April 2007

April 29, 2007

インサイド・マン

Inside Man(2006)
インサイド・マン
監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェン

白昼のマンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。頭脳明晰な犯人グループのリーダー・ダルトンは、50人の人質全員に自分たちと同じ服を着せる陽動作戦に出る。
人質と犯人の見分けがつかない以上、突入は不可能。犯人グループから「型通り」の要求はあったものの、現場は膠着状態に。
指揮を執る敏腕捜査官フレイジャーも、まったく焦りを見せないダルトンの真意をはかりかねていた。そんな中、銀行の会長から「ある特別」な依頼を受けた女弁護士が現場に現れる。

心地よい上質の犯罪映画
おススメ度
どうやって脱出するんだ?一体誰が犯人メンバーなんだ? ホントの目的は??
と物語の先読みを楽しみつつも、出演者勢の演技が巧みでいい感じに力が抜けていてさらにテンポ良い演出のおかげで心地よい上質の犯罪映画を観させてもらった、という感じです。

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April 26, 2007

プラダを着た悪魔

THE DEVIL WEARS PRADA(2006)
プラダを着た悪魔

監督:デイビット・フランケル
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント

大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった!それは一流ファッション誌RUNWAYのカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントだった。
でも、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった!
ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上センス、ゼロ!!と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる。キャリアのためとはいえ、私生活はめちゃめちゃ。カレの誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされる。この会社で、このままでいいの?私って、本当は何をしたいんだっけ?と思い悩むアンディが・・


見るビタミン
おススメ度 
映画で見てセンスの良さ、色使い、会話。洗練され見るものにパワーを与えてくれました。

日常に刺激を与えてくれ自分が元気になれるように!やっぱり美しいものは美しい!綺麗なものは心に栄養を与えてくれると実感した1本でした。


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April 25, 2007

明日の記憶

明日の記憶 (2006)
明日の記憶

監督:堤幸彦
出演:渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵、坂口憲二、香川照之、

広告代理店に勤める佐伯雅行は、平凡だが幸せな暮らしを送っていたが、ある日突然若年性アルツハイマー病に襲われる。あらゆる事柄をメモに取り、病魔と必死に闘い始める夫を、懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻。彼女は共に病と闘い、来るべき時が来るまで妻であり続けようと心に決めるが、実際には苦難の毎日だった。

原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した荻原浩の同名小説。渡辺謙がその原作を読みどうしても映画にしたい、とプロデューサーとしても奔走した作品だ。

お互いにいたわりあいながら、苦難を乗り越えようと渡辺謙と樋口可南子の好演。また脇役のウマイ俳優が熱演、それも面白かった。


素晴らしい原作、そして渡辺謙と樋口可南子の熱演
おススメ度 
今やテレビや他人事では済まされなく、親戚や家族にも同じ病気を患っておられる方が見受けられるぐらいに一般化してきたアルツハイマー病。
少しずつ病魔が忍び寄る50代の主人公に渡辺謙が演じ、その妻を樋口可南子が演じている。
この年代に近くなった我々にとって他人事ではなく、いつ自分の身に襲いかかるかも分からない現実を持って見ていると、とても辛く悲しい事件の連続である。
何度、生唾を飲み込んだことだろう。
それだけ素晴らしい原作に沿って迫真の演技をする2人は見事である。

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April 24, 2007

歓楽通り

RUE DES PLAISIRS(2002)
歓楽通り

監督:パトリス・ルコント
出演:パトリック・ティムシット、レティシア・カスタ

プチ=ルイはお客と娼婦の「アクシデント」からこの世に生を受け、以来パリの娼館<オリエンタル・パレス>の中だけで育ち、娼婦の世話役として生きてきた男。
そんな彼の夢は「運命の女の人と出逢って、その人を一生を賭けて幸せにする」ことだった。

1945年初めのある日、彼はついに幼い頃からの夢だったその相手にめぐり逢う。彼女は新入りの娼婦マリオン。妖艶だがどこか幸の薄い女性。プチ=ルイが願うのはただひたすらに彼女の幸せだけだった。そのために、さっそくマリオンの「運命の男」探し始めるプチ=ルイだったが・・


どんよりした眼の忠実さ
おススメ度
娼婦の館に産み落とされたさえない男が「女神」をみつけ、忠実な愛を捧げる。
「女神」娼婦を絶賛しサポートし、恋した危ない男性にまで尽くす。
そのひたむきさがぐっとくる。
娼婦館というアンニュイな場所と雰囲気が映像にあふれていて浸れる。
純愛というならこれほどの純愛があるだろうか?涙があふれる名作。

