【手の平を太陽に・・・】
みなさんこんにちは、
Movement System Labの興津です。
自己紹介はコチラ。
さて今回は京都で開催されました、基礎編初の上肢編ということでアシスタントスタッフとして参加してきました。
今回は講師の小橋先生、興津、斎藤、渡辺という4人体制で京都でみなさんをお迎えすることが出来ました。
上肢編ということもあり、入門編、基礎編を参加して下さっている方も多く、セミナーごとに受講生同士の一体感もレベルアップもひしひしと感じています。
小橋先生が常々言われていたことが今まさに少しずつ形になろうとしているのではないかと思います。
改めて・・・
NexusMotion大阪主催の教育コンセプト(勝手にまとめてみました)
①MSIアプローチの学習はじまりの場所でもあり、継続学習の場でもある
⇒一回受講してそれで終わりというのは、凄く勿体ない、サーマン先生の55年以上かけて築いたコンセプトを少しでも多くの方に継続して学んで欲しいという意味も込めて。
②原則少人数制で安心していつでも質問できる環境を提供したい
⇒私も過去に100人規模、50人規模のセミナーに参加したことがありますが、実技もありましたが1日に一度講師に質問出来ればそれでラッキー。50人~100人規模で講師が1~2名であれば他の方の時間を奪うことを考えると何度も質問することをためらってしまうかもしれません(個人差ありますが)。
私達も常に受講生ならどうだろうと、失敗成功を繰り返してきた結果現在に至っています。
1対30、1対50が悪いわけではありません。私達も他のセミナー講師の方と同様にMSIアプローチをより多くの人に伝えたいと思っています。
座学だけなら1対50でも100でもOKかもしれません。
しかしMSIアプローチは、座学はもちろんですが、標準検査を通して動きの質や機能障害、関与因子を特定していくわけですから、実技を通して細かな動きの問題を見つけていかなくては意味がありません。
アシスタントスタッフとして参加して気づくことも多いのですが、ひとつの検査をとっても全然やり方が違っている方も中にはいます。3人グループの中で一人でも正確な方法が伝えられるとそれは自然と伝搬します。でも違っているということがわからないまま進んでいくと、間違った方法で臨床でも行ってしまう可能性があります。
同じことを伝えても100人に100通りの解釈で伝わるよりも、20人に正しく伝わることを優先すべき?
諸々考えるとやはり伝える側は、常に伝えられる側の状況を考慮しなければならないということです。
ってな感じであまり真面目に喋っても鬱陶しがられるので上肢編振り返りっす!
・『手のひらを上に向けるだけ??』
さて今回は、初の上肢編ということでだいぶと暖かくなってきた京都に行って参りました。
午前は座学を中心として、コンセプトを復習しながら、合間に立位のアライメント評価を実施し、その後残りの座学を経て、立位の運動検査を実施しました。
前々回から実技は、実際に肩痛のある受講生の方に協力して頂きながら、正常パターンと異常なパターンの両方を確認しながら実施していきました。
今回協力してくださった先生は、胸椎の屈曲が強く、肩甲骨の内旋と前傾がかなり強い印象でした。
そして肩関節は外転しており、患側の脇が開いているような状況でした(この時点でかなり三角筋が優位に発達していることがわかりました)。
また僧帽筋の下部線維のMMTも弱化判定、僧帽筋のMMTの検査の最中に三角筋がかなり優位であることが理解できました。
こうなると、肩甲骨の運動機能障害が、肩甲上腕関節へのストレスを増加する原因が理解しやすいと思います。
*メモ書きが出来ていないので、記憶を辿りながらなのでざっくりとした印象はこんな感じでした(すいません記憶がおぼろげで涙)。
石川県での上肢編で高間先生が注意深く評価されていた、胸椎の影響についても私自身あのセミナー依頼より深く観察する癖がついたように思います(高間先生ありがとうございます)。
‣最後に、セミナーで小橋先生が説明されていたことが非常にわかりやすかったのでそれを共有したいと思います。
肩関節痛に悩む郵便局員の方。
はがきの仕分けをしているそうです。
標準検査をすると、上腕骨の内旋症候群に分類されました。
肩関節の屈曲に伴い上腕骨が内旋してしまい痛みが出るパターンです。
実際にはがきの仕分けをする動作を見せてもらうと、手のひらを下(上腕骨の内旋)にして仕分けをされていました。
それに対して唯一気を付けるポイントは、手のひらを上にして(外旋位に誘導して)仕分けをしてもらうこと。
(写真はイメージです。)
それだけです。
はっ!って感じですが、とてもやっていることはシンプル、ですがMSIアプローチの良さが詰まった指導だと思いました。
もちろん上腕骨が内旋しやすい、機能障害、その他の関与因子はもちろん特異的なエクササイズで対応していくのはもちろんですが、押さえるべきところをしっかり押さえておく。
やはり、ADLやその他のレクリエーション、仕事などその中での管理がとても大切だということが改めて勉強させられました。
という感じで上肢編のまとめにしたいと思います。
参加して下さった皆様本当にありがとうございました。
一回一回を大切に・・・
Movement System Lab
興津佑亮
◆インフォメーション
愛知県
諸谷万衣子先生来日!!
