまず一度竿を置いて、気分転換にアカモさんに電話するのです。



一回心をリフレッシュして頭をスッキリさせるためですね。



なぜアカモさんかというと、決して僕達が怪しい関係というわけではありません。



ただ単に、彼は基本的に暇人なので、いつ電話しても大抵出てくれるからです。



で、この日も僕はいったん竿を置いて気分転換のためアカモさんに電話をし、開口一番こう言いました。







「もう今日はダメじゃー。エサ取りだらけじゃし。っていうかここチヌおらんわ。場所ミスったー」



と。地団駄を踏みながら。







・・・まぁ、たしかに僕はチヌが釣れない経験は山ほどしてますけど、チヌが釣れない経験を山ほどしたからといってメンタルが強くなるわけでは決してないですから。そりゃあ釣れなかったら焦りますし言い訳もしたくなります。自分で百戦錬磨と言っといてこれですから性質が悪いですよねー。もはや凡百以下かもしれませんねー。



そんな感じで何とかメンタルを保ちながらやってましたが、どうにもこうにもチヌが釣れないので



僕は思い切って場所移動を決意した次第です。



しかも、どうせ移動するならちょこっとだけ移動しても大して状況は変わらないだろうと思ったので



もうどうせなら、豊浦の方まで行ってやろうと。



キャプチャ


この青い矢印のとこまで。全然歩いて行ける距離です。もうコマセも随分減ってきたし、楽勝で行けるはずだと。



けどね、これが実際は結構大変なんですよ。なんせ一回おっぴろげた道具やらなんやらをまた全部収納して、随分減ったとはいえまだ3分の1は残ってるコマセが入ったバッカンを担いで敷石から護岸に上がる梯子を昇り、バッカンのストラップが肩にめり込んでいくのを我慢しながら両手にロッドケースとクーラーを持って歩いて行かなきゃならないんですから。もちろんコロコロキャリーなんて持ってきてないし。



でも、そこはもう根性ですね。精神論です。へばったらヤカンで水をぶっかけられるアレです。



ただね、これは僕の悪いところで、いつも気持ちに身体がついていかないんですよねー。



当初の志は高かったのですが、結局辿り着いたのは






キャプチャ2

この青い矢印のとこでした。



・・・・。









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もう、ここが精一杯です。体力の限界。あつい。



でも、ゆうに30mは移動してきましたよ。



まぁ、5mでも釣り座が違ったらまったく状況が変わったりすることもありますから。



で、さっそくもう一度釣りの準備をして、釣りを再開したんですけど



結果的に








なにひとつ状況は変わりませんでした。




・・・・。








まぁでもね、最終的にはね、報われるものなんですわ。チヌを釣るための惜しみない努力というやつは。





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ほら。



この1枚で本当に報われたのかといえば、人それぞれ捉え方は違ってくると思いますが



まぁなんにせよ



釣り人にとって最も恐ろしく身の毛もよだつ事象である「ボウズ」というやつだけは



どうにか免れました。



ちなみに、大名で釣りしてた親父は、46㎝を頭にチヌを4枚釣ってましたわ。



要するに、場所のチョイスも含め僕には今日のチヌを釣る腕がなかったという



ただそれだけのこと



・・・ですね

                                                       
                                                                  

DATE                                                 
6/2   (土)    中潮

満潮 | 1:16 / 12:40             
                    
干潮 | 7:31 / 19:18    (笠岡)

水温|18.4℃ (牛窓)      
               
        

RESULT       

チヌ 35㎝   1枚
マダイ 37~40㎝  2枚
       

TACKLE         
竿:銀狼唯牙 0-53
リール:09トーナメントISO Z2500LBD
糸:PE0.8号+ナイロン1.75号 6ヒロ
ウキ:棒00                                                                                  
ハリス:1.5号  
針:ささめ針 ヤイバチヌ 2号
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