尽くす男、パトリック・ティムシットが実にいい!
おススメ度
一人の娼婦に尽くして、尽くして、尽くしまくるプチ=ルイを演じるパトリック・ティムシットがいいですね。(彼は芦屋雁之助に似ていませんか?)
現存しない娼館の映像も、ルイ・マル監督の「プリティ-・ベイビー」のように綺麗で、見事です。
このDVDには特典映像としてメイキングが付いていますが、パトリス・ルコント監督は「仕立て屋の恋」や「髪結いの亭主」などの作風からは考えられないようなひょうきん者で、意外でした。


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April 18, 2007

アンジェラ

ANGEL-A(2005)
angela

監督:リュック・ベッソン
出演:ジャメル・ドゥブース、リー・ラスムッセン
人生を諦めかけた男が、ある不思議な美女に出会ったことで、愛と人生について再認識していく物語。

アレクサンドル三世橋からセーヌ河の見下ろす男アンドレは、身投げをして何もかも終わりにしようとしていた。そこへ透けるような白い肌と神々しく輝く金色の髪、さらには滑らかな曲線を描く肢体を持つ謎の美女アンジェラが現れ、彼よりも先に河へ飛び込んでしまうが…

主演はフランスの人気コメディアンのジャメル・ドゥブースと、彼を魅了する謎の美女アンジェラにスーパーモデルのリー・ラスムッセンがふんする。全編白黒で撮影された映像が、パリの町並みをより美しく幻想的に描き出している。

男の美学が漂う「レオン」など過去の作品とはまったく趣きが異なる「アンジェラ」。ラスト15分は、本当に心引き込まれて思わず涙してしまうような作品。



April 16, 2007

グッドナイト&グッドラック

Good Night, Good Luck (2005)
good night, good luck


監督:ジョージ・クルーニー
出演:デビット・ストラザーン、ジョージ・クルーニー、パトリシア・クラークソン

「赤狩り」の猛威が吹き荒れた1950年代を舞台に、危機に瀕した『自由』を守るため、時の権力に敢然と立ち向かったキャスター、エド・マローと番組スタッフたちの姿を描いた社会派ドラマ。
米ソの冷戦時代の1953年、アメリカ国内ではマッカーシー上院議員を旗頭に、国内の共産主義者の徹底した排除活動が行なわれていた。しかしその標的は、いまや政府に少しでも楯突く者すべてに及んでいた。一般の市民はおろか、マスコミさえもが恐怖の前に沈黙してしまう。そんな中、CBSの人気キャスター、エド・マローとプロデューサーのフレッド・フレンドリーはある重大な決断をした。

感動ではなく、歴史的実話
おススメ度
アメリカが共産主義者の排除を行った時代に、CBSは他のアメリカ政府の言いなりではなく、圧力に負けずにどのように戦い報道したかの実話の映画。
感動的な映画ではなく、歴史的な事実を見る映画で、事実のドキュメンタリーのような映画です。

久々の良作!
おススメ度
政治とモノクロ。私にとっては苦手が揃ってしまった作品ですが、クルーニーも好きだし、どこか惹かれてしまったので手に取りました。
エド・マローが素晴らしく、私の理想の男性像に近いかも。淡々と立ち向かう姿に惚れてしまいました。
他の方も書いておられますが、とにかくタバコは凄いですね。でも男の職場って、そんな感じでしょうね。私も喫煙者ですが、ちょっと吸い過ぎじゃない?と言いたくなるくらい。
それとそれと「24」と「プリズン・ブレイク」のキーパーソンなる俳優さんが出演してますね。ちょっと嬉しかった。

arrowこの社会派作品も譲れない!公開待ちの新作映画を特集





April 15, 2007

デイジー

Daisy (2006)
デイジー
監督:アンドリュー・ラウ監督
出演:チョン・ウソン、チョン・ジヒョン、イ・ソンジェ

オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵、ヘヨンのもとに頻繁に届けられるデイジーの花。それは夏に訪れた郊外での忘れ難くも美しい夏の日の記憶を甦らせるものだった。名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として花を持って現れたジョンウに心惹かれるようになる。そんなヘヨンの毎日を人知れず見守り続ける男パクウィ。しかし花を育てクラシック音楽を愛するその男は、プロの暗殺者だった。

この作品は、恋愛映画の古典的手法である三角関係と非情な運命を描きながら、ドラマチックな韓国ロマンスと容赦なく撃ちまくる香港アクションの醍醐味をダブルで楽しめる。

穏やかな普通の日々が突然戦場さながらの危険にさらされる。暴力とは、とは元来そういうものなのかもしれない。でも現実世界にも十分ありえる事だから、そこが怖い。

綺麗なタイトル
おススメ度 
韓流に花のタイトル、良くある純愛物かな〜て最初思ってました。

ストーリー的には救いようのない話だけど、悲恋物好きには悪くないと思います。
主役が美男美女だからってのもあり、クラシック音楽と絵画が織込まれてる全体の雰囲気は美しかったです。タイトル通りのロマンティックさは出ていたと思います。