MSIアプローチ講習会のお知らせ
主催:NASYU株式会社
日程:1日目 2018/4/21(土)
2日目 2018/4/22(日)
時間: 9:00 - 17:00
申し込み締切日:2018/4/19
参加費 :32,400円(税込) ※2日分の料金
定 員 :60名
対象者 :運動指導を勉強したい、または評価を勉強したい理学療法士、作業療法士、柔道整復師、パーソナルトレーナー、アスレチックトレーナー、運動に携わる専門家
(開催場所)
開催場所 :学校法人セムイ学園 東海医療科学専門学校
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南2-7-2(名古屋駅から徒歩12分)
内容 : MSI(Movement System Impairment Syndromes )コンセプト・概念
: 体幹・下肢の評価方法(一次検査、二次検査)
: 治療アプローチ
(腰椎及び股関節運動機能障害症候群のためのMSI評価より抜粋)MSI検査には一次検査と二次検査があり、例えば患者が背臥位で股関節外転・外旋運動を行った時に腰椎と骨盤帯の過剰な回旋機能障害が認められ、腰痛も悪化したとします。これが一次検査です。二次検査では腰椎骨盤帯の回旋機能障害を防ぎながら、患者に症状の変化について聞きます(同じか、悪化したか、減少したか)。検査の流れとして常に疼痛を減らすパターンを探しています。理想的でない運動パターンが検査中に見られた場合、より理想的な方向に導き、その運動の変化が痛みの度合いにどう影響しているかを確認します。キーポイントは二次検査中に、患者に理想的な運動パターンを指導することで患者の疼痛を軽減できることです。
申し込み、お問い合わせは↓
NASYU株式会社様へ
みなさんこんにちは、
Movement System Labの興津です。
自己紹介はコチラ。
さて今回は京都で開催されました、基礎編初の上肢編ということでアシスタントスタッフとして参加してきました。
今回は講師の小橋先生、興津、斎藤、渡辺という4人体制で京都でみなさんをお迎えすることが出来ました。
上肢編ということもあり、入門編、基礎編を参加して下さっている方も多く、セミナーごとに受講生同士の一体感もレベルアップもひしひしと感じています。
小橋先生が常々言われていたことが今まさに少しずつ形になろうとしているのではないかと思います。
改めて・・・
NexusMotion大阪主催の教育コンセプト(勝手にまとめてみました)
①MSIアプローチの学習はじまりの場所でもあり、継続学習の場でもある
⇒一回受講してそれで終わりというのは、凄く勿体ない、サーマン先生の55年以上かけて築いたコンセプトを少しでも多くの方に継続して学んで欲しいという意味も込めて。
②原則少人数制で安心していつでも質問できる環境を提供したい
⇒私も過去に100人規模、50人規模のセミナーに参加したことがありますが、実技もありましたが1日に一度講師に質問出来ればそれでラッキー。50人~100人規模で講師が1~2名であれば他の方の時間を奪うことを考えると何度も質問することをためらってしまうかもしれません(個人差ありますが)。
私達も常に受講生ならどうだろうと、失敗成功を繰り返してきた結果現在に至っています。
1対30、1対50が悪いわけではありません。私達も他のセミナー講師の方と同様にMSIアプローチをより多くの人に伝えたいと思っています。
座学だけなら1対50でも100でもOKかもしれません。
しかしMSIアプローチは、座学はもちろんですが、標準検査を通して動きの質や機能障害、関与因子を特定していくわけですから、実技を通して細かな動きの問題を見つけていかなくては意味がありません。
アシスタントスタッフとして参加して気づくことも多いのですが、ひとつの検査をとっても全然やり方が違っている方も中にはいます。3人グループの中で一人でも正確な方法が伝えられるとそれは自然と伝搬します。でも違っているということがわからないまま進んでいくと、間違った方法で臨床でも行ってしまう可能性があります。
同じことを伝えても100人に100通りの解釈で伝わるよりも、20人に正しく伝わることを優先すべき?