絶望的なラストと判ってて見たので話が読めてしまって面白くは感じなかったけど、結構見入ってしまいました。最後のシーンはちょっとウルッときました。

良かったのでは
おススメ度
ストーリーには、若干の違和感は残りますがまーまー、いいデキでは?
ラストに行くにしたがって、もう少しスピード感が欲しかった。


arrow最先端のCG技術を駆使して、あの「ゲゲゲの鬼太郎」が帰ってきた!
公開待ち新作映画





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April 14, 2007

ローズ

the Rose (1979)
ローズ
監督:マーク・ライデル
出演:ベッド・ミドラー、アラン・ベイツ、デヴィット・キース

ベッド・ミドラーがジャニス・ジョプリンをモデルに、架空のロックスター「ローズ」を魂入れて熱演する。
ローズは、ロック・スターになる夢を叶えながらも、愛とビジネスに翻弄される。しだいに麻薬に溺れざるを得なくなり、どん底まで落ちていくが・・

彼女が一番愛してたのはいったい誰だったんだろう?何だったんだろう?見るたびに考える。歌を愛しつづけるがあまり、彼女のラストシーンは実に痛々しい。

ベッド・ミドラーは本当に素晴らしい。この作品のイメージが余りに強すぎで、「7年間はほとんど仕事がなかった」、とアメリカのインタビュー番組で半ば告白している。その間は精神的にかなり苦しかった、とも。
でもその後は、コメディ女優として数々のヒット作品に出演、現在は名脇役女優でもある。

また彼女の歌唱力のおかげで、まるでライブ映画のようでもあり、音楽映画としても素晴らしい一本だ。


arrow「ローズ」を見た人のレビューです。


arrow南米発のロードムービー「ボンボン」、ヨーロッパで大絶賛!只今公開中 公開待ち新作映画



April 12, 2007

スパングリッシュ 太陽の国からきたママのこと   

Spanglish(2004)
スパングリッシュ

監督:ジェームズ・ブルックス
出演:アダム・サンドラー、バス・ベガ、サラ・スティール

『愛と追憶の日々』『恋愛小説家』のジェームズ・L・ブルックス監督が描く人間ドラマ。裕福な白人家庭で家政婦として働くメキシコ人女性が、言葉や価値観の違いに戸惑いながらも奮闘する姿を描く。

シングルマザーのフロールは、愛娘の将来を考えて、故郷メキシコからL.A.へやってきた。より良い職を求め、裕福な白人家庭、クラスキー家で家政婦として働き始めるが、一家の生活に戸惑う。

スパングリッシュとは、アメリカで暮らすラテン系の人々が話すスペイン語に英語が混じった言葉のこと。

ラテン社会と白人社会。母として生きる女と女とし生きる母。その境界線に立ち、戸惑うフローラ。人種のるつぼアメリカの社会状況を映し出しながら、軽妙な語り口で家族の愛の物語に仕立てたブルックス監督の演出が光る感動作!

arrow「スパングリッシュ」を見た人の感想です。

arrowアカデミー賞主演女優賞受賞、ヘレン・ミレン、渾身の作品「クイーン」もうすぐ公開です。公開待ち新作映画





April 11, 2007

タクシードライバー

TAXI DRIVER (1976)
タクシードライバー

監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デニーロ、ジョディ・フォスター、ハーベイ・カイテル

ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、
現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。

ベトナム帰りの青年トラヴィスは、夜の街をタクシーで流しながら
不浄な世界に苛立ちを感じ始めていた。
そんな中、選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画に誘ったことで嫌われてしまった。
やがて闇ルートから拳銃を入手すると、彼の車に逃げ込んできた13歳の売春婦アイリスを救うために組織へと乗り込んでいくのだった。

スコセッシ監督の、間違いない最高傑作。ホームタウンのニューヨークを舞台に、先鋭な人間ドラマを作りあげた。
ロバート・デニーロの怪演ぶりは見ものだし、13歳の娼婦役のジョディの演技力はさすがである。
これが遺作となったバーナード・ハーマンの音楽も印象的で、特にトム・スコットのアルトサックスが冴えわたっている。

ずっと昔の作品なのに何度見ても考えさせられ、発見がある。
元来傑作とはこういうものを言うのだろう。

arrow「タクシードライバー」を見た人の感想です。

arrow 果たして復活か、それともいよいよ最終章か?? ロッキーザファイナルが近日公開!公開待ち新作映画