諸々考えるとやはり伝える側は、常に伝えられる側の状況を考慮しなければならないということです。
ってな感じであまり真面目に喋っても鬱陶しがられるので上肢編振り返りっす!
・『手のひらを上に向けるだけ??』
さて今回は、初の上肢編ということでだいぶと暖かくなってきた京都に行って参りました。
午前は座学を中心として、コンセプトを復習しながら、合間に立位のアライメント評価を実施し、その後残りの座学を経て、立位の運動検査を実施しました。
前々回から実技は、実際に肩痛のある受講生の方に協力して頂きながら、正常パターンと異常なパターンの両方を確認しながら実施していきました。
今回協力してくださった先生は、胸椎の屈曲が強く、肩甲骨の内旋と前傾がかなり強い印象でした。
そして肩関節は外転しており、患側の脇が開いているような状況でした(この時点でかなり三角筋が優位に発達していることがわかりました)。
また僧帽筋の下部線維のMMTも弱化判定、僧帽筋のMMTの検査の最中に三角筋がかなり優位であることが理解できました。
こうなると、肩甲骨の運動機能障害が、肩甲上腕関節へのストレスを増加する原因が理解しやすいと思います。
*メモ書きが出来ていないので、記憶を辿りながらなのでざっくりとした印象はこんな感じでした(すいません記憶がおぼろげで涙)。
石川県での上肢編で高間先生が注意深く評価されていた、胸椎の影響についても私自身あのセミナー依頼より深く観察する癖がついたように思います(高間先生ありがとうございます)。
‣最後に、セミナーで小橋先生が説明されていたことが非常にわかりやすかったのでそれを共有したいと思います。
肩関節痛に悩む郵便局員の方。
はがきの仕分けをしているそうです。
標準検査をすると、上腕骨の内旋症候群に分類されました。
肩関節の屈曲に伴い上腕骨が内旋してしまい痛みが出るパターンです。
実際にはがきの仕分けをする動作を見せてもらうと、手のひらを下(上腕骨の内旋)にして仕分けをされていました。
それに対して唯一気を付けるポイントは、手のひらを上にして(外旋位に誘導して)仕分けをしてもらうこと。
(写真はイメージです。)
それだけです。
はっ!って感じですが、とてもやっていることはシンプル、ですがMSIアプローチの良さが詰まった指導だと思いました。
もちろん上腕骨が内旋しやすい、機能障害、その他の関与因子はもちろん特異的なエクササイズで対応していくのはもちろんですが、押さえるべきところをしっかり押さえておく。
やはり、ADLやその他のレクリエーション、仕事などその中での管理がとても大切だということが改めて勉強させられました。
という感じで上肢編のまとめにしたいと思います。
参加して下さった皆様本当にありがとうございました。
一回一回を大切に・・・
Movement System Lab
興津佑亮
◆インフォメーション
愛知県
諸谷万衣子先生来日!!
MSIアプローチ講習会のお知らせ
主催:NASYU株式会社
日程:1日目 2018/4/21(土)
2日目 2018/4/22(日)
時間: 9:00 - 17:00
申し込み締切日:2018/4/19
参加費 :32,400円(税込) ※2日分の料金
定 員 :60名
対象者 :運動指導を勉強したい、または評価を勉強したい理学療法士、作業療法士、柔道整復師、パーソナルトレーナー、アスレチックトレーナー、運動に携わる専門家
(開催場所)
開催場所 :学校法人セムイ学園 東海医療科学専門学校
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南2-7-2(名古屋駅から徒歩12分)
内容 : MSI(Movement System Impairment Syndromes )コンセプト・概念
: 体幹・下肢の評価方法(一次検査、二次検査)
: 治療アプローチ
(腰椎及び股関節運動機能障害症候群のためのMSI評価より抜粋)MSI検査には一次検査と二次検査があり、例えば患者が背臥位で股関節外転・外旋運動を行った時に腰椎と骨盤帯の過剰な回旋機能障害が認められ、腰痛も悪化したとします。これが一次検査です。二次検査では腰椎骨盤帯の回旋機能障害を防ぎながら、患者に症状の変化について聞きます(同じか、悪化したか、減少したか)。検査の流れとして常に疼痛を減らすパターンを探しています。理想的でない運動パターンが検査中に見られた場合、より理想的な方向に導き、その運動の変化が痛みの度合いにどう影響しているかを確認します。キーポイントは二次検査中に、患者に理想的な運動パターンを指導することで患者の疼痛を軽減できることです。
申し込み、お問い合わせは↓
NASYU株式会社様へ